見出し画像

フラーレンの配合量について

日々、様々なことに気付かされます。

自社化粧品を作って思うこと。

クライアント様の化粧品を作って思うこと。

今日は
フラーレンの配合量についてのお話です。

先日クライアント様から
フラーレンのお問合せをいただきました。
「フラーレン配合と謳うためには
1%以上配合する必要があるのですか?」と。

答えはNOです。
フラーレンが配合されていれば
『フラーレン配合』と謳えます。

0.001%入ってても
0.9%でもフラーレン入り。

1%入っていても
10%入っていても同じ認定マーク。

*画像は成分会社様よりお借りしました。

フラーレンは大変高価な成分です。
故にそれを高配合して
しかもフラーレン以外の成分も
手を抜かないとなれば
原価が跳ね上がります。

そこをどうするか?
どこで妥協をするか?
どこも妥協をしないのか?

それは社長次第だと
私は思います。

FORISAの新製品の成分配合を考えている時

「社長… 原価がものすごく高くなりますよ」と
若い担当者様が心配して
声を震わせています(笑)


化粧品は見た目が大事!
PRも大事!
人に知られなければ存在していないのと同じ!

というのを聞いたことがありますが
たしかにおっしゃる通り。


ただ私は容器デザインは妥協出来ても
成分は妥協しない。
それだったら
私が作っている意味がないと思うのです。

信念を持って
この仕事をしていますからね。

確かに
化粧品の世界を知れば知るほど
目をつぶりたくなるような事を
知ってしまったり
憤るような時もあります。

もしかしたら各社
何か事情があるのかもしれない。

もしかしたら不本意だけど
やむを得ず行なっているのかもしれない。

などと想像力も豊かになりました。


実際
私もFORISAの化粧水に
1%以上のフラーレンを配合しませんでした。
化粧水の目的は
「たくさん使って
みずみずしくお肌を潤わせること」
だからです。

1万円以上する化粧水を
チビチビ使っていただくより
たっぷり使っていただきたい。
フラーレンを1%以下で配合して価格を抑え
量は100mlから150mlにしました。

その代わりクリームは
リポフラーレンを2%配合して
ほんのちょっと塗っただけで
ピタッと潤いを閉じこめます。

そういう処方です。


FORISAの化粧水はゆくゆくは
大量生産でコストを下げれば
1%のフラーレンの配合が可能です。

その為にも
研究開発ばかりせずに
経営と営業を頑張らねばと思っています。

(原文:2019年5月9日記)