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注文住宅を建てた話②

こんにちは。年度末ですね。働いてる方も、そうでない方も、1年間お疲れさまでした。
注文住宅を建てた話の続きです。今日はハウスメーカー選びと土地選びについて。
なぜ注文住宅を建てることにしたかというそもそも論については、前回記事をご参照ください。

ハウスメーカーと土地、どちらを重視するか

注文住宅を建てる場合、ハウスメーカーと土地(不動産)それぞれの売買契約が必要になります。
土地代は立地によって様々ですが、建物代もハウスメーカーによって様々。
親族から相続する予定の土地があったり、保育園や学校の都合で居住エリアがすでに限定されていたりする場合は、総予算から土地代を差し引いた金額で家を建ててくれるメーカーさんを探すことになろうかと思います。
我が家のように居住エリアもゼロベースで検討するような場合は、土地と建物、どちらをより重視するのかを家族で決める必要があります。

我が家は、どちらも譲れませんでした(みんなそうか笑
前回記事で触れたように、防災面で妥協する気はなかったので、災害時も住み続けられるような家を作ってくれるメーカーさんにお願いしたい一方で、コロナ禍が終わり週5出社の日々が戻ってきた場合を想定し、都心通勤アクセスのよい立地であることも譲れませんでした。

そこで、まずハウスメーカーをある程度絞ってから、そのハウスメーカーで家を建てる場合、土地代をいくら捻出できるか(=どこに住めるか)を算出し、建物×立地の総合点でハウスメーカーを決定するという順序で検討しました。

ハウスメーカー検討

ハウスメーカー検討の方法は大きく2つあると思っていて、1つは住宅展示場に足を運ぶ方法、もう1つはSUUMO注文住宅カウンターで自分たちのニーズに合ったハウスメーカーをいくつかSUUMO側に選んでもらって各社と商談に進む方法です。
我が家はどちらも利用し、6,7社の話を聞き、最終的に住宅展示場で出会ったハウスメーカー1社、SUUMOで紹介してもらったハウスメーカー1社でコンペしました。
どちらもメリデメはありますが、個人的には後者(SUUMO注文住宅カウンター)をお勧めします。自分たちのニーズに合ったハウスメーカーを5,6社絞って紹介してくれるので、ハウスメーカー選びの効率がいいのが最大の理由です。

住宅展示場はかなりのハウスメーカーがそれぞれモデルハウスを建てていて、モデルハウス内で商談を行うので、どのモデルハウスの中に入るかを自分たちで決める必要があります。実際に中に入ってみると、営業担当が家の中を細かく案内してくれるので家のイメージは沸きやすいのがメリットですが、モデルハウスがひしめき合っている展示場に事前知識なしに行くと、結局「どのモデルハウスの外見が好みか」「聞いたことのあるハウスメーカーか」くらいしかハウスメーカーを絞る基準がないです。
あとは、住宅展示場のモデルハウスで契約すると担当が若手営業になりがちです。これはもう好みの問題ですが、20代半ばの独身の営業と、すでに所帯を持っているベテラン営業(=自分自身が自社を使って家を建てた経験があるケースが多い)ですと、どうしても提案内容の厚さに差が出てくると私は思いました。また、後者の場合すでに管理職で、値引き対応の裁量を持っているケースがままあるのも良かったと思います(若手だと、上司に相談しますと持ち帰りになる)

ではそのようなベテラン営業にはどこで出会えるのかというと、SUUMO注文住宅カウンタ―経由で紹介してもらった場合、比較的そういう層の方が出てこられやすい印象を受けました。(我が家の場合は、「我が家の最寄りの住宅展示場に勤務されているが、ご自身が我が家が家を建てたいエリアのご出身」という管理職の営業の方をご紹介いただき、最終的にその方のハウスメーカーに決めました。)

居住エリア検討

ハウスメーカーを選びつつ、「どこに住みたいか」も並行して家族会議を重ねました。譲れないポイントを家族で書き出し、優先順位を付けていくといいと思います。我が家の譲れなかった条件はおおむね下記のとおりで、

・夫と私の勤務地(同じ会社です)および、夫が今後首都圏内で転勤になりうる勤務地の中で1番遠いところの双方にドアドア1時間以内で通えるところ。できれば現在の勤務地には45分以内で通えるところ。
・駅徒歩12分以内。できれば10分以内。
・ハザードマップで安全なところ
・私の実家(首都圏郊外)までドアドア1時間半以内で帰れるところ

上記をすべて満たそうとすると必然的に23区内の比較的便利なエリアになります。
都内ではなく隣県に家を建てることも真面目に検討しましたが、どうしても都心まで1時間くらいかかってくるので、やはり23区内に住みたいという気持ちが大きく…
というのも、私自身が郊外に住みながら中学受験をして、中学から結婚するまで10年以上、都内まで毎日1時間強かけて通学通勤をしていたんですね。しかも中高時代は割と頻繁に部活の朝練あり・毎日お弁当ありで私も母も5時半起きな日々が続き、かなり疲弊した経験がありまして…。
今後子どもの中学受験も視野に入れているので、共働きしながら・お弁当を作って・朝練に間に合う時間に・近所ではない学校まで子どもを送り出す可能性があることを考えると、やっぱり頑張って都内に家を建てよう、という方向性に決めました。

ハウスメーカー決定

先ほどハウスメーカーを2社でコンペした、と書きました。
6,7社話を聞く中で、そこそこ防災対策をしっかりした家を建ててくれそうで、具体的に話を進めたいと思った2社を選びました。

①住宅展示場で出会ったA社
とにかく頑丈な建物が売り。火事にも地震にも強い。
建物が頑丈な分、建物代が高い。
建物の質は本当に良いと思ったのですが、営業(20代半ば)が頼りなかった…

②SUUMO経由で出会ったB社
防災対策もそこそこ(お金をかければグレードアップ可)、建物代もそこそこ。
営業がベテランで、ご自身も自社で家を建てた経験あり。ご自身の裁量で様々な値引き提案をしてくれた。私たちが一番家を建てられたらいいなと思ったエリアのご出身だった。

A社さん、建物の中身は申し分なかったのですが、建物代にお金がかかりすぎて、土地代に予算を回せず。どう頑張っても都内の私たちが家を建てたい範囲(かつハザードマップ安全圏)には家が建たないという結論になりました。しかも、その代替案になる土地の提案も何だかピントがずれていて、営業さんのやる気があまり感じられなくなっていき…商談ブレーク。
一方B社さんは「〇〇区に家建てましょうよ!土地代が上がった分建物代を下げられるよう頑張ります!!!」とゴールありきで頑張ってくださった、のでB社さんにお願いすることにしました。建物代と土地代のバランスがよく、建物の質もA社ほどではないけど満足できる水準、と判断しました。

土地決定

居住エリアとハウスメーカーを決めたら、具体的にどの土地を買うかという議論になります。ここからが長かった…
毎日SUUMOの土地検索と睨めっこで、良さそうな土地があったら条件をエクセルに落とし込んでリスト化していきました。

土地選びにあたってはSUUMOの土地相場検索のサイトが役に立ちました。
駅ごと・エリアごとの坪単価相場がわかります。
同じようなエリアの中で、坪単価から大幅に安い土地があったとすれば、ほぼ100%何かよくない条件が潜んでいます(がけ条例に引っかかるので巨額の費用を投じて擁壁も建設しないといけないとか、斜線制限に引っかかって家の面積がぜんぜん確保できないとか)
SUUMOを1ヶ月くらい見続けているとだんだん自分でも「妙に安い理由」が見抜けるようになってくるのですが、自分でわかるまではハウスメーカーの営業さんに聞けばだいたい教えてもらえます。
そして、いいなと思った土地はすぐに売れます。我が家も2回ほどそれで良いと思った土地を逃しました。土地はご縁です、本当に…

あとは、防災の観点から、ハザードマップはもちろんのこと、東京都都市整備局の地域危険度測定調査結果も参考にしました。同じエリアの中でも、1丁目は谷底低地で、2丁目は台地みたいなこともあります(後者の方が地盤が強い)
「古地図散歩」というアプリも参考にしました。明治初期~1900年代前半に、候補の土地が何だったのか(田んぼだったのか、当時から住宅地だったのか、当時は海だったのか)調べると、地盤の強い土地が見えてきます。

そんなこんなで、同じ町内で何度か良い土地を逃しながらも3度目の正直で申し込みをした土地とご縁があり、契約にいたりました。この土地申込の時点で、ローンの仮審査が終わっていると、土地申込がスムーズに進みます。(たぶんこの辺はマンション購入も同じ)

一応土地選びの条件リストの振り返りをすると、
・夫と私の勤務地(同じ会社です)および、夫が今後首都圏内で転勤になりうる勤務地の中で1番遠いところの双方にドアドア1時間以内で通えるところ。できれば現在の勤務地には45分以内で通えるところ。→45分以内
・駅徒歩12分以内。できれば10分以内。→徒歩5分
・ハザードマップで安全なところ→申し分なし
・私の実家(首都圏郊外)までドアドア1時間半以内で帰れるところ→クリアとなりました。

やっと土地が決まったので、次の記事で家の中身づくりについて書こうと思います。長くなりすみません…読んでくださってありがとうございます。続きは4月の慣らし保育中に時間を見つけて書きます。

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