みなさん、大人になってから思いっきり泣いたこと、笑ったこと、怒ったことありますか？子供のころは、あんなに感情表現が豊かだったのに、おとなになるとなかなかないですよね。

私も小さいころは思いっきり笑ったり、怒ったり、泣いたりしていたのに、いつのまにか素の自分を隠して、「誰かに好かれる為」の私を演じることが多かったのです。

９月のおやつとしてお届けしたエルベランさんのエルベランクッキーは、そんな大人になって「ありのままの自分」がわからなくなった私から感情を引き出してくれる魔法のお菓子なんです。

エルベランさんは、1964年に創業以来、兵庫県の夙川にある地元に愛される洋菓子屋さんです。現在は2代目の柿田衛二さんがオーナーシェフを務めています。創業以来、素材ひとつ、ひとつにこだわりを持って、大切に作られるお菓子は、単純に「おいしい」という気持ちを引き出してくれます。

この世の中、たくさんの情報が溢れています。美味しそうな写真や口コミ、味の点数。その情報に無意識に引きずられて、周りの意見と合わせてしまうことが私はあります。心の中では「美味しいのかな？でもみんなが美味しいって言っているしな・・・」って。

FUMICAを通してご紹介したいお菓子は、他人の評価や見た目だけじゃなくて、自分自身が心から「おいしい」と思えるお菓子との出会いをお届けすることです。

エルベラン・オーナーシェフの柿田さんは、このエルベランクッキーを通して「そのままのあなたでいい」というメッセージを伝えたいと仰っていました。着飾ったお菓子ではないけれど、素材にこだわり、味にこだわり、食べた人が心から「おいしい」と思ってもらえるお菓子です。

この世の中で生きていると、しんどくなること・不安になること・迷うことがいっぱいあります。その時、色々な情報に振り回されることもあるでしょう。自分の気持ちがわからなくなってしまうこともあると思います。そんなとき、このお菓子は「おいしい」という気持ちだけは、嘘ではなく、本当の自分の気持ちなんです。

素材にこだわって、大切に作られたエルベランクッキーを「おいしい」と感じることで、何か迷いがあったとしても、自分の軸がちゃんとあることを感じてもらえたら嬉しいです。それが、今感じている不安や悩みを癒やし、自分自身の本当の気持ちと向き合うきっかけになりますように。

柿田さんが仰っていた「お菓子は、素敵な笑顔にするだけじゃなくて、もっと心の中からあふれる感情を一つの形にするもの」「自分・友達・家族への色々なありがとうを形にすること」という想いを聞いて、お菓子はもちろん柿田さんが大好きになりました。