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複数のことに同時に取り組むのと一つのことに集中するのはどちらがいいのか(2024年2月6日の日記)

私は昨年、小川未明文学賞への応募をしていたのですが、残念ながら落選となってしまいました。
とはいえ、自分でも無理かなという感覚だったので予想通りだったとも言えます。
では次はどうするかですが、たぶんしばらくは小説を書かずにイラストやそれに関連するものを描いたり作ったりする予定です。

「文学賞を取りたいなら、そこに一意専心で取り組むべきだ」というのは至極もっともな話なんですが、私はそういうやり方が向いていません。
今やりたいと感じることをとにかくやる、というのが私の行動指針です。
これは私のこれまでの約40年ほどの人生経験で得た教訓でもあります。

私は物事の法則性やパターンを見抜くのが比較的得意なようで、その法則性やパターンを他の分野に応用するということをよくやります。
(他人から見ると脈絡がないので、「何言ってんだこいつ」みたいな反応をされることもある)
そのため、一つのことに集中するよりも複数のことに手を出していたほうが、色々な分野に共通するパターンに気がつくことで結果的に上達が早くなるという奇妙な現象が起きるのです。

今やっていることで言えば、イラストと小説は創作という意味では同じなのでかなり近く、応用がしやすいです。

例えば、キャラクターイラストで最も重要なのは顔ですが、これは人間の本能として顔を最もよく見るためです。そしてこれは小説にも応用可能です。

小説であれば読者が最も興味があるのは主人公です。読者は主人公に自分自身を投影するからです。
つまり、キャラクターイラストでいうところのキャラクターの顔が、小説では主人公の人物像になるわけです。
そのため、小説では基本的には主人公のキャラクターを魅力的に見せなければなりません。
そして、小説の主人公の描き方は主に親近型と憧憬型がありますが、この考えはイラストにも応用できます。

すなわち、思わず「あるある」と言いたくなるようなシチュエーションだったり、あるいは「憧れを抱く」というようなシチュエーションを描けば、人の目は惹きやすくなるのではないでしょうか。
(自分が実践できているわけではないので、あくまで予想や仮説という感じですが……)

このように、一見関係なさそうに見える事柄の中に共通するパターンを見出し、それを他へ応用するというのが私がこれまでの人生で最も効果的に物事を上達できた方法なわけです。
そのため、今後も色々なことに手を出しながらちょっとずつ前進していくことになるかと思います。

ちなみに、あくまでも私はこの方法が向いているというだけなので、逆に一つのことに集中したほうが上達するという人だっているはずです(というよりもそっちの方が多数派なはず)。
私のようにちょっと変わったタイプの人もいるということでご参考までに。

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