見出し画像

不安にとらわれている自分自身を導いてあげられるのは、わたしだけ。

頭の中で言葉であふれていて、なんだか落ち着かない。せっかく久しぶりに湯船にお湯をためたのに、ゆっくり浸かっていられなかった。わたしは早く文章を書きたかった。とっちらかった言葉たちを目に見える世界に出してあげたかった。そしてわたしは早々とお風呂を上がり、パソコンを立ち上げた。


数日前、わたしはとても嬉しい嬉しい言葉をもらった。ものすごく尊敬しているインプロ(即興劇)の師匠から、わたしの文章を褒めてもらったのだ。嬉しさで興奮し、その日の夜は眠れず、ほぼ完徹のような状態で朝を迎えたほど。今思い出しても心が踊る感じがする。
その時わたしは調子にのって、Facebookで「よし毎日書くぞっ!」なんて呟いた。それなのに次の日は寝不足に勝てず、さっそく挫折した。なんてわたしらしいんだろう。ふっと息を吐いて苦笑い。まぁ、余計な力が抜けてよかったかな。


***

さっきまで騒がしかった言葉たちが、しんとなった。みんな気をつけして、ピシッと一列に並んでいるような。おい、もっとうるさかったじゃないか、君たち。もう。。。。
こんなやりとりが、わたしの脳内でされているので騒がしさは健在なのかもしれないけれど。


***

「今日のインプロはどうだったの?」
ルームメイトが聞いてくれた。今日はね、ちょっとうまくいかなかったんだ。と、わたしは答えた。ここ数回は、とにかく楽しい、そんな感じだったんだけれど、今日のわたしは何故か不安の中にいて。その不安からなかなか抜け出せないでいた。わたしは不安の中にいるとき、あれこれ言い訳が出てくる。不安の理由を次々とひっぱりだしてくるのは大得意で、切々と自分の状態を説明し始める。自分がどう感じているのか、分かってあげるという意味では優等生だろう。だけどやっぱり大事なのは「そこから自分がどうなりたいか、何を選択したいのか」なのだ。不安にとらわれている自分自身を導いてあげられるのは、わたしだけ。

ひとりでいると不安をほじくり回しているだけになってしまうところを、インプロの師匠はきっちり気づかせてくれる。そしてわたしはハッと目覚めるような感覚になり、そして少し凹む。情けないなって。またやっちゃったよって。

きっとこれからも何回も何回も同じことをしてしまうと思う。だけど、こういう時こそ成長中。そんな風に思える自分もいた。それだけでもだいぶ成長したものだ。インプロの空間はそんなわたしの情けないところも、ぎこちない挑戦も失敗も許してくれる。ごまかしが効かないという面で厳しいかもしれないけど、すべてを受け入れる包容力がある。

今週はインプロのワークショップがけっこう詰めてスケジュールされていて、無職でしこたま時間があるわたしは、インプロ浴び週間にしようと決めていた。今日も受けてきたし、明日も明後日も浴びる。

今度はどんな自分に出会えるか。


***

月がすごくきれいだよ。
ルームメイトがおしえてくれた。明日が満月らしい。
明るいけれど優しい穏やかな光。さすがに夜になるとまだ肌寒いけど、ルームメイトとベランダでしばらく月を眺めた。

月は満ちたり欠けたりしながらも、そこに在り光を放つ。
わたしもいろいろな表情を見せながら、ただ私として在る。そんな風になりたい。

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

あなたにとって素敵な日になりますように(o^^o)
7

高松 文恵

スキマの読み物

いそがしい日常のちょっとしたスキマに、息抜きに飲むコーヒーのような、読み物になりたい。
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。