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銭湯の鏡広告に可能性を感じた話

ここ最近、銭湯に行ったよという人、どれぐらいいるんだろう。健康ランドとかスーパー銭湯的なのではなく、昔ながらのTHE銭湯。

限りなく少なくもないけれど、めっちゃいるという感じでもなさそう。昔から通ってるご年輩の人とか、年齢に関係なく銭湯愛にあふれた人なのだろうか。

うちの辺りは温泉エリアで、まあまあ立派な日帰り温泉施設とか外湯の公衆浴場も多いんだけど「銭湯」とは雰囲気がちょっと違う。

なんだろう。銭湯には「小さな町」感があって、そこにはその銭湯をハブにした見えない関係性があるような気がするのだ。

で、銭湯から生まれる小さな経済が回ってたりする。

そう言えば、そういうのあった。銭湯の「鏡広告」なんてまさにそれ。いまのメディアに比べたらいろんな意味で「小さい」媒体だけど、じゃあ他に代わるものがあるかと考えるとちょっと思い浮かばない。

デイリーポータルZの記事は、いろんな意味で「まさか銭湯の鏡広告が」という驚きとドラマにあふれていて、ちょっと情報量多すぎてどうしていいかわからない(褒め言葉)のだけど、これって「新しい」とも思ったのだ。

まだ自分の中でもうまく構造化できてないけど、これからは銭湯の「鏡広告」みたいな関係性がすごく可能性を感じる。

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だいたい、いつも同じ人たちが通ってくる場所にデジタルサイネージでもない固定された広告を出すことに、どんな意味や効果があるのかと普通は考える。
しかも、お風呂だからおそらく見る人は裸で、広告が気になったとしてもその場でスマホを使ったりもできない。

だけど、逆に「固定」されてる関係性だからこそ、銭湯の鏡広告+アドオンで何か(たとえば脱衣場にイベントのチラシとかポスターとか)期間限定でも置かせてもらうことができれば、なんとなくコンバージョンそれなりにありそう。

なぜなら、固定された鏡広告でいつも目に触れてることがアンカーとなって、何もなしでいきなりイベントの告知(べつにイベントじゃなくてもいいんだけど)に触れたときと比べて、親近感が違うから。

実際、デイリーの記事でも触れてたけど、記事に出てきた銭湯の鏡広告枠は新しく募集したらすぐに埋まったみたいだし。

このクラファンで銭湯の鏡広告を出した「ブログ」の話もなるほどー。

そうか。ネットメディアだからこそ、ネットの無い場所に露出すると逆にブルーオーシャン(死語?)かも。
そんなことをつらつらと考えた、なつかしくて新しい銭湯の「鏡広告」。

スーパー銭湯とかもおもしろいけど、やっぱり銭湯の大きすぎず小さすぎない空間がいろいろ可能性ある気がする。銭湯いいよね。