発売と同時に売り切れてAmazonから消えてしまい「どこでもない本」になった浅生鴨さんの新刊『どこでもない場所』。本屋さんでの正しい注文の仕方はこうです。

ぼく　「どこでもない場所探してるんですけど」
書店員「えっ」
ぼく　「どこでもない場所ですけど」
書店員「いえしりません」
ぼく　「えっ」
書店員「えっ」
ぼく　「まだ入ってないということでしょうか」
書店員「えっ」
ぼく　「えっ」
書店員「みんな入るんですか」
ぼく　「どこにですか」
書店員「どこでもない場所に」
ぼく　「ああ入ろうと思えば入れますよ」
書店員「そうなんだすごい」
ぼく　「じゃあ入ってみてくださいおもしろいですよ」
書店員「出れなかったりしませんか」
ぼく　「えっ」
書店員「えっ」
ぼく　「ああ中毒性なら多少あります」
書店員「なにそれこわい」
ぼく　「ちょっとずつなら無毒と同じですよ」
書店員「なにそれもこわい」
ぼく　「えっ」
書店員「えっ」

みたいな事案がちょいちょい発生したら楽しいのに。それはともかく、仕事の合間に読んだり人生の合間に眺めたり、無理ゲーみたいな世の中に茫然としたときに、この本が傍にあると救われます。