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今だから実践できる! クローゼットから始めるシンプル思考

あっという間に立春が過ぎてしまいました。そろそろ冬服には飽きてくる頃。でもこんなに寒くては春の服なんて考えられませんね。
そんな時期は、手持ちの服だけでオシャレを楽しんで乗り切りましょう! 今回のテーマはシンプル。巷で流行りのシンプリストに学ぶオシャレという角度でお伝えします。

目指すは流行りのシンプリスト?

最近のトレンドの1つとして見られるのは、シンプル思考。断捨離まではいかないけれどスッキリ=スタイリッシュなイメージが、幅広い層に受け入れられています。
その理由は、自宅にいる時間が増え、気楽に人と会えないご時世ゆえ、おのずと自分や自分の身の回りに目が行き届くようになったからと言われています。

そもそもシンプリストって何? ミニマリストとは違うの? 

シンプルとは単純とか簡単なことという意味。自分にとって、無駄な物や不要な習慣を減らすことで選択肢を減らし、大切な物や好きなことに費やす時間をつくる……。そんなスッキリしたライフスタイルを目指す人をシンプリストと言います。
ちなみにミニマリストは、好き嫌いではなく、自身が必要なものだけを残す断捨離を何度も行い、生き方そのものと向き合っていると、私は認識しています。
どちらもすでに習慣になっていることや考え方を大きく急に変えるので、なかなか難しそうです。
でも実は、洋服なら割と簡単にシンプリストになれるチャレンジできるんです!

クローゼットから始めるメリット

このクローゼットから片付けることは、その道のプロが口を揃えて言っているので、目新しい提案ではないかもしれませんが、今季、自分のクローゼットやタンスなどを見直すだけなら、やってみる価値があります!

クローゼットから始めるメリット1
「服の入れ替えをせざるを得ない季節」

こちらを書いているのは2月。季節の変わり目です。そろそろ春服を着たい、でもまだすごく寒い! そんな時期は服をシンプルに考えるベストシーズンです。

クローゼットから始まるメリット2 
「気持ちのスイッチがしやすい」

洋服は目に見えてすぐ変化のわかるアイテムです。自分の好みの服に身を包んでテンションを上げたり、人からこう思われたいと願う人物像になれたりする、てっとり早いツール。その目から入る情報の習慣を変えると、気持ちのスイッチがしやすいんです。
ではここから具体的に、満足できるシンプリストクローゼットのご提案をしていきます。

STEP1 好き・嫌い&似合う・似合わないでは分けない!

その服が好きだからクローゼットにあるし、似合うと思うから置いてある洋服を、好き嫌いや似合う似合わないでわけるのは、自分を否定するような、少し悲しい気分になります。
服の断捨離をしたいなら、そんな仕分け方法を迷わずおすすめしますが、まずは気楽なファッションシンプリストを目指す人は少し待って。

STEP2 抵抗なく不要なものはバイバイ。

もう似合わなくなった服や流行が終わった服、サイズアウトしたもの、汚れや毛玉、のびなど出かける時に着ていけないと思う服とはバイバイしましょう。捨てられない人はフリマサイトに出し、それが面倒ならゴミ箱へ。
着られないものは不要品です。いらないものを取っておくか、なくすかだけの選択肢です。

STEP3 お気に入りコーデを〝決め打ち〟に。

ここからが本番。いつもしてしまう洋服のコーデってありますよね。気に入っているのに、特定のトップスやボトム、アウターにしか合わせられないというアイテム。
そんな、着回ししにくいお気に入りを逆手に取り、全身コーデのセットアップで考えます。
例えば、このトップスにはこのボトム。このワンピにはこのカーディガンなど……。
完成したら、クローゼットならセットでかけておき、引き出し収納なら組み合わせを覚えておきましょう。できれば、アウター、ストッキング、靴下、タイツ、シューズ、バッグ、まで決まっているのがベスト!
決め打ちで注意することは、必ず1番お気に入りのトータルコーデにすること。
この決め打ちコーデがあるだけで、あれこれ考えずに気に入ったスタイルが完成されているので、とても楽です。気分が変わっても決め打ちコーデは崩さない方が無難です。
作ったコーデを何度も崩したくなったら、再度、決め打ちコーデを作り直しましょう。

STEP4 お気に入りコーデが増えていく2つの分かれ道。

決め打ちが増えていくと気がつくことがあります。
1.全く違うアイテムで決め打ちコーデが作られている。
2.同じアイテムを使った決め打ちコーデがある。
それぞれのタイプ別で考えていきましょう。

その1 全く違うアイテムでいくつもの決め打ちコーデができた場合。

この場合は手持ちの服がたくさんある人、いろんな格好をしたい人に、多く当てはまります。その場合、決め打ちコーデがたくさんある状態を楽しむのも全然アリ! 
ただ、少し減らしたい、決め打ちが多すぎると結局迷う、などのお悩みがあるなら、決め打ちコーデの中の色に注目。
モノトーンが多い、くすみカラーが目につく、濃い色が多いなど好きな色が浮き出て見えるはずです。
今は作った決め打ちコーデを楽しみ、いよいよ季節の変わり目になったら、決め打ちコーデの中でもヘビロテした組み合わせに注目。
ヘビロテアイテムが決められなかった場合は、着ると自信が持てたコーデや褒められた格好をフィーチャーします。
ここで初めて似合う・似合わないが選抜できます。
自分の好きな服と他人からみた似合う服。どちらも重なっているものがあなたの好き・似合う服です。
次のシーズンは決め打ちの中から、これらの服の色、形、アイテムを意識してみます。それ以外は着ないという意志を持つと、自分にとって無駄のない選択肢を取れるとお思います。

その2 同じアイテムを着回した決め打ちコーデがある場合。

こちらは好きの軸がしっかりある人なので、次なるステップへ。決め打ちしたコーデで、かつ着回しアイテムがあるのに、そこに出番がなかった服が存在すると思います。それを季節の終わりに思い切ってバイバイしてみましょう!
早めに見切りをつければ、今欲しい人に譲れるフリマサイトに出すのもオススメ。
気に入っているにも関わらず、決め打ちコーデに出てこない服は、残念ながらこれからも登場することはかなり低い、いわば二軍選手です。

STEP4 決め打ちコーデで自分の気持ちと向き合う。

私服の制服化。これもよくミニマリストが言っています。でも、シンプルにしたい、断捨離したい人だって、ただ効率よくするためだけに、毎日の服を制服化するのは、少しつまらないと感じるかもしれません。
そこでこの、決め打ちコーデが生きてきます。
自分が1番のお気に入りでコーデを組んでいるので、気分よく過ごせます。
それがホームクリーニングできないニットだとしても、自分の気分がいいかどうかをシンプルに考えたいもの。
まずは好きを優先して試してみます。
クリーニングに出すのはコスパが悪いし面倒だと思えば、その決め打ちコーデの出番は減ってくるはず。贅沢かもしれないけれど、これは着たいとヘビロテしたならば、それは自分にとって必要なアイテムです。

STEP5 シンプルなマイクローゼットに!

こうして実際に服へ手を通しながら、今の自分にとって、本当に必要な服を見つけること。それが手っ取り早くオシャレに、かつ気持ちよくシンプリストになれる第一歩です。
季節の変わり目がちょうどいいタイミングなのは、新たにその季節の服は買わないので、手持ちの練習ができるから。また、不要なものをクローゼットからすぐにバイバイできるので、思い切りもよくなります。
ぜひ今ある服で一度、この方法で試してみてください。
服をコーデするワクワクする気持ちは、決め打ちコーデで思う存分楽しんでください。あとは決め打ち服を、何も考えずに繰り返して着るだけ。
無駄な迷いや思考がぐんと減り、それだけでかなり気持ちがスッキリしますよ。
お気に入りコーデなので、鏡にうつる自分にも満足します。
決め打ちコーデに選ばれなかった服でも即捨てるのは勇気がいるもの。
そんな時は、フリマサイトへ出品するか、不要ボックスに入れるなどして、よけておきましょう。ただ、思い切って捨てても大丈夫! なぜならその服を着て満足する日はないからです。

今日からファッションシンプリスト!

シンプリストだからといって、必ずしもミニマムなスタイル……、例えば、数の少ない着回し優先の服とか、無難な色や形のアイテムばかりとか、モノトーン色のガラガラのクローゼットとか。そんな訳ではありません。もちろんそれらが好きならそれもありですが、全ては自分の今の気持ちが大切です。

1番のお気に入りを組み合わせ、それらを何も考えずに着る。
たったこれだけで、オシャレな楽しみを失わず、無駄な思考を頭からなくすことができます。
脳みそは、考える時にそれが大切なことか、そうでもないことかの判別ができないそうです。
プレゼン内容を考えるのも、お昼何食べようと考えるのも、同じ出力なのですね。
なので、朝の忙しいときや大切な人と会う前に、洋服なに着よう……と考えることに脳の思考キャパを使うのはもったいない! 
たった数分のことですが、迷いはストレスにもなります。
洋服に頭を使っていた部分で、仕事やプライベートでの素敵なひらめきがあるかもしれません。
また、バッグの中をシンプルにしようとか、毎日使う食器も仕分けしてみようとか、より広い範囲でシンプル思考が広がるかもしれません。

物事は私たちが思っているほど複雑ではありません。
ファッションをきっかけにあなたらしいシンプルさを見つけてみませんか?





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