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へぇー、へぇー、へぇー

フリーランスとして、長らくひとりで仕事していたとき、「ああ、おれはぜったいに会社員は無理だ」と思っていました。協調性がないとか、定時出勤ができないとか、満員電車に乗りたくないとか、そういうイカした一匹狼的な理由によるものではありません。ただ単に仕事中、おどろくほどの放屁をくり返す、という別の意味でのアウトローな理由があったのです。

少なく見積もっても1時間に5回、いったいどれだけのガスが充満しているんだというくらい、ぷーぷーぷーぷー放屁する。さすがにこれじゃ社会の輪に加わって働くことはできない。誰もいないひとり部屋でガスにまみれて働く以外にない。なんと呪わしき腸なのだ。というかみんな、放屁せずして働くことができるのか?

けっきょく、おそるおそる試してみたシェアオフィスという腸内実験場で、意外と公共の場では放屁しない己の腸を知り、これだったら真っ当な人間として社会復帰できる、みんなと一緒に働ける、と確信して現在に至っている感じです。

そんな人体の不思議に感じ入っていたとき、なるほどねー、と納得しながら読んだのが、この記事でした。

カラパイア「腸は第2の脳。腸に関する10の豆知識」

ふんふん、なるほどほうほう、たしかにそうだ、放屁だけじゃない。「枕が変わると眠れない」みたいな話、ときどき聞きますよね。ぼくの場合、「トイレが変わると、もよおさない」という、よく訓練された犬みたいな腸を持っていて。たとえば1週間の海外旅行に行っても、もよおすのは最終日近くになってからだし、2泊3日の国内旅行くらいだったら、余裕でぜんぶ「お持ち帰り」です。

もちろん、おなかは重い。物理的なストレスも感じる。なんらうれしいことはない。でもこれ、精神の安定度を測る指標にもなっていて、旅先の2日目あたりにもよおすと、「あっ、けっこうリラックスできてるじゃん」と気づけるわけです。「今回はストレスのない、いい旅してるんだな」と。

まあ、身体はいろんなサインを送ってくれてるはずだから、それを見逃すことなく心も身体も健康でありたいですね、というお話でした。おならもニキビも目のくまも、最先端のウェアラブル・センサーなんですよ。