進み続ける時計の先にあるもの

ジョン・レノンが生きていたら、いまごろどんな音を鳴らしているのか。

ときどき考える設問です。サンプリングとか使いまくりの、あたらしいものを手当たり次第に取り込んだ音を鳴らしているのか。あるいはそのへんのテクノロジーに背中を向けて、生音を中心としたオーガニックな音を鳴らしているのか。前衛的でわけのわからん音で世界を笑っているのか。さらにやっぱり、いろんな要因が絡んでビートルズ再結成とかもやっているのか。

べつにジョン・レノンに限ったことではなく、若くして亡くなってしまった天才たちみんなについて、よく考えます。

こうやって「もしも彼が(彼女が)生きていたら」を考えるとき、やっぱり想像しづらいのは低迷期なんですよね。どんな天才でも、たとえ一定のセールスが伴っていようと、世間から取り残されたロートルに映る時代というのは確実にあって、それはボブ・ディランでもポール・マッカートニーでもニール・ヤングでもデヴィッド・ボウイでも避けようがない。日本でいえば、ずっと売れ続けているように見えるユーミンやサザンでさえ、そういう時代はあったように思います。

亡くなること、時計を止めることによって「伝説」になってしまった人、その「伝説」をありがたがる人。それよりもぼくは、みっともない姿をさらしながらも生き続け、ほんとうに伝説を更新し続けている人に、大きな憧れを抱きます。


そんなわけで今晩は、エリック・クラプトンの武道館公演に行ってきますね。

壁に耳ありジョージとメアリー。
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古賀史健

自分のお気に2

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