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『幸せになる勇気』発売です。

本日、『幸せになる勇気』が発売になりました。

ほぼ1年の時間を費やして、書いては削り、書いては削りを延々とくり返しながら書き上げた一冊です。おもしろい本であるかどうかの判断は自分ではわからないのですが、とんでもない労作であることは間違いありません。前作でも感じたことではあるものの、今回は「これを書き上げた」という事実に、大きな達成感を覚えています。


「小説を書くことは誰にでもできる。書き上げることがむずかしいのだ」


どこで読んだのか、正確にはどういう言いまわしだったのか、いろいろ忘れてしまいましたが、たしかジョン・アーヴィングの言葉です。二十代のころぼくも、何度も小説を書こうとしました。しかし短編までは書き上げられるものの、長編は書き上げるに至らない。どうしても「世界がひっくり返るような最高傑作を!」みたいな思いが先走り、自分の力量が追いつかず、いつの間にか題材自体に飽きてしまう。

そんなだめだめな「書き上げられない自分」が、周囲の方々に尻を叩かれながら、多大なご迷惑をおかけしながら、なんとか書き上げられた。結果(売れ行き)や内容はともかく、まずは「書き上げた自分」にお疲れさまを言いたいし、どんなことでも「やりきる」って大切だよなあ、と思います。

とはいえここはスタートライン。またあたらしい本を書き上げるべく、すでに走りはじめていますよ。

これとあれとあれを書き上げたら、またきっとすごい達成感が待ってるだろうなあ。と思いながら。