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たこやきを食べた話

きょうのお昼、たこやきを食べました。

会社の「近く」とはいえないけれども、決して「遠い」ともいえない距離にある、「築地銀だこ」さんのたこやきです。この出不精(デブ性)のぼくが、てくてく歩き、短いながらも列に並び、てくてく歩いて持ち帰りました。

これがねえ、ものすっごくうまかったんですよ。たこやきそのもののおいしさはもちろんなんですが、突発的な「ああ、たこやき食べたい!」の思いが、これ以上ないほど完璧なタイミングで満たされた、その惑星直列的な「いま」の幸福が、なによりおいしかったんです。

「なんかうまいもん食いたいよねー」なんて言い合いながら街をぶらぶらしたところで、ほんとうの「うまいもん」には出合えないんですよね。

「担々麺食いてえ!」とか「すし食いてえ!」とか「カツカレー食いてえ!」とかの明確な「欲」があってはじめて、ぼくらはほんとうの「うまいもん」を食べることができる。逆にいうなら、欲さえあれば、たいていの料理はおいしく食べられる。

おいしいものを食べるのか、ものをおいしく食べるのか。

その境界線にあるのはシンプルな「欲」なんだし、「お前はいまなにが欲しいんだ」という自問自答の習慣なんだろうと思います。食べものに限った話じゃないですよね、これ。