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【プライベート編】 旅に出ているあいだ、みなさんからの質問にお答えします。

みなさんがこれを読んでいるいまごろ、ぼくはネパールの山頂にいます。

ネパールについての下調べ、なんにもしていません。だから、見るもの聞くもの、ぜんぶがあたらしく、びっくり仰天なんだと思うんですよね。えー、本日は「プライベート編」と分類させていただいた質問と、その答えです。


プライベートにまつわる10の質問。


Q.1 今でも福岡に帰る事はありますか? また、帰ったらどう過ごしますか? 福岡の好きな場所なども教えて下さい!

A. 仕事や所用を除いた、いわゆる「帰省」となると数年に一度のペースかもしれません。帰ってからできるだけやるようにしているのは、土着メシめぐり。元祖長浜屋とか、牧のうどんとか、ウエストのうどんとか、あるいはテムジンの餃子とか、そういうの福岡在住者にとってはなんらありがたみのないものばかり食べています。

福岡の好きな場所は、やっぱり西通りから今泉に抜けるあたりの細い路地、それから高校時代を過ごした六本松・大濠公園近辺でしょうね。あ、西新の商店街も好きです。


Q.2 頭を使いすぎて疲れることはありますか? 私は鬱の回復期なんですが、頭の体力が落ちており、考え事をするとすぐ疲れます(笑)。古賀さんのリフレッシュ方法を教えてください!

A. 若いころはバッティングセンターがいちばんのリフレッシュ方法でしたが、いまは犬とあそぶことかなあ。仕事中に息抜きしたいときには、コンビニに行ったり、いっそのこと仮眠したり。散歩だとかお風呂だとか、いろんなご意見あるとは思いますが、まずは「机から離れる」ことが大事なんだと思います。


Q.3 今まで旅行した場所で、特に良かったところを教えてください。旅行に必ず持っていくものは何ですか?

A. 中年男らしからぬメルヘンチックな答えになって申し訳ございません。イギリスの湖水地方がよかったです。正確な地名は忘れちゃいましたけど。海外にかならず持っていくのは国際免許証ですね。空港でレンタカーを借りて、観光客が行かないところをぐるぐるまわる車旅が好きです。


Q.4 生活の中でtwitterはどんな役割を持っていますか?

A. 8割以上、友人たちとのおしゃべりに使っていると思います。おしゃべりの場にしないとあそこは、「ファン獲得の場」みたいになってしまう気がして、それはぼくにとって面倒くさすぎるんです。


Q.5 私は三人の男の子の母です。長男は中2です。私からの質問は「古賀さんは中学生、高校生と振り返って母親からどんな風に接してもらうのが嬉しかったですか?」ということです。息子達は構うと鬱陶しがる、構わないとまとわりついてくる、こんな感じです。

A. うーん。たぶん、なにをされてもあまりうれしくなかった時期なんですけど、「心配を押しつけられること」はとても嫌でしたね。進路だったり、成績だったり、部活だったり、友人関係だったり、モテ度だったり。

心配ってよほど注意しないと、押しつける荷物になると思うんですよ。


Q.6 子どもの頃に読んで好きだった、または今でも印象に残っている絵本は何ですか?

A. 『おしいれのぼうけん』(ふるたたるひ、たばたせいいち)です。こわいし、おもしろいし、かっこいいし。おかげでいつも、押し入れであそんでいました。冒険物語にありがちな「扉を開くとあたらしい世界が広がる」のではなく、「扉(ふすま)を閉めると自分だけの世界が広がる」なんですよね、押し入れって。


Q.7 倍賞千恵子さんのどんなところが大好きなのですか? 作品ではどの役柄が胸熱ですか?

A. ああー、もう忘れちゃったけど、どこかで倍賞さんが好きだと書いていたのでしょうね。憶えていてくださってありがとうございます。作品は『遙かなる山の呼び声』の一択じゃないっすか? あの清楚を絵に描いたような倍賞さんが一瞬、ものすごい色気を出すシーンがあるんです。


Q.8 古賀さんの子供時代、犬とは仲間とか友達だった、といった話をされていましたが、その話をもっと聞きたいです。私も同じように感じていました。今はお母さんという位置です。

A. うちの犬(バッカスという名前でした)はわりとおおきい雑種犬だったので、たとえば散歩中に上級生のお兄ちゃんたちに遭遇しても、彼がいるとぜんぜんこわくないんですよ。フレンドリーな犬だったんですけど。のび太におけるドラえもんというか、バビル二世におけるロデムというか、ルパンにおける次元と五右衛門というか、そういう相棒感がすごくありました。


Q.9 たぶん、ご自身では絶対に選ばないであろう恋バナを入れて頂ければ。40年以上男子とばっかりつるんできた自分と、なんとなく似たにおいがする古賀さんの恋愛話を読みたいです。

A. 高校時代、好きだった女の子(宮沢りえ似)とはじめてデートしたんですね。デートと言っても、帰り道で待ち伏せして、奇遇だねーみたいな顔して一緒に天神(福岡でいちばんの繁華街)に行こうよなんて誘って。ただ、お金も知識も引き出しもない高校生なのでデートでなにをすればいいかもよくわからず、とりあえず街をぶらぶら歩いて、よくわからない喫茶店に入ったんです。コーヒーじゃないよな、女の子はたぶんレモンティーとか飲むんだよな、だったらおれもレモンティーにしなきゃな、とかワケのわからないこと考えながら。

けっきょくその喫茶店を出たあと、どうやって別れたのかまるで憶えてないんですけど、あのときレモンティーを飲みながら感じた「デートって、なんにもおもしろくない!」はいまでもよく憶えています。当時はまだ、男友達とあそぶほうがたのしかったなあ。


Q.10 古賀さんにはぺだるさんが居ますが、普段、感情的に怒らないようにするために、心がけて居る事はありますか。

A. なにがあっても「犬が正しい」。それだけですね。