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発掘される手紙

先日、伊達政宗が豊臣秀吉に送った直筆の書簡があらたに発見された、というニュースを目にした。遅参を白装束で詫びたことで有名な小田原攻めに続き、二度目の遅参。それを「徹夜で向かいますから!」と詫びる書簡なのだそうです。いやあ、独眼竜。いいなあ。わかるなあ。脇からへんな汗出るよね、などとにやにやしながら、ふと思いました。

なぜに政宗はこんなプライベートな手紙を、数百年もたってから全国民の前でさらされなきゃいけないのかと。

数百年後、ぼくらのメールも「発見」されるのだろうかと。

ぼくが遅刻を詫びた、すっぽかしを詫びた、そして締切の延長を懇願した、あのメールやあのメールが、Google社のサーバーから「発見」されたりするのだろうか。

ははは。政宗の書簡には資料的価値があるが、お前のメールには鳥の餌ほどの価値もねえよ。と笑う人も多いだろうが、一族にとっては貴重な資料である。ぼくだって自分の祖先が残した手紙があれば読んでみたい。

ということで、これからはなるべく堂々と、謝罪メールなどを送らずにすむ人生を歩んでいきたいと思う。

ほんとうは昨日までに原稿が上がる予定だったのだけど、それがまだぜんぜん終わってないのだけど、胸を張って堂々と、脱稿の祝いとして予約していた宿に、これから向かいます。

休息も必要っすよ、うん。