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春のトレーニングキャンプ。

たったの一泊二日ではあるけれど。

本日これから、ひさかたぶりの合宿へと向かう。おおきな締切が迫るたびに会社に宿泊しながら徹夜で原稿を書くこと。これは合宿ではなくただの徹夜であり、もっといえば残業だ。合宿とは読んで字のごとく誰かと宿をともにしながら共通の目的に向かって訓練・鍛錬に励むことを指す。

〔合宿〕 一つのグループが、スポーツの練習や共同研究などの目的で、同じ宿舎に泊まり、起居を共にしてはげむこと。「―所」

広辞苑・第七版より

ちなみに和英辞典の筆頭に出てくる語は "Training camp" であり、そういえば子どものころプロ野球ニュースで「春のキャンプ入り」なんてニュースに触れるたび、自分の知っているテントや飯盒、虫取り網などのキャンプ姿を想像しては原や中畑を「そんなことやってるからお前たちは」と叱ってやりたい衝動に駆られていたのだけれど、ものを知らないとは恐ろしいことだ。

で、いったいぼくは誰と、どこに、なんのための合宿に出かけるのか。

思考の壁打ち相手を買って出てくれた柿内芳文氏と、都内のシティホテルに、今年刊行する予定の本、その企画を練り固めるためにキャンプするのである。

いまの予定では全8章、少なく見積もっても300ページを超えるボリュームの本になる。タイトルは当然ここから変わるだろうけれど、気持ちとしては完全に「ライターの教科書」。今日・明日のキャンプでどうにか「あとは書くだけ」の状態にもっていきたいところだ。

本づくりのなかで、この「ひみつの作戦会議」の時間がいちばんたのしい。