続編と再検査。

何年ぶりでしょうか、今月末に人間ドックを予約しました。

健康診断よりも本格的な、胃カメラやら腫瘍マーカーやらCTスキャンやらを含んだ、いわゆるところの人間ドックです。前日の夜から食事を控えたりするタイプの。

人間ドックに「治療」は含まれません。ただひたすら検査をくり返す。そして自分が健康体であることを確認したり、なんらかの病を早期発見したりする。すなわち人間ドックは、続き(再検査)がなければいいね、という「病院から遠ざかるため」に設けられたイベントであるとも言えるでしょう。

先日、ある取材の席で「幸せになる勇気の続編は出さないんですか?」と訊かれました。

ただでさえ「嫌われる勇気」の続編なのに、もしも更なる続編が必要だとすれば、それは人間ドックの再検査のようなもの。本として不健康体であったことが証明されたようなもの。それはちょっといやだなあ、と思い、今回の「幸せになる勇気」は続編ではなく、「完結編」であると謳っています。


もちろん、いい「続き」があるのはよくわかっているし、だからこそ今回の本をつくる決意も固めたのですけど。フィクションでない限り、「続き」を何度もくり返すのは、重箱の隅をつつくような再検査をコンテンツ化することになりかねないと思うんですよね。

それにしても今週は忙しすぎました。もろもろがへとへとのよろよろです。

教祖猫を噛む。
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古賀史健

ライター。バトンズ代表。著書「嫌われる勇気」「古賀史健がまとめた糸井重里のこと。」「20歳の自分に受けさせたい文章講義」など。週日更新しています。http://www.batons.jp
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