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渇く前に飲む。

そもそも名前に無理がある。

たとえば人間の血液には、赤血球や白血球という成分が含まれている。イラストで見る赤血球はひしゃげた団子のようなかたちをしていて、白血球はトゲトゲのついたゴルフボールのようなかたちをしている。いずれも肉眼で確認できるものではないが、血液中にそういうボールが泳いでいるのだろうなあ、ということは理解できる。赤血球は「血液中の赤い球」と表記するのであり、白血球は「血液中の白い球」と書くのだ。読んで字の如くに納得するだろう。


「尿酸値が高めですね」

週末、血液検査の結果を聞きに行ったところ、医師からそう告げられた。

あれれ? 検尿なんかしてないはずだけど。戸惑うぼくをよそに医師は「むかしはぜいたく病だなんて言われていましたけど、最近では〜」と、痛風についてのレクチャーをはじめる。えっ? 尿酸? 痛風? なんの話をしているの? っていうか血のなかに「尿の酸」が入ってるって、なんかおかしくない?

へらへら笑いながら「ま、そんなに高いわけでもないんですよね?」と訊くと医師は「うーん。数値的には投薬をおすすめするべき数値なんですけど、まあもうちょっと様子をみましょう」と、こともなげに答える。


病院の帰り、あわてて痛風のプロ(仮名・T中H延さん)にLINEを送った。すると彼は、痛風発作が足の指に出たときの痛みについて、こんな話をしてくれた。

「足の指の上に偶然パチンコ玉が落ちて来て、拾おうと思ったのにそこをたまたま通りがかった時津海が踏んづけてしまい、そのまま2週間動かない」程度の痛みです。

ほんと、勘弁してほしい。すると同じLINEグループにいたもうひとりのプロ(仮名・A生Kさん)がこう付け加えた。

僕は通風になったとき、あれ? 骨折したのかな? と思いました。今、僕は鎖骨が割れていますが、たぶんそれよりも痛かった。


帰宅後、痛風関連のいろいろをネットで調べると、遺伝的要因を別にして考えれば、

① 飲酒(とくにビール)
② 過食と野菜不足
③ 肥満と運動不足
④ 水分不足

などが主な原因らしい。飲酒に関していうとぼくは晩酌の習慣もないし、飲んでもせいぜい週に一度くらいだ。これは該当しないと考えないと、さすがにやってられない。過食と野菜不足については、まあ思い当たるところはある。週5か週6でなんらかの揚げものを食べているし、たとえばとんかつ屋に行ってもキャベツのおかわりをすることは皆無に等しい。野菜不足はそうなのだろう。そして肥満についても、なるほど30代のときにずっと保っていたベスト体重を現在5キロほどオーバーしたまま、40代の5年間を生きている。気を抜いたときに撮られた写真で、ぽっこりおなかが出ている自分に驚くことは多い。そしてなんといってもぼくの場合、問題は水分不足だ。人間としての燃費がいいのかなんなのか、ぼくはあんまり喉が渇かない。食事中にひと口も水やお茶を飲まないことだってしばしばで、下手に水を飲みすぎてトイレが近くなるのが面倒くさい。よほど喉が渇いたら飲むけれど、たいていずっとジャミラ級の水分不足だ。

ジム通いやダイエットにはあんまり興味がもてなかった最近のぼくだけど、今回はちょっと、食生活まわりの健康を意識しちゃうなあ。まあ、いいきっかけをもらったんだと思って、ついでにダイエットします。


きょうのお昼、さっそくサラダ中心のお店に行きました。お水も3回、おかわりしましたよ。

しかし痛風関係のサイトをみていると、一日2リットルの排尿(2リットルの水分補給ではなく)が理想、とか書いてあるんだけど、そんな牛みたいに出るものなの?