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きのう、3月16日のこと。

きのう、テレビドラマ「嫌われる勇気」が無事最終回を迎えました。

去年の後半からずっと準備を続け、寒い季節にハードな撮影をこなしてこられた香里奈さん、加藤シゲアキさん、椎名桔平さんはじめキャストのみなさん、そしてスタッフのみなさん、ほんとうにお疲れさまでした。そしてありがとうございました。

ふだん、本の仕事をやっていると、実感として意識できる「仲間」は、せいぜい数人程度なんですよね。しかも原稿を書いている途中だと、ひとりぼっちに感じられることさえあります。でも今回、たくさんの方々と当事者のひとりとしてドラマづくりに参加させていただき、学ぶところがほんとに多かったし、そこで得た経験は今後の本づくりにも活かせるような気がしています。ひとりぼっちに思える自分の仕事が、たくさんの方々に支えられたものであることをあらためて認識しました。


そしてきのう、株式会社ほぼ日がジャスダック上場を果たしました。創刊されたその日からずっと見てきたほぼ日が、こんなふうにその価値を世に問う日がきたことは、なんだかひとりの読者として感慨深いものがあります。こういう言い方が正しいのかどうかわからないけど、糸井重里さんの最高傑作は「おいしい生活。」でも「くうねるあそぶ。」でもなく、「ほぼ日」なんですよね。そんな最高傑作を50歳を超えてからつくっちゃったんだし、しかもひとりではなく、仲間と一緒につくっちゃったんですよね。毎日毎日休むことなく、まさに不断の努力の積み重ねで。かっこいいったらありゃしないですよ。


さらにきのうは、吉本隆明さんが亡くなられて5年目の日でもありました。

訃報に接したあの日、あのとき、こころの底から「会いたい人には会っておかなきゃダメだ」と思ったのをいまでも覚えています。そして、その日のおおきな後悔と決意が、いまの自分を動かしていることを実感します。


怒濤のハードワーク月間。きのうは期せずして「仲間」や「出会い」のことをたくさん考える一日となりました。

あさってからイギリス出張に行ってきます。