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いいこと、よくないこと、なかったこと


年の瀬です。

せっかく年の瀬なので、今年一年を振り返る的な話を書こうかと思ったのですが、それをやっちゃうと、ほんとに年末気分になって仕事に支障をきたしそうなので別のお話を。

ほら、今年一年を振り返るみたいな場面になったとき「ほんっと、ひどい一年だった」とか「ろくなことがなかった」みたいにおっしゃる方がいるじゃないですか。自分に与えられた年の瀬が80回あるとして、そう思いたくなる一年ってのが、一度や二度はあるじゃないですか。

でも、あたりまえの話として、「いいこともあったし、よくないこともあった」はずなんですよ。数としては「よくないこと」のほうが多かったり、サイズでいえば「よくないこと」のほうが大きかったかもしれないけど、誰のどんな一年にもきっと、「いいこと」はちゃんとある。

これって飲み会とかでも同じことが言えて、「ほんっと時間のムダだったわ」みたいな飲み会でも、から揚げがうまかったとか、お店のBGMで好きな曲が流れたとか、会場に向かう途中におもしろそうな店を見つけたとか、いろいろあるはずなんですよね。

わざわざ「いいこと」を強調してみせる必要はないんだけど、「いいこと」と「よくないこと」のどちらについても、それを「なかったこと」にするのは、じぶんに対して失礼な生き方じゃないかなあ、と思います。そのときこころを動かしたじぶんは、確実にいたわけですから。

今年もいいこと、いっぱいありましたよ。

壁に耳ありジョージとメアリー。
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古賀史健

ライター。バトンズ代表。著書・共著「嫌われる勇気」「古賀史健がまとめた糸井重里のこと。」「20歳の自分に受けさせたい文章講義」など。週日更新しています。http://www.batons.jp

コメント2件

なんか、泣きそう(゜_゜)
色々あった一年でしたが、ふっと軽く救われました。ありがとうございます。
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