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長い前置きと、おしらせと。

週明けの月曜日、『嫌われる勇気』に重版がかかった。

けっこうな大部数の重版だ。それだけ刷っても大丈夫、と思われていることもうれしいし、いまでもそんなにたくさんの方々から求められている事実がなによりもありがたい。

先週末、大阪の書店員さんとお話ししたところ、この本は発売当初よりもむしろ、近年のほうがしっかり手堅く売れている、とおっしゃっていた。なんといっても2013年の本だ。いまでは27カ国に翻訳され、たくさんの国で版を重ねている。繰り返しになるけど、ほんとうにありがたいことだと思う。

いつもお世話になりっぱなしのダイヤモンド社の営業局長・井上直さんも、これまたずっとお世話になりっぱなしの紀伊國屋書店梅田本店の百々典孝さんとの対談(全4回)のなかで、『嫌われる勇気』について触れてくださっている。兵庫県明石市に拠点を置く話題の出版社、ライツ社さんのコンテンツだ。

井上 うん。まだ知らない人がいるんだって、100万部超えても。まだ知らない人がいるんだって。あと、もう一つ思ったのが、8年の間には日々書店さんを訪れる人がいて、たぶん『嫌われる勇気』っていう本の存在は知ってるけど、内容は伝えきれてなかったんだなって思う。タイトルだけは知ってたけど買わなかったっていう人が、テレビでこんな本なんですよって知ってくれることで、その人の胸に響くと買ってくれる。内容までちゃんと伝えられると、本はもっと売れる。

(第三回 「書店と出版社で『いまさら』な出会いを増やそう」より)



ぼくのつくる本は、どうも晩成の傾向があるのかもしれない。

2012年に出したはじめての自著、『20歳の自分に受けさせたい文章講義』はその典型で、発売当初よりもこの数年のほうが売り上げを伸ばしているのだという。これは、かなり異例なことなのだそうだ。


と、いうわけで。


7月31日(水)に紀伊國屋書店新宿本店さんで、この本の担当編集者・柿内芳文さんとトークイベントをおこなうことになりました。「2012年の本で、なぜいまさら?」という、ぼくでさえ感じる疑問へのアンサーを書こうとしたのが、本日の note です。

ただ、ぼくと柿内芳文さんでだらだら思い出話をしてもしょうがないので、司会進行役にライターの崎谷実穂さんをお招きして、ちょっとしたライターの勉強会みたいな時間にできればと思っています。


はあー。告知ごとって苦手だなあ。