batons_CI_白抜き

うれしい話をさせてください。

書籍のライターにとってうれしい瞬間といえば、増刷のお知らせ。

けれどもそれをSNSなどの場ですなおに「何万部になったよ!」と報告していると、どこからともなく「はっ、自慢か。いいねを押せってか」みたいなこころの声が聞こえてきそうで、へんに臆病になってしまいます。

でも、これはぼく個人の話じゃないから、多少はおおきな声で言ってもいいんじゃないかな。

じつは、バトンズもうひとりのライター、田中裕子さんが担当した『語彙力こそが教養である』(齋藤孝著/角川新書)という本が、10万部を突破したんです。

いやー、じぶんの本が売れることの何倍もうれしいです。

正直、じぶんの担当した本が売れたと聞いても「安堵」以外のことばが出てこないのですが、これはもう、無条件にうれしい。チームでやってると、こんなよろこびがあるんですね。ばんざい三唱ですよ。

きょうはオフィスに本人がいないのでちょっと書いてみますが、彼女はほんとうによくがんばっています。見ていて「だいじょうぶ?」と心配になるくらいまじめで、まっとうなひとです。もちろん、ライティングについて注文をつけようと思えば、いくらでも厳しい注文をつけられますが、仕事に取り組む姿勢については、もう安心して見ていられます。

これから何度も壁にぶつかるだろうし、実績を重ねるほどプレッシャーも増えてくるとは思うけど、慢心することはないひとだから、このまままっすぐ育ってほしいなあ。まだまだ20代ですからね。


いちおう書いておくと、「おれの指導のおかげだぜ」なんてことは思っていません。これはもう完全に個人の力です。でも、ひとり孤独な状況でもくもくと書く原稿と、そうじゃない「チーム」という環境のなかで書く原稿は、いろんな意味で違うんですよね。ひとりであって、ひとりじゃない。それが、どれだけ大きなことか。

近く、会社をつくってはじめての「祝賀会」を開きます。

う・れ・し・い・ぜっ!