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初心忘るべからず、の「初心」とは?

初心忘るべからず。

たぶん何千年というむかしから語られてきた、ありがたい先達たちの教えです。調子に乗るなよ、いい気になるなよ、足元すくわれるぞ、みたいな言葉として、いまもいろんなところで語られている言葉なのだと思います。

では、ここで「忘るべからず」と戒められている「初心」って、具体的にどんな「心」なのでしょうか。

たとえばいま、ぼくは「やりたいこと」がたくさんあります。プライベートでのそれもたくさんありますが、仕事としての「やりたいこと」が、たっくさんあります。

そしてそのうちいくつかは、実現するでしょう。少なくとも、実現に向けて、動きはじめるところにまではいくでしょう。「やりたいこと」が「やらなきゃいけないこと」に変わっていくわけです。

ところが不思議なもので、「やりたいこと」が「やらなきゃいけないこと」になった途端、仕事は重く、苦しいものへと姿を変えます。責任に押しつぶされそうになることもあるでしょうし、未熟なる自分の実力・能力を突きつけられて、打ちのめされることもあるでしょう。はやく終わりたい、もう辞めたい。大きな仕事であるほど、そんなふうに感じる場面も多いような気がします。

でも、それもこれもぜんぶ、最初は「やりたいこと」だったはずなんですよ。初心には「やりたいっ!」があったはずなんです。


だから、企画を練っているときは「うん、これならできるな」というところで企画を止めず、もう一歩先の「うん、これはやりてぇわ」になるまで練りまくって、自分の思いをぐぐーっと高めてから、動き出すべきなんですよね。

中途半端にキャリアを重ねたり、中途半端に小器用だったりすると、どうしても「うん、これならできるな」で進める仕事が多い気がして。

初心の「やりてぇ」って、あらためて大事だと思います。