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年賀状は、結構好きだ。

 最近は、SNSで充分とか、面倒とか、やめる人も多いけれど、私は何だかんだと続けている。

 学生時代にお世話になった先生や先輩、こまめに連絡を取るわけではないけれど大切な友達など、顔を思い出しながら筆を執る時間が好きなのだ。SNSで近況を伝えあえる人や形式でやり取りしている会社などの分は減らして、その分、出す人には必ずコメントを入れる。

 そういえば、独り暮らしの時は暇な時間ができると、おばあちゃんに手紙を書いていた。他愛もない日々のことを綴って送ると、珍しい切手を貼った返信が来るのが楽しみだった。

 本当であれば、日々の生活の中で、もう少しそういう時間を取りたいのだけれど、なかなかそうもいかないので、年に一度の年賀状に代えているという感覚だ。だからいつも書くのは仕事が納まってから。郵便屋さんには申し訳ないけれど、それが私の年末の過ごし方なのだ。

 2日かけて書いた年賀状。大変だねと家族に言われたけれど、それだけお世話になった方がいるという幸せの証拠である。毎年一人でもよいから、年賀状でしか連絡を取っていない恩人たちと再会する旅に出たいものだと思いを馳せた。

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