ロックな君

推しの引退から1日が経過して本当に彼女が去ったんだと実感した。

私はこの日は病院でリハビリのため休みの日だった。せっかくなので彼女のアーカイブを観ていた。

そんな時だった、一つの動画が投稿された。

この動画のタイトルを見た時まさかと思った。

この動画の投稿主は森中花咲。

私の推しである御伽原江良とユニットを組んでいたVtuberである。

そんな彼女がこのタイミングでこの歌ってみた動画を上げることには何かしらの意味があるかもしれない。もしかしたら自分が深読みしているだけでたまたまこの曲を上げているだけかもしれない。そんな相反する二つの思いから動画を見てみた。

結果として自分は大号泣した。

PVに登場する2本のマイク。それぞれに彼女たちのイメージカラーであるオレンジと緑のリボンが巻かれていた。この段階で彼女とのことを歌っているのが分かった。歌詞の内容も花咲がギバラに対して抱いて感情ともシンクロしているような気がした。そして最後の御伽原江良の後ろ姿の写真が出てくるところで自分はもうダメだった。堰を切ったように涙が流れた。彼女を送り出すときは笑顔でいられたのに、今はもう涙が溢れて止まらない。自分はこんなにも彼女が好きだったのだと再度実感した。動画に付けられているコメントを確認して再び泣いた。

御伽原江良が憧れて、友達になり、共に大舞台に出るまでの関係にもなった。ユニットを組む時には花咲のメジャーデビューが決定していて相方の選択権は花咲に合った。そこで彼女は御伽原江良を選んだと聞いている。その時は自分はこの二人の関係はいつまでも続くんだと思っていた。彼女が卒業したからといってリアルの友好関係は消えるわけではないのでこれからも一緒に遊んだりするとは言っていた。ただもう二人が舞台上で歌って踊ることはない。卒業に関しては花咲もつらかったと思う。でも私は森中花咲という人物が御伽原江良の相方で本当に良かったと思っている。

森中花咲だからこそこの動画が投稿できたとも思う。

本当にありがとうかざちゃん。

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