見出し画像

「凪のお暇」第7話考察。どこまで相手を理解してあげるか問題


ひっそりと久しぶりのnote更新。

今日で女将になって1ヶ月。そのことも書きたいのだけれど、
もう描きたくてたまらない案件が発生したので、本日のお話はこちら。

みんな…ドラマ「凪のお暇」みてる…?

みてない人は、以下読んでもよくわからない可能性がありますのでご了承ください。ネタバレも含みますので、「録画してるけどまだみてない!」という方は、ドラマ見てからこちらに戻ってきてください。

***

先日の第7話、、、私はラストでめちゃくちゃもらい泣きしてしまいました。
ずっと意地っ張りで素直になれなかったあの我聞慎二がですよ。
「お前と復縁?800パーセントあり得ないんですけど!」と、ヒロイン・凪の前では感情と真逆の意地悪な言葉を発してしまう小学生男子みたいな、あの慎二が。

やっと、素直になりました。(快挙)(祝福)(言えたやん)


一応これまでを振り返ると、凪は慎二に裏切られたショックで過呼吸で倒れ、都心から離れたボロアパートで「お暇」の日々を過ごすことになります。慎二とも正式にお別れして。
あんなにでかい面して好き放題言ってた慎二は、凪と別れてやっと大切さが身にしみます。
彼女を思っては泣き、会えば強がり、そして泣き…。凪のことが好きすぎて
諦められずにいたんですよね。

そしたら今度は、慎二が大事な仕事中に過呼吸で倒れてしまうのです。
その理由は、消息不明だった兄と数年ぶりに再開し、兄から自分の一番痛いところをグサッと突くような一言をお見舞いされたから。

過呼吸で倒れた慎二は、きっと思ったんですよ。
「あぁ、あの時の凪、こんな気持ちだったんだなぁ。俺はその痛みにこんな形で気づいた。何やってんだよ、俺。」と。

自宅で寝込む慎二に、同僚であり新恋人になりつつあった女子(名前忘れた)が電話をかけてきます。今から家に来ると言う彼女に、慎二は「俺、ちゃんとするから」と返しました。その時、ピンポーンとインターホンが鳴り、ドアを開けると、なんとそこにいたのは、最愛の元カノ、凪ちゃん。

凪は元彼の家に置きっぱなしだったぬか床を取りに来ただけだったのですが、そんな凪を見た瞬間に慎二は一気に感情が込み上げてくるのです。あの表情…たまんねえ。

慎二はじわりじわりとこみ上げる涙をこらえながら、ポツリ、と呟いたんです。

「大…好きだった」

そうそう、なんかどうしようもなく悲しくて悔しくて弱いとき、最低限伝わるシンプルな言葉しか出てこない感じ、わかるよ…。
そして続けて、こう話します。

「…幸せにしてやりたかった。
 …できなかった。
 …ごめんな。」

**ッッッ慎二〜〜〜〜〜〜〜〜〜(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)!!!!!!!!

(ここで私もらい泣き)**

そう、これはね、快挙なんですよ。やっと凪の前で素直になった。
冒頭の話にやっと戻りますけど、
慎二は今まで凪の前では強がることしかできなくて、好きだから近づきたいけど逆に凪にひどい言葉を言ってしまったり、もう意地っ張りの生意気小学生みたいなもんだったんですよ。それがこれ。やっと言えたね…。それでいいんだよ…。えらい!

ってなところで第7話が終了。次回が楽しみすぎるな。

で、今回までの凪と慎二を見ていて、2つ思ったことがあるんですよ。

①自分を守ることに精いっぱいだと、相手のことを大切にする余裕がないんだな
②全ての問題は「言葉足らず」から起きる。じゃあ素直になれない凪と慎二はどうしたらよかったの?

これについて書きたいと思います。長いかも…。

大切な人を大切にするために、自分を大切にする

まずは①から。相手のことを大切にする余裕について。
凪も慎二も、「自分がどう見られているのか」をかなり気にするタイプ。
だから、「嫌われないためにはどう振る舞えばいいか」「相手に気に入られるためにはどの自分でいたらいいか」をかなり考えて行動しています。慎二はもう体に染み込んでいるのかもしれないけど。
でもそれって結局全部「自分のため」ですよね。「相手に合わせる」と言うのは、優しさに見えて、相手に対する興味関心の思考停止を招いてるわけですよ。保身にばかり走って自分を守るので精いっぱい。だから他の人のことなんて考える余裕はなくて、とにかくその場の空気を読んで自分を守る。だから、6話でも出てきた「人に興味ないでしょ」につながる。

これに気づいて、自分がその状況に陥ってることに胸を痛めました…。
やっぱり、相手のことを受け入れる余裕のある人間でありたいなと。
「相手に合わせなきゃ」じゃなくて「相手の考えてることもっと知りたい」とポジティブに思える私でありたいなと、改めて思ったわけです。
相手のことを考える時間って本当に尊いと思う。大好きな人のために自分の時間を使うのって、最高だと思う。そのために、自分が自信を持って、自分のことを大切にするのが基本だなあと。大切な人を思う余裕・余白を持って毎日を過ごしたい。そんなことを改めて思わされました。


言葉足らずは災いのもと

慎二は本当に感情表現が下手っぴでね…もうあそこまで言われてたら、「こいつ、照れ屋さんすぎるだろ、好きな子にちょっかいかける小学生かよ…」と思っちゃうはずなんですけどね、わかりやすすぎて。でも、①で言った「自分のこと守るので精いっぱい」だった凪ちゃんは、もちろん慎二の強がりに気づかない。

慎二も凪がどんなことを感じて何を思っているのか知ろうとしない。言いっ放し。慎二に好き放題言われてうなづいてそれなりの相槌ばかり打っていた凪は自分の悲しみや怒りを表現しないから、少しずつ我慢の塵が積もっていく。結果爆発。

じゃあ二人はどうしたらよかったのでしょうか。

慎二も凪も、「相手の状況を考えてあげる余裕がなかった」というのも別れの原因だと思いますが、それよりも問題なのが「感情を言葉にして伝えない」こと。

思っているだけじゃ伝わらない、ってよく言いますけど、本当にその通りで、
あくまで他人は他人なのだから、全て同じ人なんていないわけです。完璧にわかりあうなんて、不可能なんです。(個人的な意見です)
そのために言葉がある、と、私は思います。
例えば慎二は「俺は凪のことわかってる」と言う傲慢さを少しでも疑えたらよかったのかもしれないなあと思いました。凪が考えていること、感じていることを知ろうとしないで決めつける感じ。そして空気を読ませる感じ。読ませる空気を作り出すんじゃなくて、ありのままの凪を受け入れる空気を作り出してあげれたら…もっと言葉で伝え合ってわかろうとしてたら…みたいなことを思いました。現代にソクラテスがいたらすぐに彼の前に連れて行って「無知の知」に気づかせてあげてほしい。

それから凪は、自分の気持ちを表現しなさすぎて相手にどこまでも踏み込んでこられてしまうので、もっと自分の感情を言葉で伝えるべきだったなあと思いました。
凪から私が学んだのは、「自分の気持ちを表現することは、相手に自分の扱い方を教えてあげることだ」ってことです。

例えば凪が慎二に何かムカつくことを言われた時に、感情を殺して
「そうかもね」とか「わかった、気をつける」とその場を穏便にすませるのは楽だけど、ひと言慎二に「それ言われて私、今とっても悲しい。」と伝えるだけで違かったと思うんです。「あ、今ので悲しませちゃったんだ、じゃあこれからはこの類の話はしないようにしよう」と気遣うことができる(当時の傲慢な慎二がそれをするかは不明だけど)。だって他人なんだもん。何も言わずにすべてわかってもらおうとするのは、期待しすぎなわけだから。わからないよ…
自分の気持ちを言葉にする機会って、大人になると意外とないんですよね。
「うれしい」も「かなしい」も、「ムカつく」も、ちゃんと言葉にできる人は、相手に自分の扱い方を知ってもらえるから、大切にされやすいと思うんです。

例えばこれ、よくあるやりとり

「なんか怒ってる?」
「…別に普通だけど」
「怒ってるじゃん」
「怒ってないって!」
「じゃあなんでそんな機嫌悪いの?」
「知らない。じぶんで考えれば?」

で、言葉にして感情を表現するとこれ

「なんか怒ってる?」
「怒ってるよ!だって〇〇だったのに〇〇だったから!ムカつく!」
「(そうかこの人はそこで怒るんだ)ごめんなさい。〇〇だと思って〇〇したけど、嫌だったよね、ごめんね」
「そう考えてやったのね。行動に納得はした。でも嫌だ!」
「わかった、次からは〇〇するようにするね」

(こんな冷静な二人いるかよ…)

ちょっと大げさだけど、後者の方がお互いの理解度と納得度が高い感じがしませんか。だから、言葉にしていきたい!積極的に!
空気を読んで合わせれば穏便にすませて楽だけど、
長期的に見れば、どんどん自分の気持ちを言葉で伝えた方が
相手が自分のことをわかってくれて、チューニングを合わせやすくなるから摩擦やストレスが少なくなっていくし、ネガティブなやりとりが生まれにくくなるし、メリットしかないのでは…?

これまでの凪と慎二を見ていて、そんなことを思いました。自分の気持ちを伝えるのって、できる人は何も考えずにやっているけど、できない人はもうまるでできないんですよね、やるのにかなりの心労が…。(私は圧倒的に後者)
でも、やっぱり怖がらずに嫌なことは嫌と、怒っているときは怒ったと、そしてうれしい時にはとびっきりうれしい!と言葉にしようと思った次第です。

これしかも恋愛だけじゃなく仕事でも言えることですよね!思っているだけじゃ伝わらないけど言えなかったり気づかなかったりで起きる苦しみ、結構ある気がするんだよな。

***

思いが溢れすぎてかなり長くなっちゃった。
最後まで読んでくれたあなた、かなりツワモノですね。愛してます。

長く書いてきたけど、
これまで書いたこと全部やろうとするのはかなり大変だと思う。
だから、理解し合いたい、または理解できないことがあっても大切にしたい人がいる場合、少しずつ取り入れていけたらいいよね。と私は思ってます。

まとまりが雑ですが、眠くなったのでここらへんで。おやすみー!

サポートしてくれたら好きがこぼれおちます。