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Onlineshopを持たない店舗のSNSを考える

朝、夜が涼しくなってきた。
外に出るとなんだか空気の味も違う。
山を毎日見ているので山の見え方で空気の澄み具合が分かる。
そしてT氏のおかげで正しい改行の技を得た。
ありがとう。

昨日当店のInstagramに商品紹介をやめます。という投稿をした。
ずっとなんだか腑に落ちなくて考えていた事。
洋服屋は服を上げて見せることが通例となっていた。
それが当たり前すぎて自分もそうしていたが、
なぜそうしているのか考えたことがなかった。

ここしばらくそんな事を考えていて辿り着いた答えがそれだった。
お客様にとっても私にとっても不便になるが、私はそのほうが良いと判断した。

現にInstagramの投稿を見てすぐ買いに来てくれるお客様が居たのも事実だし
このお店はInstagramで成り立っていると言っても過言ではない。

通りがかりでお店に入ってくる人は一割にも満たない。
皆Instagramで見て来てくれたり、知り合いから聞いて来てくださったり
ここまで認知を広げられたのは今の時代にInstagramがあったからである。

逆に言えばInstagramの中でしかないのも事実。
日本でのシェアはTW,FBという主要SNSと比べるとIGは利用者が少ない。
多分IGを主でやっているユーザーはそれを知らないしIGが一番影響力のある
ツールだと思って使っているだろう。

かと言ってFBに力を入れたりTWを頑張ろうというのではない。

商品紹介をやめた理由は大きく3つある。
①オンラインショップをやっていない
②多くが古着なので1点しかない物がほとんどで売り切れる
③IG内で完結してしまう

①と②はそのまま言葉の通りで問題は③であった。

全ての商品を紹介しているわけではないけど
それが今のお店の商品のように誤解される。
というのと気になった商品があっても値段が合わないと
店にも来ないという事。

もちろんフォロワーさん全てに当てはまるわけではなくごく一部だ。

私はオンラインストアを持っていないので
お店に来てもらわないと成り立たない商売。
なので総合的にみてSNSは不向きであると判断した。

けどこれって別に革新的なものではなく
現に商品紹介をやっていないお店はあるし
SNSをやっていないお店だってあるので
なんて事のない決断だという事。

多分SNSをやるならデザイナー自らが商品紹介をする事が一番良いと思うし
僕らはそれを店頭でお伝えする役目がある。
オンラインショップを持っているのなら商品を載せてその場で買える意味が
あると思う。
私が商品を紹介したところでそれはただの客引き行為でしかない。

何があるか分からない状態でお店に来た方がワクワクするし
自分の好きな何かに出会えたらより嬉しいだろうし
決して買うものがなくてもここに来て良かったと思ってくれる
接客をしたい。

結局ここはモノ売りの場ではなくお客様の時間を私が買っている場所なのである。
私は商品、会話、空間、というお店という箱で
ここまで来てくれたその対価を払っている。

それが自分がこのお店を始めるときに掲げたコンセプトに
一致してそうあるべきだと確信した。

多分これで離れていくお客様もいるだろう。
僕がやりたいのはユニクロじゃないからそれでいい。

長くなってしまった。
最後まで読んでくださった方ありがとうございました。




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