見出し画像

トム・チット・トット


「ニミ・ニミ・ノット

おまえの名まえは 

トム・チット・トット」

トム・チット・トット
小学館 


決め台詞の


"おまえの名まえはトム・チット・トット"


とちいさいやつの


名前を言い当てただけで



全てが解決してしまう。




子供の頃


大好きで何度も読んだ絵本のなかの一冊。  



先日、たまたま知り合いに


出先で会ったが


知り合いの名前が全く思いだせない。


結局、本人に名前も聞けず


帰りの電車のなかで


誰だったかな?


誰だったかな?


と思い出すが、名前が出てこない。



全然関係ないときに


「あっ!」


といきなり名前を思い出した。


と、同時に


なぜか思い出す


"おまえの名まえはトム・チット・トット"




思い出したので


思い出したついでに


本棚から引っ張り出して読み返した。




当たり前だけど


子供の頃読んだときと


同じ絵本でも


全く印象が違う。




あらすじは

とぼけたパイ事件から

お母さんの口から出まかせの


「うちの娘は、きょう5綛紡いだ。」


が決め手になり


まさかの


王さまと結婚。


ピンチも訪れるが


ちいさいやつが助けてくれたりと


超強運な女の子の話。


ちいさいやつ
麻を紡ぎ
5かせ持って現れる



結婚後11ヶ月間は豪遊し


最後の1ヶ月だけ  


王さまに


部屋に閉じ込められ


「1日5綛ずつ紡げ。


出来なかったら命はない。」


と言われる。



ちなみに、かせとは。

かせ(綛)

取り扱いに便利なよう、一定の大きさの枠に糸を一定量巻いて束にしたもの。また、それを数える語。1綛は綿糸768メートル、毛糸512メートル。

デジタル大辞泉 小学館


まあ。それが決め手で結婚してるし


王さまも


周りからもいろいろ言われたんだと思う。

王さまは女の子を信じていて


出来るのが前提なのだから


首を切るとゆうのは


ジョークなんだろう。


首を切るなんて


昔の人らしい言い方なのかも。



もともとはお母さんの


口から出まかせだし


女の子は麻を紡いだことなんかなくて

最大のピンチ!


どうしようと泣いてると


そこにちいさなやつが現れて


かわりに自分が紡ぐから


女の子は


自分の名前を当てればいい。


だけど


1ヶ月後


当てられなかったら


女の子は自分のものだと言う。


「おれの名まえを あててみい。 毎ばん 三かいまで言わせるよ。 だけど、ひと月してもあたらなかったら、おまえはわしのものだ。」                                

トムチットトット


わりと


安易に


それ!のった!


と女の子は賛同する。




チャンスは1日3回。


1ヶ月あれば余裕でしょ、と


たかを括っていたが


全然、名前が当たらない。


あんな名前


誰も分からないと思う。


名前が当たらないまま前日になってしまう。



ああでもない


こうでもないと


一生懸命考えていたら


まさかのタイミングで出会うこともあるし



最後の最後まで


あきらめてはいけない。


トム・チット・トット/小学館 (1978)
ジェイコブズ著/吉田 新一 訳/スズキ コージ 絵



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?