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ふむもくのこと

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記事一覧

194 ふむもくの心をほぐす5つの方法

一日一日をたっぷりと生きていくより他は無い。 明日のことを思い煩うな。 明日は明日みずから思い煩わん。 きょう一日を、よろこび、努め、人には優しく暮らしたい。 これは太宰治の『新郎』の冒頭部分にある言葉です。 「たっぷりと生きる」という表現が素敵ですよね。 私は仕事が予定通りに進まなかったときや心配ごとがあるとき、ふとしたことで焦りを感じるときにこの言葉を思い出します。 「一日一日、たっぷり生きるしかないんだなぁ」 まだわからない先のことにとらわれるくらいなら、まず一

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168 しゅわしゅわと思い出す

子どものころ、ラムネを飲むのが苦手だった。 一気に飲もうとするとビー玉が飲み口を塞いでしまうし、そうならないように試行錯誤していると、いつの間にか炭酸がぬけてぬるく甘ったるい液体になるからだ。 「こうやって飲むの。こう」 姉は私を笑いながら、飲み方を教えてくれる。 「瓶のくぼみにビー玉をひっかけて。あわてて飲むから失敗するの」 当時はそれでもうまく飲めなくて、自分の不器用さとせっかちさを笑われた気がして、恥ずかしくなっていた。姉が飲むラムネは、きらきらと輝いて見えた。 そ

【お知らせ】夕方に小説とコーヒーを

夏の夕暮れは、美しくもどこか切ない。 それは、昼に厳しい光と熱を発した太陽がやわらかい光に変わるからかもしれないし、ひとつの終わりを感じるからかもしれない。 ------------------- この度、「ものがたり珈琲」の8月の小説を西岡朝紀名義で執筆させていただきました。 ものがたり珈琲とは、「一杯のコーヒーがあなたの日常に物語を描く」をコンセプトに毎月小説とコーヒーが届く体験型定期便です。毎月変わるテーマに合わせた3種のブレンドコーヒーと、2つの短編小説が楽しめる

130 私がnoteをかく理由

みなさんは、どうしてnoteを始めようと思いましたか。 夢をかなえるため。文章を書く練習。自分用の備忘として。 いろいろな理由があると思いますが、どの理由も素敵です。 なにかを表現することは、やっぱり素敵。 表現することも、誰かの表現を知ることも人生を豊かにしてくれます。 私にも、noteを始めようと思った理由はあります。 それは、「平和の大切さ」を伝えたいからです。 これまで、こつこつとnoteを書き続けて一年と少しが経ちました。 書きながら意識していたのは、どんなペ

116 かろやかモーニングルーティン

早朝のさむさもやわらいで、お布団からすっきり出られる季節になりました。 みなさんは、どんな朝を過ごしていますか。 同じ空の下で同じ国で、たとえば同じ街で暮らしていても、ひとりひとり違う朝を迎えています。お天気ひとつとっても、同じ朝はありません。 どんな朝でも、気持ちよく過ごせるように。 ドアを開けたら「さ、がんばろう」と思えるように。 今回は、私のお仕事の日のモーニングルーティンをご紹介します。 ごく普通の朝ですが、こんな朝を過ごしている人もいるのだな、とゆるく見てい

085 読書にまつわる5つの質問

今の仕事では、わりと高校生や中学生と関わることが多いのです。 そして、そんな学生たちから、私は本の質問や相談をよくされます。 基本的に経歴は一切出していないのですが、もしかしたらどこかから過去に私が図書館や大学に勤めていたことがもれたのかも知れません。 今回は、よく聞かれる読書について、質問形式で答える、という記事です。 お茶と一緒にゆったりと楽に読んでいただけたらうれしく思います。 -------------------- Q1 普段、まったく本を読みません。でも、大学

070 マイナスのストローク

ストロークという言葉をご存知ですか。 「お互いに、相手の価値や存在を認める態度や、やりとりをすること」だそうです。 つまり、相手の言動をみて声をかけていくことですね。 ストロークには、プラスとマイナスがあります。 くだいて言うと、プラスは相手の努力や言動を認める・ほめること。 マイナスは相手にとって耳の痛いことです。 八カ月ほど前、会社の常務よりこんな配信がありました。 (文言はnote用に要約しています) -------------------- プラスのストローク

050 ふむもくにまつわる15の質問

朝6時半。 日がさしきっていないベランダで植物たちの世話をしました。 枯葉をとったり、お水を注いだり。 植物は不思議なものなので、私にとって育てることはひとつの挑戦です。 -------------------- 気がつけば五十回目の投稿です。(ご挨拶投稿を入れたら五十一) 書きたいことがたくさんあって、統一感のないnote になっていますが、いつも「スキ」やコメントをくださるみなさんに元気をもらって、ここまで書き続けることができました。 仕事が忙しくて、なかなか時間を思

045 ゆたかなひとり時間

職場の人や友達、家族と会話をすると、いつも発見があります。 自分では思いもよらなかった意見や考えを聞いたり、また自分の考えを話していくうちに頭の中が整理されたり、また改めて自分の考え方を知ったり。 それは、とても楽しくありがたい時間だと思います。 しかし、それと同じくらいひとり時間も大切だと思います。 ひとり時間がゆたかであれば、誰かと過ごす時間はもっと楽しくなります。 そんな楽しい誰かとの時間とゆたかなひとり時間が、私のnoteを作っています。 私は仕事以外で人と過ごす

039 待ち時間の楽しみ

急にちょっとした空き時間ができたらどうしますか? 私の友達(および母)は時間にルーズで、ランチやカフェに行く約束をしても、当日よく遅刻をします。私は、結構この待ち時間が好きです。 あわてることが苦手な私ですが、待つのは好きなのです。 今回はそんな待ち時間の楽しみをご紹介します。 -------------------- 五分から十分の短い待ち時間の場合は、基本的に約束の場所でそのまま待っています。そして、私と同じように待ち合わせをしている人や周囲の建物をながめます。

018 マイセブンルール 【ふむもくのこと】

「セブンルール」というテレビ番組を知っていますか。 毎週火曜日の23時からフジテレビから放送されています。 私はこれが好きで、いつも楽しみに見ています。 番組では、毎回お仕事をされている女性の方の仕事の仕方や生き方(ルール)を紹介していています。知らなかった職業やその職業に対する姿勢を知ることができておもしろいのです。 そんな風に毎週テレビを見ていくうちに「私のセブンルールはなんだろう?」と思うようになりました。 この番組のホームページにも「マイセブンルール」を作れる動

00 はじめまして

お仕事がおわって、建物から出たときにふわりと夜のにおいがするとうれしくなります。 今の時期は、葉っぱのにおい。昨日よりもさらに濃く強いにおい。 においひとつとっても、毎日ちがうなんて、ちょっとぜいたくですね。 こういう、なんでもない日々の中で感じたことを記録してみたい、と思ったのです。 「もくもく」は食べる音です。「もぐもぐ」と「ぱくぱく」を組み合わせた、楽しい音のつもりです。なにかを食べるということは、あたりまえのように毎日していることだけれど、やっぱりしあわせなことで