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069 いもいもさつまいも

秋になると、食べたいものがたくさんあって、口と胃袋がいそがしくなります。
noteも食べものネタが多くなりそうです。
みなさんは秋になると食べたくなるものはありますか。

私はたくさんあります。
お米にさんま、きのこの炊き込みごはん。
無花果にぶどう、アップルパイ、みたらしだんご…。

それから…さつまいも!
私はさつまいもが大好きなんです。

ふかしたり焼いたり、煮物にしたり。シチューに入れても素敵です。
薄い皮の赤紫色と中のあたたかな山吹色が秋にぴったり。

さつまいもといえば、こんな思い出があります。

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私は、五歳のころに初めていもほりに行きました。
保育園でのイベントです。

おそらく、そのころはさつまいもをよく知らなかったのだと思いますが、大変はりきっていたそうです。(その頃の写真をみると、なんとマスタード色のトレーナーに赤紫色のズボンという格好で、まさにさつまいもコーディネートでした。)

私がよく覚えていることは、土からあんなに鮮やかな色のおいもが出てきて、大変感動したということ。そして、「埋められてかわいそう」と思ったことです。

ビニール袋に入れて大切に持って帰りました。

その日のことを父がビデオにおさめていて、何度も家族放映されているので、自分が本当に覚えているのか、ビデオを見たことによって覚えている気がしているのかわかりませんが、とにかく母にまとわりついていました。

「ね、おいもちゃん助けたのよ。助けたのよ」
と母に報告をしているところから始まります。
さつまいもはころんとふたつ、テーブルの上に置いてあります。
母はねぎ(らしきもの)を刻みながら
「よかったわね。みんなで大切にいただきましょうね」
と言いました。
そのときのわたしの表情がこちら。

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そして懇願がはじまります。
「そんな!食べちゃうの!せっかくお外に出られたのに。お願い、食べないで」

この時の映像が父は好きらしく、よく見ていたそうです。
ちなみに、その日は食べなかったようですが、後日母がそのさつまいもで蒸しパンをつくると、ぱくぱく完食したそうです。

なんという切り替えの早さ。
でも、食べたときはおそらくさつまいもの存在を忘れていたのだと思いますが、土からひっぱり出したおいもは、たしかにお友達だと思っていたのだと思います。

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今年も大切にさつまいもをたくさんいただきましょう。
だれかが暗い土の中から助けてくれたあまくておいしいお楽しみ。

お菓子にもおかずにもなるさつまいもっておおらかだなぁと思います。

ほくほくとやさしい秋の味覚に感謝しながら
さて、この秋はどんな風にさつまいもを楽しもうかしら。

今回も最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

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