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みらい塾を通して感じたこと

去年から続いたNPO法人埼玉ハンノウ大学主催「森林みらい塾」
が先日無事終了した。私はボランティアスタッフとして参加したのだが
なかなか濃い6日間になったのでその講座を通じ感じたことを
書き残しておこうかと思う

まずこの講座の基本軸は

近年、日本各地で実施されている林業家育成教育ですが、私たちはもっと手前の、「森や林業に興味はあるけれど、関わり方が分からない」という人たちのために、一緒に森を感じ、知るところから始めたいと考えます。 
                  ー森林プラットフォームHPより抜粋ー

というなんとも間口の広い講座(笑)

市役所のお金も投入された大プロジェクトなら
即戦力になりそうな人材育成講座を行いそうなものだが、、、
と最初は思ったのだが

実はそこが今回の面白いイベントになった部分でもあるのだろうと思う


講座は林業を生かしたビジネスの成功例を
県外の方から伺ったり
日本国中の林業の問題点
飯能で実際林業をおこなっている人の話や
役所サイドから見た林業、企業から見た林業など
多方面から見た林業を学べたことが大変良かった

座学だけだと集中力に欠ける人にとってはありがたい
体験型の時間も多くあり
情報だけではわからない
「なめてかかれない、自然で働く」
ということを肌で感じられたと思う

飯能市に移住した時
「木いっぱいあるなー。。」くらいしか思っていなくて(笑)

木の駅で間伐材搬出のお手伝いをさせていただいた時に
「もうちょっと山のこと知りたいな」
と思ったのが講座に申し込んだ理由である

6日間を通して
「よし、私も林業家になろう!」
とはさすがに思えない

でも「自然がいっぱい飯能市!」
と思っていたこの街はだいぶ人の手が入った
都会だということがわかった

そして自然と共に生きることを選んだ地域は
これからもずっと共に生きる努力を
していかなければならないのだなと感じた

「共に生きる」

それは林業に直接関わることももちろんだが
ゴミを分別する、少なくするなんてことも
身近にできる第一歩かもしれない

私は長年モノづくりをしてきた人間で
環境に悪いものをたくさん作ってきた

基本的に映像世界や娯楽施設など非現実な世界を
作り上げるというのは環境に悪いことをしていると思う
「環境に悪いし、電気の無駄づかいだからディズニーランドにはいかない」
とならないのが悲しいところだ。

でもそんな業界も飽きられつつあるのか
皆の興味関心が環境問題に向いてきたのか
自然をテーマにしたエコツアーやイベントも
近年盛り上がりを見せていると思う

結局「環境にやさしい」
という優しさだけでは広がらない

「楽しい」「新しい」「面白い」「かっこいい」
が広がっていくポイントなんだろうな

林業も西川材も「かっこいい」
に変身させないといけないな
すでにかっこいいんだけど
それを知らない人が多すぎる


んで私はどうするか

残念ながら
「私は明日からエコなものしか作りません」
とすぐにはなれない
が、ずっとモノづくりをしてきた知識と経験を
環境にやさしいものづくりに
生かしていくことなら、できるのではないだろうか?
新しいモノづくりを考える、提案する
そういったことから始められるのではないか?

何より大切なのはこの経験を
「あー面白かった」で終わらせないことなのかなと思う
「んで、どうするか。」を常に頭の隅に置き
出会った皆の構想を実現できるように
できる限りの手を貸すこと
それが私にできることかなって思う

たくさんのことを考える
チャンスを与えていただき
関係者の皆様、本当にありがとうございました


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