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2021.10.26 [Alexandros] ALEATORIC ARENA 4 DAYS 日本武道館公演 感想レポ

まえがき

[Alexandros]の三回目の日本武道館公演が行われると聞いたのが今年の3月に行われたWhere's My Yoyogiのあと。

ライブハウスツアーの後ろに横浜アリーナ2DAYSと日本武道館2DAYSが控えており、[Alexandros]の武道館は是非足を運びたいと思ってからはや半年。

[Alexandros]に生まれ変わったこの地で見たライブの感想を書いていこうと思う。


本編

ステージ構成はセンターではなく、北ブロック側に展開されたものとなっており、北東、北西ブロック側に細道があった。

バンドセット後方にはバカでかいスクリーンが置いてあり、物販の宣伝をひたすら行なっていた。

スクリーンの前にはライトが何脚か立っており、かと思えばステージ前方には炎をあげる装置があったりと豪華。ベストアルバムのジャケットの絵を載せたスピーカーも幕張のときと同様に設置してある。

そして日本武道館ならではといった感じでそれらのセットの頭上には日の丸が掲げられていた。

今回、座席がステージ真正面の南ブロックだったこともあり、ステージを真正面から見ることができた。

時間を少し過ぎた頃、会場が闇に包まれてスクリーンだけが映像を流し始める。

いつものBurger Queenの導入ではなく、武道館用におそらく持ってきた映像と新規のovertureでさっそく度肝を抜かれる。

要所で例えばRun Awayのフレーズが混ざっていたりして、Run Awayスタートか?とも考えたりしたが、なかなかメンバーが現れる様子がない。

スクリーンの割れる演出、そのあとにメンバーが現れるとovertureの流れを引き継いで生演奏が始まった。

最初から全力のセッションを浴びて1曲目になだれ込んだ。


ムーンソング

ROSEさんのキーボードから始まるイントロの美しさと映像に出てる大きな月がとても綺麗だった。

トマトが出てきてその先の雲間を超えて月が出たときにうおっ!となった。

もう一つ、ムーンソングといえば、バックのドラムだと思っているのだが、リアドさんのドラムプレイは一手ごとに力強さを感じた。

ドラムが凄く強調されて耳に届いてきた。イントロだけではなく、サビも中々の大きさでひたすら鳴り響いてきた。それでも雑なのではなくて寧ろ細やかまでよくわかるような感じで。

ブルーライトで夜の暗がりを表現しているような感じも含めて凄くよかった。

そして純粋に[Alexandros]にハマるきっかけは実はムーンソングなのでこの場所で1曲目がこれだったのが自分でもよくわからないほどに嬉しかった。


Run Away

overtureでこの曲のフレーズが流れていたこともあってこの曲スタートなのかなと思っていたが2曲目の配置。

この場所のせいなのか[Champagne]時代の楽曲に敏感に反応してしまい(まだまだ現役の曲がいっぱいあるというのに)めちゃくちゃ楽しくなった。

overtureの激しさからムーンソングのしっとりからのRun Awayの爆発力は甘いものとしょっぱいものを交互に食べるみたいなやつだと思う。

Run Awayも最初はしっとりした感じから入るからムーンソングからのバトン渡しのうまさは流石[Alexandros]といった感じ。


FISH TACOS PARTY

ネオンでタイトルがスクリーンに出され、ご機嫌なダンスサウンドへ。

ここも繋いでキーチェンジをしていってイントロの音に持っていく発想は全くなかったです。是が非でも繋げてやるぜという気概すら感じた。

Sleepless in Saitamaで聞いて以来、だいぶご無沙汰となっていたので素直に嬉しい。

難点としては武道館のスタンドで縦揺れは...怖い。

終了時にはネオンでまた文字が表示されていたのだが、それは次曲の伏線だった。


Beast

前曲で出てきたネオンが画面の暗転とともに徐々に壊れていく。そしてネオンが曲げられたり何なりして残った文字は"Beast"

その後急にありとあらゆる動物さんたちが画面を駆け抜けていったのだが、デカデカと映ったリス🐿には笑いを堪えきれなかったし、何やらモザイクで目を隠されている著作権もいましたね。(円盤化が危ぶまれる)

こんなのバックにBeastって絶対集中できねぇだろと思っていたのだが、演奏時は演出が変わり、ステージ上の映像に歌詞テロップが付けられる私が一番大好きな演出に。カッコいいよね。

歌詞が出てる分、2サビの歌詞間違いに敏感に気づいてしまったのはまああるけどそんなのどうでもいいくらいにはカッコよかった。

ここに来て火柱の演出も来て更に会場に熱気が増した。ここで羽織っていたものは脱いだ。

磯部さんの「そんなもんだし」が色っぽい。


Stimulator

日替わり曲ゾーン。2日目はGirl Aだったそうな。

前曲の動物がめちゃくちゃ駆け出す演出のノリを維持したような映像でなんかこう、ドラッグ的で奇妙な映像が流れつつ、"Stimulator"というワードを合図に激しさを増す。

この日、一緒に[Alexandros]を初めて見る友人はこのStimulatorをとても気に入ってくれていた。

ちょうどこの日に友人とライブに行けてよかったのかも


Kill Me If You Can

日替わり曲その2。2日目はアルペジオ。

去年はKill Me If You Canが生で聴きたすぎてディスフェスで聴けて歓喜していた。その喜びが今にきて再び。

あの日のようにスクリーン上にド派手な演出があったわけではなかったとは思うが、その分、地力のかっこよさをまざまざと見せつけられた。

日替わりだったなら聴けたの相当ラッキーだったな。
今後もちょいちょいワンマンでやってくれる曲ではあるにはあるでしょうが。


Thunder(Bedroom ver.)

「雨バンドには珍しく、今日は秋晴れです!予報だと100%だったから嬉しいですね!」というMCがあっても敢えて演出で雨を降らすあたりさすがでした。

ZOZOマリンの話も出てきていたけどThunderやWaterdropを演奏している時にタイミングよく小雨が降った神がかった演出のことですね。

話は戻ってThunderのアレンジ。Bedroom Jouleで改めてスポットライトを当てられてこの場で演奏されたことも嬉しいけど、暗闇で雨の音の演出とモニターの歌詞が表示された順から下にこぼれ落ちていく演出も非常に良かった。

原曲バージョンの高い声ではなく、低い声でしっとりと歌う感じで会場の空気があっという間に静かになって聞き入っている感じ。

暗がりのピンスポなんかもとても素敵だった気が。


Swan(Arrange ver.)

Swan久々では!と思ったがThunderからの流れでSwanもチルっぽくアレンジが加えられている仕様に。そのため、最初Swanと気づかなくてびっくりした。イントロの騒音→Aメロの静けさが印象的ゆえに。

このSwanに至っては音源がないのが非常に悔やまれる。
めっちゃよかった。Swanのチルアコってなんぞって思うんだけどこれがまたびっくりするほどに素敵なアレンジだった。

Aメロ〜サビ前の雰囲気をフルサイズで書き換えたような(あんまうまい表現ができない)感じだった...記憶が...

兎にも角にも素敵だったのでこれ音源化しないかな。

と、ここまでの楽曲のアレンジメントで武道館全体をただただ聞き入る姿勢に持ってきて追い打ちをかけるように洋平さんがアコースティックで楽曲のイントロを立て続けに弾き始める。

一つイントロを弾くたびに聞き入っていた観客が沸き始め、自分が好きな曲だ!と主張するように拍手を起こしていく。

びっくりしたのは空と青を弾いた後に少しだけと言い出したのでもしかしてそのまま空と青歌うんだろうかと思ったが、「#センタク」のCMで書き下ろした楽曲の一部分を歌い始めたのでさすがに贅沢がすぎるだろと。

驚きが隠せなかった。
気持ちよくなったのか、洋平さんがイヤモニを外しだす。

Travel

アコギで散々遊んだ後にしれっとそのままTravelへとなだれ込む。
スクリーンには歌詞の和訳が表示されており、イヤモニを外しながら弾き語り始める。

観客が手拍子で応え始めると途中で「この曲手拍子いらないかもです」とお茶目にも曲を一旦止めるシーンがあったのが印象的だった。

ちょけて「実はあんまり手拍子好きじゃないんですよね」と言い出して、磯部さんに「はっきり言うね。」と突っ込まれていた。

イケメンはさらにケアを忘れないので「やりたくなっちゃうよね。わかるよ。」なんて言いながらも「1Bからやりますか」とさらっと言って途中から演奏を一息でばっちり合わせるものだからやっぱりプロだ。


MC

ここまで演奏すると本編唯一の長尺MCに入る。メンバー紹介がメインではあるが、改名時、その翌年のPREMIUM V.I.P. Partyに次いで3回目のライブであることを話す。つまり、6年ぶりの日本武道館である。

一人一人メンバー紹介をしながら一言ずつ交わしていく。

磯部さんについて洋平さんは「幼馴染です。もう20年くらいになりますか。」と話す。磯部さんが「今でもすごく楽しいよ。」返しているのがもうその一言だけなのに堪らなくカッコ良く思えた。

白井さんには冬服の少年と声をかけ、「高校からの付き合いです。さらに幼馴染ですね。暑くなったら脱いでもいいですよ。」と続けるが、「今日はこれで。」とさらっと返す。でもこの人YouTuberですから。場所が変わればいっぱい喋るし面白いこともします。

そしてメンバー最年少のリアド偉武さん。
なんと前日(10月25日)が誕生日ということで打ち上げのときや会場で祝われてました。おめでとうございます。
[Alexandros]の改名時には客席からその様子を見ていたと語る彼がこうしてこの武道館の場で今度は[Alexandros]のメンバーとして座っているのが不思議というか。こんな巡り合わせもあるのだなという感じ。

そして紅一点のROSEさん。
こういう場であまり話す機会がなく、結構珍しいなと思った。
話し出すと磯部さんがマイナスイオンを感じるとか言い出したのが面白くてでもめっちゃわかるーと言った感じ。

洋平さんが日本武道館はビートルズが来日して公演を行っていたことをはなしつつロックバンドにとって聖地であることを話すと白井さんにバトンを渡す。

白井さんは「えー...ビートルズや日本武道館と何ら関係はありませんが一曲歌います」と言い始めると本当に歌い出した。


赤いタンバリン(Blankey Jet City Cover)/ Vo. 白井眞輝

ちょっとここら辺、衝撃が強すぎて確かな記憶がないんですがマジで歌い出したしなんなら美声だった。

結構白井さんメインで歌うことってあるの?このツアーだけ?
それとも今まで行った公演はたまたま白井さんが歌ってなかっただけ?
カッコよくねぇか?

ここにきてブランキー聴けるとも思ってなかったからまじで不意打ちだなと思い、初めて[Alexandros]のライブに来た友人のほうをチラと見やると結構楽しんでた。(終演後には結構イケボだったと言ってた)

叫ぶような歌唱が印象的だった。


You Drive Me Crazy Girl but I Don't Like You

さっきまでの驚きを引きずったままで更に声が出そうになったのがこの曲。
なんなんだよこの公演。驚きっぱなしで疲れるわ。

確かにうまい具合に前曲と雰囲気が繋がっていたなと今になって思うけどこの間もう何にも考えられなかった。
まずもって全然聞けると思ってなかったから始まったときに反応が遅れてしまったぐらいだ。

レア曲が揃ったPremium V.I.P. Party 2017、それ以前のFC限定ライブで演奏されていてそれ以前はもう[Champagne]時代まで遡ってしまう。

MCを境にゴリゴリのロックバンドでござい。という路線に一気に戻ってきてそこからももうほぼほぼノンストップで終盤まで駆け抜けていくことになる。


Dracula La

声は出せなくともクラップならできるだろと煽ってくる。
クソむずいクラップが綺麗に揃っている会場にはなかなか巡り合わず、そもそも私がうまくクラップできず毎回失敗しては挑戦している曲。

最近はもはや開き直ってる。

もはやど定番の歌詞替えである「〇〇に!愛されたい〜」で武道館に愛されたいと叫んでいた部分に関してはくると分かっていても気分は高揚するし、曲の入りで「武道館の可愛こちゃんたちに捧げます!」と言ってるフリから完全に殺しにかかる姿勢だった。

照明もクラップのタイミングに合わせて変わっていた気がするけどどうだったでしょ。


月色ホライズン

これも前曲同様に「〇〇はこんなんでどうもこうも〜」で武道館はこんなんで〜からさらっと入る。

ここについてはなんと言っても落ちサビ前のメンバーセッション。

リアドさんの力強さと繊細さが揃ったドラムソロ、白井さんのエグいほどのタッピング、磯部さんの鮮明かつ気持ちいい低音のベース、ROSEさんの華麗なキーボード捌き(最終的に立ち弾きしていたのが珍しく思えて興奮した)、そしてドヤ顔でスクリーンに映し出される洋平さん。

ひとしきりの歓声を浴びた後にふっと静かになって落ちサビに入るメリハリも大変見事だった。

間奏で光ってるミラーボールも綺麗だったな。


Philosophy

クラップの一体感がとても最高だった。
磯部さんや洋平さんが煽りながらも自分が自分であることをひたすら歌い紡いでくれる。

18祭のテーマソングであることから、大勢で合唱しているイメージが強いのだが、今回はまだ声を出せる環境ではない。

今度は武道館のようなステージを囲むような会場で合唱できたらどれだけ素敵だろうか。


This Is Teenage

18祭→Teenage繋がり?
曲間のセッションだけでなく、タイトルでも繋いできている?のは流石にきのせい?

This Is Teenageから次曲のstarrrrrrrの繋ぎがとてもよかった記憶がある。
This Is Teenageの後奏からめちゃくちゃうまく繋いでイントロ持っていった。
改名前のラストアルバムである「Me No Do Karate.」の収録楽曲が多めなのも意図的なのではと感じてくる。

Come On!と高らかに腕を上げて歌に応える観客の光景がとても素敵だった。


Starrrrrrr

前曲の熱量のままに待望のStarrrrrrr。
待ってましたと言わんばかりに一際大きい手拍子がイントロで鳴ったかと思えばサビに向かうにつれ徐々に縦揺れから跳ねるように弾むようにリズムに乗って会場全体が揺れ出す。

philosophyの歌詞で出てくる歌詞がちょっとStarrrrrrrとリンクしている部分があるんじゃないか〜とか考えたことがあるけど実際はわからん。

何もかもが光って妬ましく思えた
あの夜僕はどうしても笑えずにいたんだよ

でもそんなことを考えていたことがあったのでphilosophyとStarrrrrrrが同じライブのセットリストに並ぶの嬉しかったなぁ。

そんでさらに笑ってしまったのがさらに曲が繋がるという。
終盤にきてまさかのフルコーラスメドレーが展開されることに。


風になって

This Is Teenage→Starrrrrrr→風になっての繋ぎやばすぎるだろ...
途中で一呼吸置くかと思えばそんなこともなく。

風になっては3月の幕張での披露がめちゃくちゃよかったこともあってライブの後もしばらく聴き込んでいたからやるだろうなとは思っていたけどこうして終盤のめちゃくちゃ盛り上がっているとこで改めて聞くことができたのは非常に嬉しい限り。

荒れ果てた言葉だって痛みを知った分だけ
優しく強い歌になれるよ

ここの部分が何度聞いても好きで[Alexandros]だからこそ、10周年のタイミングで出た歌詞なのかなとか思ったり。


閃光

今回、連番者が[Alexandros]に興味を持ってくれたきっかけであり、生で閃光を聞きたいということで今回一緒に参加するに至ったのでやっぱりこのライブにおける閃光は特別だったと思う。

イントロが流れたときに思わず連番者をちらと向いてしまった。

でもまさかサポートギター呼んで洋平さんが完全にハンドマイクに徹するとは思わなかったよ。

純粋に幕張で聞いた時より物理的に距離が近いものであの時より音圧の波がブワッときた感覚があった。そしてサビのリリックの伸びがめちゃくちゃ聞いてて気持ち良かった。

ツアーを通してやっぱり磨かれた感があった気がする。


Kick & Spin

ステージの左右に行っては観客を煽り倒しながら、マイクを高らかにあげるパフォーマンスが特徴的だったキクスピ。

今までで散々出し尽くすように煽りまくりかつ止まることを知らない楽曲の連発でその上この曲が出てくるのはもう翌日筋肉痛コース確定。

火柱も元気に出てるし。

飛べー!と言わんばかりに煽りまくるが、2階スタンドで飛ぶの怖いよー。
(飛んだ)


PARTY IS OVER

Kick & Spinからさらに曲間を繋げてきたので完全にブレーキが壊れてんなと思いつつ、その行き着く先がPARTY IS OVERだったこともあって本編ラストであることを悟った。

フェスでもワンマンでもこの曲がラストの位置で安定してきた節がある。

映像はライブシーンを切り取って画像をピックアップするような演出で、まるで今日楽しかったなーとスマホの写真を見返すみたいだった。

さっきまでの馬鹿でかい熱量の応酬からライブ帰りみたいな落ち着いた雰囲気で楽曲が展開された。

アウトロはメンバーが舞台から退場してもしばらくは鳴り止むことがなく、幕張でも見たようなPARTY IS OVERの文字がスクリーンにデカデカと映し出された。(デザインとかは違った気がするけど)

けれど、幕張と同じような演出ということは...

アンコールに合わせてPARTY IS OVERという文字の間にNOTが加わり、PARTY IS NOT OVERと大きく映し出される。


あまりにも素敵な夜だから

再び武道館が明るくなり、ダンスナンバーが鳴り響く。
終盤のロックナンバーの応酬からアンコールではメロディアスな路線に戻ってくる。武道館がでかいダンスフロアに早変わり。

生で聞けたのは初めてで、音源で聞くよりもやっぱスケールが大きく感じる。

タイトルがもう今夜の出来事の全てを語っている節がありますね...
ステージもとの両脇に置いてあるミラーボールがめちゃくちゃ綺麗に回ってた。


MC

本編で駆け抜けてきたことを語りつつ、洋平さんが口を開く

「今日は声を出せなかったけどもしかしたら次は、絶対、99%声が出せるようになっていると思います。」未来に対する希望を持つことが大事なのではないかと添えつつ話す。

洋平さんはこのコロナ期間で人と話すこともなかなか少なくなったらしく、喉のメンテを病院で行っていたところ、医者から一般の方で声のトーンが落ちてる人が多い傾向にある。という話を聞いたとのことだった。

そんな話を聞いたからこそ、洋平さんは客のシンガロングを実は人一倍待ち望んでいるのかもしれない。

「あと2曲お付き合いください」


ワタリドリ

[Alexandros]の代表曲であるこの曲の演奏が始まる。

そういえば今日はまだ演奏してなかったんだなと思いつつ、この上手くいえないけど安心感みたいなものを感じる。

どのバンドでも言えることではあるが、[Alexandros]がこのまま閃光やBeast、風になってみたいな近年でも素敵な曲を書き続ける中でいずれは代表曲と言われている曲も埋もれて演奏されなくなってしまうのではと考えなくはないのだが、ここぞという大事な時にいつもワタリドリが聞けるのは嬉しい。

まだ声を出すことはできない観客に向かってそれを承知でマイクを差し出してきたのが印象的で、近いうちにレスポンスができるようになれば良いのになと強く思った。


ラスト1曲。
洋平さんが新曲をやってもいいですか!と話すと白井さんのエグいタッピングが始まる。


Rock The World(新曲)

こういう大きいステージで新曲をやる割合大きくないですか?

光栄なことに、閃光、月色ホライズンやLAST MINUTEの初披露など[Alexandros]の初披露の機会に恵まれていて今回もありがたく聞かせていただくことができた。

初見の印象だと歌詞も曲調も夏っぽく感じて、ちょっと季節外れにも思えたが、それもそのはずで来年公開予定の映画の主題歌だそうで。着実にタイアップを重ねていくな。[Alexandros]は。

叙情的な詩の中にRock The Worldという単語がとても印象的でずっと頭に残っていたのだが、そのまま曲タイトルだったというオチ。

ステージ前方から火花が飛ぶ演出もあり、最後の締めのサプライズまで結局驚かされっぱなしだった。


驚いたことといえばもう一つ。今回、Burger Queen聴いてねぇ。


あとがき

私生活になかなか追われすぎていて執筆の時間がどうにも捻出できず、駆け足での感想レポになってしまった。

でも、[Alexandros]の武道館ということで絶対に行きたかったし絶対に記録として残しておきたかったため、どんな形でもいいから書こうと決めていた。

今回はセットリストの並びだけではとても捉えきれない曲間の部分の情報量が凄まじく、とても字面で伝えるのは正直難易度が高かった。
なので舞台演出、ライブ演出のレポよりかはやっぱり自分の心情的感想の比重がだいぶ多めになった。(感想ってそういうものか。)

なんだかんだで[Alexandros]に本格的にハマって4年。まだ4年。
全然知らないことも全然聞けてないこともたくさんあるなと思いつつ、知っている曲に関してもまた新しい魅力を教えてくれた公演だったなとしみじみ思う。Swanなんかは本当に素晴らしかった。

ライブ行った後には必ず思うことなんだけどライブ映像+音源が欲しいな...と思いつつブランキーカバーは流石に収録厳しいかなーと情報を待ちながらも既にソワソワしている。

今年もそろそろ年末に近づいてきて、[Alexandros]のあのイベントが発表されていたり、CDJの出演が決まっていたりとまだまだ見るチャンスはある。

改めて[Alexandros]のバンドの素晴らしさを知ったところでセットリストを聞き返してまた次のライブを心待ちにしよう。洋平さん同様にその時は声を出せることを願って。

そういえば、一緒に[Alexandros]を見てくれた友人は閃光目的で来たものの、そのほかにStimulatorなどの演奏曲もとても気に入ってくれたようで帰りに酒と肉で乾杯しながらファンにとっては嬉しい感想をたくさんくれた。

感謝。


セットリスト

[Alexandros]
2021/10/26
ALEATORIC ARENA 4 DAYS
日本武道館

Piano support: Rose(THE RAD SNAIL)

セットリスト
OP. overture(新規)
1. ムーンソング
2. Run Away
3. FISH TACOS PARTY
4. Beast
5. Stimulator
6. Kill Me If You Can
7. Thunder(Bedroom ver.)
8. Swan(Acoustic Chill ver.)
9. イントロメドレー(Acoustic)
├ city
├ Waitress,Waitress!
├ spy
├ Untitled
├ 空と青
├ 新曲(サビのみ) #センタクのCM
10. Travel
11. 赤いタンバリン(Blankey Jet City Cover) Vo. 白井眞輝
12. You Drive Me Crazy Girl but I Don't Like You
13. Dracula La
14. 月色ホライズン(落ちサビ前メンバー紹介セッション)
15. Philosophy
16. This Is Teenage
17. Starrrrrrr
18. 風になって
19. 閃光
20. Kick & Spin
21. PARTY IS OVER
——— encore ———
22. あまりにも素敵な夜だから
23. ワタリドリ
24. Rock The World(新曲)


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