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健康の結論 堀江貴文著 レビュー

気になっていた堀江貴文さんの

「健康の結論」https://amzn.to/2Mq4Mak

読みました。

僕も一応薬学修士1年と医療関係者の端くれとして

医療業界、自身の健康、がんの原因などについてはそれなりに興味があります。

あとは、最低限の知識は医療関係者の端くれでももっておくべきだという義務感も少しばかりあります。笑

さらに知識ばかりではダメだということで

堀江さんの前著である

「むだ死にしない技術」 https://amzn.to/2nEU6Xj

がきっかけで、僕自身内視鏡検査で胃の中のピロリ菌検査も受けました。

「20歳で受ける人なんてほとんどいないし、ピロリ菌なんていないと思うよ。」という医師の冷たい意見を押し切って、とりあえず経験の意味も込めてやってみたのです。(案の定陰性でした。)

これには、僕の母親が胃がんになったという背景もあります。

とそんなこんなで、僕は堀江さんがプロデュースしている予防医療に興味をもっていたので、

今回の「健康の結論」https://amzn.to/2Mq4Mak 

も気になっていたわけです。


こうしてブログを書く事によって、微力ながら予防医療に貢献できたらなと考えています。

まずそもそもなぜ健康でいる必要があるのか。

古代ローマ時代のユウェナリスが

「健全なる精神は健全なる身体(しんたい)に宿る」

と言っています。

これは要するに

人間は健全な肉体ありきということだと僕は思うのです。


前置きが長くなってしまいましたが、ここから内容についてざっくり書いていきます。


心臓マッサージで救命率はおよそ2倍になる。

さらにAEDは使用率が1桁と非常に低い。

これらを行って、罪に問われる事はないので、

近くに倒れている人がいたら、積極的にやるべきである。


大腸がんは、女性の死亡数が最も多いがんの種類である。

大腸ガンは便潜血検査でポリープの有無を調べることによって予防することができる。

なぜなら、ポリープの80%はガンになる一歩手前の腫瘍だから。

多くの大腸ガンはこの腫瘍から生まれる。

ただ腫瘍を経ない大腸ガンもあるから、完全に予防出来るわけではない。

現在の日本に医療の問題点

・便潜血検査でポリープがあるとわかった後、内視鏡検査を受けない人が意外と多いという事。
・胃がん検診の受診率は約10%、大腸ガン検診は約20%と低いという事


健康な時こそ定期的にがん検診を受けるべきだ。という意見には僕も全面的に賛成。僕も若いうちから定期的に検診は行きたいと思う。

全体として、

現在の医療界では、ガンかどうかを調べる二次予防が主に行われている

堀江さんは、一次予防に力を入れていくべきだと言っている。

これには、僕も全面的に賛成である。

※一次予防:疾病の発生そのものを予防すること。

※二次予防:早期発見、早期治療を目的とした予防のこと。

これには2つ理由があります。

1つ目は、一次予防に力を入れる事によって、今社会問題になっている社会保障費、医療費の高騰を抑える事が可能になるだろうということです。

このままいったら、間違いなく日本の国家予算は破綻すると言われている中で、一次予防に力を入れるという事はそれを食い止めるのにとても有効で費用対効果の高い施策だと思います。

2つ目は、単純に病気にかかる前に原因をつぶしたほうが我々は健康に生活できるからです。そんなん当たり前だと思うと思いますが、これは非常に大事なポイントだと思います。

脳梗塞の原因となる不整脈、心房細動を検知するチップを体内に埋め込み、モニターする治療などは現在保険適用であったりするので、

徐々に一次予防も保険が適用されてきている状態である。

こういうのはどんどん普及していってほしいな〜。

ぜひとも国には一次予防をしている人を優遇するような保険制度にしてほしいと思う。

HPV(ヒトパピローマウイルス)は子宮頸癌の原因となるという認識の人が多いと思う。

かくいう僕もこの本を読むまで、そうだと思っていた。

実はHPVは男も感染するのである。

中咽頭がん、肛門がんは男女問わずなりうる。

特に咽頭つまり口には多くのHPVが潜伏していることが多い。

アメリカなどでは男性もHPV予防をするらしく、このことからもいかに日本の医療が遅れているかがわかる。

さらに日本の医療の仕組みが遅れている例がもう1つある。

それはアフターピルの認知度の低さとアフターピルを服用するのに医師の処方箋が必要であるという点だ。

アフターピルは海外では既にOTC化している。

OTCはover the counter の略。つまり処方箋が必要ないということ。



最近になって歯周病は脳卒中や心疾患と関連があることがわかってきたので、歯科と医科の連携をもっと強化すべきということも述べられています。



こうやって考えていくと、日本の医療は改善すべきところがたくさんありますね。


まずは一人一人が自身の健康についてしっかりと考えることが、大事である。

と僕は感じています。


その最初のきっかけとして、「健康の結論」https://amzn.to/2Mq4Mak を読む事をおすすめします。


このブログをきっかけに、一人でも多くの人が健康について考えてくれるたら、僕はこれ以上なく幸せです。






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