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我々は無資本で生産設備を持てる

ドラッカー先生の
「ネクストソサイエティ」https://amzn.to/2ZOTxRf
読みました。

9.11の前の2000年前後に書かれた本で、未来予測をしています。(大体当たってた)

その中で、
「知識労働者」が増えてくると言っています。

知識労働者にとって、
知識こそが生産設備であり、
インターネットが普及した現在では、ほぼ無資本でこの生産設備を手に入れられます。
つまり無資本で資本家になりうるのです。
無資本で資本家になるという圧倒的矛盾を含む文章ですが、本当にそうだから仕方ないです。

18世紀後半のイギリスで起こった産業革命の時代では、
工場などのフィジカルに存在する生産設備を持った資本家の下で、
「労働者」は歯車の1つとして働くしかなかったのですが、
そこから上記のような変換が起こってくると言っています。

まさに現代そうなっているなという感じです。

そんな知識社会は、
「上方への移動に制限がないという初めての世界である。」
と言っています。

そして、
産業革命時代の「労働者」は歯車の1つとして使われるだけだったので、
与えられる報酬は「お金」しかなかったのですが、
知識労働者は、自分が好きなことの「知識」を使って労働をするので、
報酬がお金以外にやりがいや生きがいとなったりするとも言っています。

非常に納得感がありますね。

だから、知識を持っている能力の高い人にとっては
すごくお金を稼ぐのが楽な時代であり、
能力がない人にとっては、厳しい時代であるんですよね。
その辺のことが、
橘玲さんの
「無理ゲー社会」https://amzn.to/3wcR27u
に書かれているんだと思います。(読んでない)


あと1つ覚えておいた方がいいなと思ったのは、
「知識は、相続も遺贈もできないところが他の生産手段と異なる」
というところですかね。


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