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疎通と対話 ―社会と組織の中で人々を「乳化」させるもの―

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コミュニケーション(疎通)とは相互に意思を伝達する技術であり、ダイアログ(対話)とは相互の合意目標を発見する工程である。いかに言葉巧みで表現豊かでも、伝達や合意を成し得なければ児… もっと読む
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記事一覧

言語化のプロになろう!

言語化のプロになろう!

こんにちは。Saka.先生です。

3月25日にnoteを始めたので、もうすぐ(私の)note1ヵ月記念日となります。
当日には、これまで記事を読んでくださった方・スキをしてくれた方・フォローをしてくれた方・記事を紹介してくださった方への感謝を綴るとともに、これからの決意も表明していきたいと思います。
いつも皆様には感謝しております。ありがとうございます。

感謝を言葉にするのは大切なことです。

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「あなたのためを思って」は、空想を見て相手を見ていない

「関係から考えるものの見方」(社会構成主義)たぶん第23弾。
「お前のためを思って言っている」「あなたのためを思って言っているのよ」という言葉は大概、「いや、自分にとって都合がいいから言ってるんでしょ」と感じるのはなぜだろう?

これはこいつにとっていいことに違いない、と「決めつけている」ことが、やられる側からしたら迷惑でしかない、ということが多い。ただ、本人は本気で「お前のためを思って」言ってい

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「読みづらい文章を書く人」が無意識に使っている言葉とは?

「読みづらい文章を書く人」が無意識に使っている言葉とは?

こんにちは!

先日、ある経営者からこんな相談を受けました。

こういうケース、よくあると思います。

全社宛ての連絡では、重要度が高いことを共有するもの。わかりにくい文章だと、誤解や混乱を招いたり、個別対応が求められたり……書き手・読み手ともに余計なストレスになります。

そうした状況を避けるために、書き手が身につけておくべきこと。
それが、大事なことだけを短く書く技術=「要約の技術」です。

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大相撲の立ち合いとビジネス対話の共通性

大相撲の立ち合いとビジネス対話の共通性

 本日、大相撲に大きな記録が生まれた。新入幕で11連勝を飾った尊富士という力士である。「巨人、大鵬、卵焼き」という、昔の流行語にも登場した大鵬の大記録に並ぶ、64年ぶりの快挙である。

 ふと思ったことだが、大相撲の勝敗は立ち合いでほぼ決まると言っても良いが、各力士の立ち合いを見ていると、素人目で見ていても、威風堂々と「受けて立つ」という重厚さに魅力を感じるのである。

 立ち合いから張り手で相手

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無意識なマンスプレイニングに要注意

無意識なマンスプレイニングに要注意

私たちの社会では、男性が女性に対して知識や意見を押し付ける行為、いわゆる「マンスプレイニング」がしばしば見受けられます。これは、男性が自分の意見や考えを女性よりも優れていると無意識に感じ、女性に対して教育的な態度を取ることから生じる現象です。

この行為は、男性が意図的に女性を小馬鹿にするために行うわけではありません。多くの場合、男性は自分の行動がマンスプレイニングであると気づいていないのです。し

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年配男性はなぜ質問の時間に長広舌をぶつのか

〈女性の方が講演後、質問の時間に男性がとうとうと喋り続けて辟易した話をしているのに反応して〉

私も、何度も経験してる。先日の講演会で質問の時間になったとき、質問の時間だっつってるのに自説をとうとうとしゃべる年配男性。一向に質問しないので「コンパクトに」と腰折る形でクギ。それでも自説を語る。これ、60歳以上男性で結構見る。講演者が男性だろうがお構い無し。

「質問があるんですが」というから前提を話

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自然体の人の言葉を信用しないのは、その人が自然体ではないから!

自然体の人の言葉を信用しないのは、その人が自然体ではないから!

 外は雨。どんよりとした週の始まりだが、雨雲が低くたなびき、熊本市内全体を覆っている。

 自然体で他者とのコミュニケーションを図ることは、筆者にとってはごく自然なことであるが、そうしたアプローチを「押し付けがましい」、「圧が強すぎる」と感じる人もいる。

 そこで、自然体で他者の意見を受け入れ、正論を唱えるのが何故他者への「圧」に繋がるのか、自問自答することにした。

 世の中は複雑で、柔軟性が

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地方を「日本語の通じる外国」と考えれば。

地方を「日本語の通じる外国」と考えれば。

"同じ"なのに伝わらないともどかしい。

一つでも共通点を見つけると、不思議と「距離を近づけるのではないか」と思ってしまうことがある。ただそう思ってしまうだけで、じっさいには勘違いだったりもする。勝手に期待して、勝手に裏切られた気持ちになるとはこのことだ。

"同じ”にもいろいろあるのだけど、ぼくら日本人は”日本語”に少し頼りすぎてるのかもしれない(海外だと自分の母国語をしゃべらない人のほうがマジ

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会話の欠如が招く孤独への道

会話の欠如が招く孤独への道

 最近、色々と考えさせられることが多い中で、どうしても「目の前の壁を突破できない人」が周囲に何人かいる。

 実際に肉声で話しても、リアクションが悪かったり、次の期待する言葉が出なかったり、また、メッセージに至っては義務的に1、2行の返事が届くくらいで、自発的な提案や相談など全くない人がいる。

 何故、日を追うごとにその人たちのボルテージが上がらないのかを考えてみると、日頃から胸がすきっとするよ

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「怖い」「ヤバい」に感じる日本人の弱さ

「怖い」「ヤバい」に感じる日本人の弱さ

先日、ライターの和田靜香さん(著書「時給はいつも最低賃金、これって私のせいですか? 国会議員に聞いてみた。」など)のツイートに、こんなのがあった。

これね、今どき、っていうか、もうここ何年も続いてる状態。しかも近年さらにひどくなってる。

政治の話をする。社会の問題を会話に取り上げる。それに対して自分はこうだと表明する。選挙に行こうと呼びかける。
ごく普通。あたりまえ。これだけ。

だけど物わか

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学生の心が離れていく行動3つ

学生の心が離れていく行動3つ

こんにちは。わたしは現在アメリカの大学野球部でコーチをしています。

過去にはカナダの大学でもコーチ、日本の高校で野球部の監督をしていました。

学生と接する中でわたしの体験談などを含めて学生と接する上でやってはいけないことを解説します。

1. 学生に対して時間、約束を守らない学生に対しては時間に遅れたり、約束を守ることに対して厳しい一方で、自分に対しては甘い先生、指導者は少なくないです。

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嫌われるお説教、聞きたくなるお説教

Facebookはお説教の好きなおじさんが多いから若い人が避けるのだ、という話をすると、
・お説教の何が悪いのか、と開き直る
・お説教から逃げる若者は情けない
・お説教すれば嫌われる
・嫌われて結構、それでも平気
などのご意見を頂いた。いくつか興味深い点が感じられたので、考えてみたい。

まず、お説教は嫌われるもの、という点に違和感。私の父は無類のお説教好きだったのだが、若者がたくさんそのお説教を

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ノリとバラエティ

ノリとバラエティ

私は音楽や芝居の世界がわからないのでそちらはのぞいて、バラエティの世界のお話をさせていただきます。 アスリートの頃に番組に出演したことが数度ありましたが、テレビは異常に「ノリに卓越」しています。

「ノリがいい」を定義すると「局所的な場に生み出される文脈にうまく絡めること」だと思っています。面白さは文脈との角度と意外性だと思っています。その点では笑いと恐怖はよく似ています。

ノリは別に芸能界でな

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暗闇に手を伸ばす

暗闇に手を伸ばす

noteのトップを開くといろんな人がいろんな記事を書いている。私は「さまざまな他人」にはそこまで興味がないので片っ端から読んでいくということはしないのだが、その数や多様な記事というのは一覧だけでもまあわかる。

そもそも自分は、人は、なんで声を発したがるのか? Twitterもnoteもその他ソーシャルツールも同じだが、日々、大勢の人が意味のあることや意味のないことを呟き、ぼやき、時には強い口調で

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