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セイのカクリツ:「多様“性”」に満ちた未来をいきる

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太古の時代、生物の「性」は一つのみであり、細胞分裂や株分けで自分のクローン体を増やすだけだった。そこから「メス」と「オス」に分化し、遺伝子交換によって生殖するようになったのは「多… もっと読む
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2018年12月の記事一覧

仮想敵、あるいはサンドバッグとしての「おっさん」概念を憂いる

ネット上において最も軽視される属性とは何か。人によって思い浮かぶ答えは異なるでしょうが、俺としては「おっさん」ではないかと思っています。
社会問題を語る上での仮想敵であったり、「気持ち悪い」から「叩いていい」、いわば体のいいサンドバッグとしての存在であったり。
(これは人々を善なる『若者』と悪しき『老害』に分断する構図にも通じるでしょう)
俺は「おっさん」あるいは「『おっさん世代』の人々」を社会問

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多様性とインクルーシブな社会のための「正客」論 〜起業家の僕が女性とアートを応援する理由

多様性とインクルーシブな社会のための「正客」論 〜起業家の僕が女性とアートを応援する理由

お疲れ様です。uni'que若宮です。

弊社uni'queは女性がもっと活躍できる社会になるよう、「全員複業」や「バンドスタイル」などちょっと変わった仕組みを通じてチャレンジを行っているのですが、先日大変ありがたいことにそういった取組みを評価いただき、これからの日本をつくる働き方のアワード・「Work Story Award」にて「イノベーション賞」に選んでいただきました!めでたい!ドンドンパフ

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ジェンダーギャップ指数とかいう使えない指標と女子教育の話

この記事は以下の構成になっています。
1. はじめに
2. ジェンダーギャップ指数で教育項目はどのように評価されているか?
3. ジェンダーギャップ指数の教育項目の問題点
4. 日本の教育にジェンダー問題は存在しないのか?
5. 女子教育問題の見落としが致命傷になる理由

1. はじめに
世界経済フォーラムからジェンダーギャップ指数とかいう使えない指標が発表されて、日本の順位は酷い、こういう対策が

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目に見えない差別を一人の女性を通して描く「82年生まれ、キム・ジヨン」(筑摩書房)

目に見えない差別を一人の女性を通して描く「82年生まれ、キム・ジヨン」(筑摩書房)

「82年生まれ、キム・ジヨン」(筑摩書房)を読む。

韓国では100万部、日本でも発売してすぐ重版、どこの書店でも品薄、と快進撃を続けている本書は、語り手である精神科医の診察レポートという体で精神に異常をきたした82年生まれのキム・ジヨンという女性の生涯が語られる。

感情的な文章ではない。淡々と、事実のみが語られる。

それなのに、どうだろう。この本書の隅々まで満ちた怒りは。

同じ女性として、

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『彼女は頭が悪いから』ブックトークに参加して見えた「東大」という記号の根深さ

『彼女は頭が悪いから』ブックトークに参加して見えた「東大」という記号の根深さ

東大で開催された、姫野カオルコ『彼女は頭が悪いから』ブックトークに参加しました。正直、あまりにもモヤモヤする展開で、まるでこの空間自体が「彼女は頭が悪いから」のテーマを再現しているようでした。

今回のブックトークでは、2016年に起きた東大生による強制わいせつ事件に着想を得たフィクション小説『彼女は頭が悪いから』の内容から、以下のようなテーマで話す場だと告知されていたので足を運びました。(以下、

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誰が『BANANAFISH』を殺すのか

誰が『BANANAFISH』を殺すのか

どハマりしているアニメ『BANANAFISH』(以下BF)、終了まであと3話、というタイミングの22話予告で
個人的にはとんでもない爆弾が投下されたので、書くことにしました。

<何が起きたか>セカンドレイプと呼び得るセリフがありました。

毎週木曜深夜に放送されているアニメなのですが、その予告が、放送週の火曜(もしくは水曜)にウェブ上で発信されています。
映像はしっかり予告ですが、音声が基本的に

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「わたしには理解できません。だからお任せします。だから一緒にやりましょう」を敬意と共に言えるのが多様性だと思う。

「わたしには理解できません。だからお任せします。だから一緒にやりましょう」を敬意と共に言えるのが多様性だと思う。

先日、埼玉県吉川市の「多様な女性の働き方」というイベントに呼んでいたた。

地元企業の社長、NPO代表、創業者がパネリストとして登壇され、私と中原市長がコメンテーターとして話を聞かせていただいた。

登壇席に座る唯一の男性である山崎 智士 さん(株式会社サティス製薬 代表取締役) が「制度は女性社員たちに作ってもらいます。私にはわからないですから。私も子育てをしていましたが、男性が行う子育てと女性

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「ちょうどいいブス」にすらなれなかった女が飛び級で自分を「最高の女」と認識できるまで

「ちょうどいいブス」にすらなれなかった女が飛び級で自分を「最高の女」と認識できるまで

盛り上がってますね〜「ちょうどいいブス」問題

芸人「相席スタート」のボケ担当山崎ケイさんが日頃から提唱している「ちょうどいいブス」といういわば男性から見た際の容姿はあまり優れていないが男性が女性に求める像を満たしている女性という概念

その理論をドラマ化して展開することで今インタ〜ネットがボンボンに荒れています

容姿に自信が無くても男性ウケを狙って男性への好感度を上げるっていう生き方そのものは

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ブスだからってうつむいて生きてんじゃねえよ

昨晩、敬愛するパイセンより「お前化粧濃いんだよ。ブスが化粧すると単に化粧が濃いブスになるんだからやめろ」と有難いお言葉をいただいた。

究極の選択でしょうか。化粧してるブスと、してないブス、どっちがいい?

その場では「申し訳ございません...おっしゃるとおりでございます」と陳謝したが、家に帰ってベッドの中で今日の出来事を振り返って「なんで謝ったん?!」と飛び起きた。その場では言いたいことが言えな

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