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セイのカクリツ:「多様“性”」に満ちた未来をいきる

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太古の時代、生物の「性」は一つのみであり、細胞分裂や株分けで自分のクローン体を増やすだけだった。そこから「メス」と「オス」に分化し、遺伝子交換によって生殖するようになったのは「多… もっと読む
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2019年2月の記事一覧

セムラの季節 スウェーデン冬の菓子パンの作り方

セムラの季節 スウェーデン冬の菓子パンの作り方

2月は、セムラの季節真っ只中。そういうものなのだけど、欧米のイベントに関しては新しもの好きの本邦において、なぜかなかなか浸透しないとはこれいかに。おいしいのに!

セムラ(semla、複数形だとsemlor)は、スウェーデンの菓子パンで、カルダモンの香り高い丸パンを上下にカットし下の中身をくり抜いて、そのくり抜いた中身を細かくしたのと、アーモンドパウダーのペーストと牛乳を練ったペーストとを混ぜて作

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「性」についてゆるい感想@JYC愛知大会

「性」についてゆるい感想@JYC愛知大会

一般社団法人若者協同実践全国フォーラムの全国大会in愛知が2月9日、10日に名古屋工業大学で開催された。今回の愛知大会では、初日は分科会のコーディネート担当、2 日目は撮影、終わりの集いでのスライド作成など、ほぼ裏方でした。詳報は大会報告書を執筆中ですので、お待ちいただくとして、今回は私個人の感想を交えた分科会報告をさせて頂きたいと思います。

一言に「性」といっても、多様な論点が存在しています。

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「女性が輝く社会」と学歴の視点

「女性が輝く社会」と学歴の視点

「女性が輝く」には、女性が男性と対等に、当たり前にキャリアを築ける社会を実現しなければならない。まだ私たちは遠いところにいる。

一連の「働き方改革」は正規・非正規の壁を取り払う方向で評価できる。育児コストを減らし、職場と家庭両方で男性の意識改革を促すことも必要だ。

これらの改革に加え、見落とされがちな前提を指摘したい。高賃金を保証する総合職には、現実的には入口で高学歴が必要だ。さらに「女性が輝

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下山田志帆のカミングアウト【これまで編】

下山田志帆のカミングアウト【これまで編】

「自分にインタビューしてくれませんか」

慶應義塾大学ソッカー部女子の後輩・しも(下山田志帆)からそんなラインが来たのは1月のこと。
しもは大学卒業後、ドイツのサッカーチーム「SVメッペン」に所属してプロとしてサッカーを続けている。

「いいけど・・・急にどうした?」
「今後LGBT関連の活動に参加していくにあたって、自分のセクシャリティとか想いとかを文章にしてみたんです。でも自分をうまく出せなく

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全部、生理のせいだ

全部、生理のせいだ

「生理は病気じゃない」
「みんな耐えてるんだから」
「薬飲めばいい話でしょ」
「言い訳にしないで」

全部言われてきました。
今読んでいるあなたも、言われた経験があるかもしれません。

生理痛やPMSがあっても、その苦しさを隠して、薬を飲んでただ耐える。
そしてピルを飲んでも、心無い事を言われる現実。
日本にはそんな風潮がまだまだあります。
私もなかなか生理やPMSの辛さを言えませんでした。
生理

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傾聴スキルはセクハラをも滅する。

傾聴スキルはセクハラをも滅する。

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なぜ男は胸を触りたくなるのかという議題は、永遠にして普遍的かつ茶目っ気のある問いだと思うのだけれども。

「そこに乳があるからだ」的な特に面白くもなんともない回答や

「いや、そもそも男っていうのは子孫を残さないといけない生き物だから性的欲求

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よくある「遊び」??男の子の「ズボンおろし」について考える。

よくある「遊び」??男の子の「ズボンおろし」について考える。

目次
・我が家で起こったこと
・私は手紙を書いた
・受け取った学校の対応は早かった。でも…
・名前を伏せたのにも関わらず犯人探しが行われてしまった
・「遊び」と認識してはならないと伝えたにも関わらず「ごめんなさい」だけで済ませてしまった
・クラス全体、学校全体での話し合いや考える時間は取られなかった
・性教育の最初の一歩を逃した…
・日本の防犯教育の問題点
・「イヤだ」を聞き流さないで
・子どもの

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ナチュラルに差別発言してしまう人々

ナチュラルに差別発言してしまう人々

外国人と付き合って、初めて見えてくる視点というものがあります。ときに、差別意識ってとても無意識です。

人種とか国とかを上下関係で捉えている人が欧米人などにたまーにいます。正直、面倒になって話したくなくなります。これね、自分が同じことを言われてみると、嫌なんですよ。

自国が好きなのは良いのですが、そこで序列をつけて上から目線で来られると、なんだかなぁー、視野の狭い人だなーと思います。

発展途上

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「ロマンティック・ラブ・イデオロギー」と「リレーションシップ・アナーキー」はバンド名じゃないけど、パンクロックな気がする。

「ロマンティック・ラブ・イデオロギー」と「リレーションシップ・アナーキー」はバンド名じゃないけど、パンクロックな気がする。

ポリアモリーを知ってから色んな価値観がひっくり返された。
でも、ひっくり返った価値観で生活をしてみると「むしろ、こっちが表だったじゃないか」と思うことがよくある。

ロマンティック・ラブ・イデオロギー

リレーションシップ・アナーキー

この「2つの言葉」もそれをよく表している。
今日はそんな話。

ポリアモリーとは、お互い合意の上で複数の人と同時に恋人的な関係を築く恋愛スタイル。対義語はモノア

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LGBTの6割強が誰にも明かさず。いま考える、必要な理解とは

LGBTの6割強が誰にも明かさず。いま考える、必要な理解とは

こんにちは、電脳コラムニストの村上です。最近、ダイバーシティ&インクルージョンやLGBTという言葉を以前よりよく耳にするようになりました。数年前なら「なにそれ?」という反応が多かったことを考えると、急速に認知度は広がってきたようです。

■ LGBTの認知度の広がりと残る課題電通ダイバーシティ・ラボによる「LGBT調査」によると、2015年では37.6%だった認知度は、2018年には68.5%とほ

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この世から障害者差別がなくならない3つの理由

この世から障害者差別がなくならない3つの理由

いきなりだけど、そもそも、出会わなくないっすか?障害者とか障がい者と呼ばれる人に。

僕が小学生の時、クラスにやたら飛び跳ねる奴がいた。そいつはいい奴だったけど何かスイッチが入ると飛び跳ねて叫ぶ感じの奴だった。機嫌が良いときの飛び方と機嫌が悪い時の飛び方があるようだった。当時は障害なんて言葉を知らなかったけど、僕の印象ではそいつはわりとクラスの人気者だったし僕も好きだったから一緒に帰ったりしてた。

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地域共生社会なんて知らねーよって人が地域共生社会を実現しているかもしれない話。

地域共生社会なんて知らねーよって人が地域共生社会を実現しているかもしれない話。

どうも、Ubdobeの岡です。

今回お話ししたいことはタイトルの通り。

地域共生社会なんて知らねーよって人が地域共生社会を実現しているかもしれない話。 です。うちはイベント事業を色々とやっている中で様々な法人や団体と共催のような形でイベントをやることも多い。行政や社団法人とかからいろんな相談や依頼を受ける。

そんな中、最近の依頼が「地域共生社会実現フォーラムをやりたいんだ」という相談だった。

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支援は最初から、暴力と毒にまみれている 〜渋谷区児童養護施設殺人事件から、改めて〜

支援は最初から、暴力と毒にまみれている 〜渋谷区児童養護施設殺人事件から、改めて〜

昨日、渋谷区の児童養護施設で、46歳の施設長が刺殺された。報道によれば、容疑者は22歳の男性。15歳から18歳までを過ごした施設に恨みがあったと伝えられている。

亡くなった施設長や、施設を運営している団体の責任者には、私はお目にかかったことがない。しかし、社会福祉の世界は狭い。お2人とも、私が直接の面識や交流を持っている方々と、直接のお付き合いがある。どこからも、悪い評判は聞いたことがない。人間

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