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セイのカクリツ:「多様“性”」に満ちた未来をいきる

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太古の時代、生物の「性」は一つのみであり、細胞分裂や株分けで自分のクローン体を増やすだけだった。そこから「メス」と「オス」に分化し、遺伝子交換によって生殖するようになったのは「多… もっと読む
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2019年10月の記事一覧

「魅力のない男性に対して嫌悪ないし排除を示す」女性は発情してる?~負の性欲という概念~

 「負の性欲」というのは、今は亡きツイッタラー「リョーマ」さんによって提唱された概念である。これは男性が女性に対して持つ「セックスしたい!」というプラスへの執着とは反対に、女性は「この男性とセックスしたくない!」というマイナスの執着を持っているが、どちらもそれは「性欲」に基づく反応ないし感情であり、男性側の異性を求める性欲とは反対に、女性側は謂わば異性を拒否する「負の方向に発露される性欲」を持つと

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世の中が平等でないことはもうわかっているけれど ただ障害のせいで中身を見てもらえないなんて、それは。

世の中が平等でないことはもうわかっているけれど ただ障害のせいで中身を見てもらえないなんて、それは。

「障害のある方です。」

そう店長は、言った。

わたしには人よりも恵まれている部分、それは沢山あるだろう。それでもわたしは、努力を誰よりもしなければ登れない山がいくつもあった。順風満帆な人生など、この世にはないのかもしれない。ただ自分より上手くいっている人間、それら全てが憎い。正確にはわたしがどれほど歯を食いしばったとしても見れなかった景色を、他人に涼しい顔で見られること、それが憎かった。

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生理用品に不満足は44%、フェムテックイベントで浮かぶ若い世代のインサイト

生理用品に不満足は44%、フェムテックイベントで浮かぶ若い世代のインサイト

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2019年10月9日、BeautyTech.jpがBuzzFeed Japanとの共催で、女性の身体について、生理からフェムテック(FemTech)まで、登壇者

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ただただ見苦しい宇崎ちゃん献血ポスターバッシングについて

ただただ見苦しい宇崎ちゃん献血ポスターバッシングについて

 この件、ツイフェミによる宇崎ちゃん献血ポスターバッシングに対して日赤が毅然とした態度で回答を表明したことで話は終わったはずでした。ところがそのまま沈静化するのかと思いきや、私がしばらく目を離していた間に、あいトリ検証委でもある岩渕潤子氏が巨乳はバカに見えるからという理由で乳房縮小手術を暗に勧めたり、巨乳を社会的に奇形と定義し、萌え絵を奇形差別で規制しようとするなど、特定の女性やオタクに対する強烈

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社会の憎悪を超える武器としての無知〜レペゼン地球セクハラ騒動を軸に〜

社会の憎悪を超える武器としての無知〜レペゼン地球セクハラ騒動を軸に〜

レペゼン地球炎上問題数ヶ月前、レペゼン地球という音楽グループがセクハラ騒動で大炎上したことがあった。私もこの件については一通り目にしてとても差別的だと思ったし、炎上後もどんどん煽っていくスタイルに嫌悪感を覚えた。ドーム公演が中止になったと聞いたときには正直「ざまぁ」とスッキリした。

まあ、Twitterの噂も72時間、ということでそのうち忘れていたわけだけど、本日、HUFFPOSTからDJ社長が

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結束あっての多様性

結束あっての多様性

ラグビーワールドカップ2019™日本大会で、日本チームが快進撃を続けている。日本代表31人中、主将を含め海外出身者は半数の15人を占める。「多様性」がもたらす強さのお手本のように言われるが、目に見えにくい対の概念として「結束」があることが、実は多様性を活かす必要条件だ。

ラグビーは特に精神性を重んじるスポーツ。まるで、扇を束ねる「要」のように、共通のよりどころとなる精神を大切にすることが、ラグビ

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男性の人格においてモテ・非モテを分けるのは暴力性なのか? 【対談 rei × わかり手】

非モテ男性が非モテたる最大の所以はなんだろうか?不細工だから?貧乏だから?そして、こういった議論の際に必ず叫ばれるのは「お前がモテないのは容姿でも所得でもなく人格が悪いだけだ!」という指摘である。それが正しいか間違ってるかは別として、人格がモテに対して大きな影響を与えていること自体は事実だと思う。

しかし、具体的にはどのような人格がモテるのだろうか?

(中略)

結論から言えば男性の人格におい

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「女性は男性を死においやる権利を有している」~ミグタウの思想について~

 近年欧米諸国などで話題になっている「MGTOW(ミグタウ)」とはMen Going Their Own Way from womenの頭文字をとった略称であり、直訳すれば「女性から離れて我が道をいく男性」という事になる。ミグタウとは何か?を1言で言えば、「女尊男卑と化した先進国において女性との接触を極力避けて生きていこうとする男性及びその運動と思想」ということになるだろう。
 しかしながら、マス

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結婚は、なぜ無謀な”永遠の愛”を約束せねばならないのか。

結婚は、なぜ無謀な”永遠の愛”を約束せねばならないのか。

「あなたを一生愛します」

そんな誓いは、奇跡を祈るようなものだ。

“永遠”なんて、”絶対”なんて、あるのだろうか。

結婚式をプロデュースする私が、こんなことを言うのは非常識なのかもしれない。物議を醸す可能性もある。

それでも私は言いたい。

人間、誰しも変化する。環境も変わるし、大切なものも移り変わる。時代は恐ろしいほどのスピードで変化して、常識もルールも変わる。

人生、100年時代なの

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女性視点で社会をみたら、異世界だった件について

女性視点で社会をみたら、異世界だった件について

「認めたくないものだな、自分自身の、男性ゆえの過ちというものを…」

と、思わずつぶやいてしまう体験をしました。

それは、一冊の本との出会い。

東京大学の前田健太郎准教授の「女性のいない民主主義」です。

私は学生の時から社会や歴史について興味を持ち始めて、人並みに色々な知識に触れ、積み上げてきました。

自分の頭の中で「社会とはこういうもの」という常識を作り上げてきたともいえます。

しかし

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オタク VS フェミ(ハブ VS マングース 並み感)

オタク VS フェミ(ハブ VS マングース 並み感)

最近、Twitterで、オタクとフェミが言い争っているのを目にする。

萌え絵献血ポスター騒動日本赤十字社が「宇崎ちゃんは遊びたい」とコラボした献血を呼び掛けるポスターを出した。

このポスターに女性からの批判が相次いでいるという話だ。

批判の理由は「巨乳を餌にして献血を釣ろうとしていて気持ち悪い」という事らしい。
こういうポスターを好む、通称「オタク」と呼ばれる人種は、こういうポスターを気持ち

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宇崎ちゃん問題から正義と愛を考える

宇崎ちゃん問題から正義と愛を考える

とても高尚なタイトルになってしまった。

献血ポスター問題について、先日久しぶりにnoteを書いた。その時には献血ポスターの問題は世代間によるエロ文化の違いも起因しているのではないかと論じたが、どうやらそれだけでは不十分のようだ。
この問題は性的な要素(エロいかエロくないか)だけではなく、やはり人権だとかフェミニズムの問題が絡んでおり、要因を一つに絞ることは難しいと感じる。ただ、この問題から二つの

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世代間で違うエロ文化と献血ポスター問題について

頑張ってnoteを書くぞい

さてさて、宇崎ちゃんの献血ポスター問題が意外と長続きをしている。
キズナアイの時にも思ったけれども、この手の問題は批判派と擁護派で意見が対立することが多い。
問題の発端になったツイートはこれだったと思う。

環境型セクハラ
あまり、聞いたことはなかったが意味を調べてみると、なるほどと思う。
言われてみれば、ビールの水着ポスターもとんと見なくなった。
この時代にそぐわな

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宇崎ちゃん献血ポスターに見るコラボと文脈共有の難しさ

宇崎ちゃん献血ポスターに見るコラボと文脈共有の難しさ

献血への協力を訴えるポスターを巡る議論がネット上で紛糾しています。KADOKAWAから発売中のコミック『宇崎ちゃんは遊びたい!』と日本赤十字社がコラボしたもので、「過度に性的ではないか」といった批判が寄せられたのです。(画像はコミックス第1巻カバー。KADOKAWA公式サイトより引用)コンテンツと地域振興という「コラボ」とも無関係ではないこの問題の構造を考えてみたいと思います。

この作品は朴訥で

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