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セイのカクリツ:「多様“性”」に満ちた未来をいきる

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太古の時代、生物の「性」は一つのみであり、細胞分裂や株分けで自分のクローン体を増やすだけだった。そこから「メス」と「オス」に分化し、遺伝子交換によって生殖するようになったのは「多… もっと読む
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#ダイバーシティ

おじさんも多様性に含まれるといいな──「あんな風になりたくない、がわたしの未来」はつらいから

おじさんも多様性に含まれるといいな──「あんな風になりたくない、がわたしの未来」はつらいから


こんにちは、おじさんです。50歳です。

ボクはこれまで、自分のことをそれほど「おじさん」とは自覚していませんでした。もちろん、これまでも話の流れで「おじさんだからね~」といった会話をすることはありましたが、どちらかといえば、「おじさん側ではない」と認識していたように思います。

しかし、最近「あれ? オレもおじさんか?」と自覚することが増えてきました。

分かりやすい事例では、先日、新入社員か

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「変化」のために必要なルール化。その3つのポイント

「変化」のために必要なルール化。その3つのポイント

お疲れさまです。メタバースクリエイターズ若宮です。

今日は、前回の「イノベーションのジレンマ」にも関わることなのですが、変化を促すためには時にはルール化も必要、というお話を書きたいと思います。

変化を促すルールづくり先日、大丸有SDGs映画祭というイベントでゲストとして浜田敬子さんとお話したのですが、その時にも変化を促すためのルールづくりの必要性について改めて考えさせられました。



ジェ

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「誠実なクズ」としてのポリアモリー

「誠実なクズ」としてのポリアモリー

「このイベントは倫理的に問題がある可能性があるので、上長に確認させていただきます。」

そんなことを言われた経験がある。

今から3年前、ポリアモリーのイベントを開催しようとした時のことだ。

ポリアモリーとは、1対1の恋人関係に縛られず、合意の上で複数と恋愛関係を持つライフスタイルのこと。1980年代のアメリカで生まれた概念で、対義語はモノアモリーと言う。

いわゆる一夫多妻制との違いは、こんな

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「あなただけに特別扱いしない」という人権侵害

「あなただけに特別扱いしない」という人権侵害

ある企業で、見えない障害があり、障害者手帳を取って就職したが、「あなただけに特別扱いしません」という理由で他の障害のない社員と同じ厳しい目標を課され、到達しなかったという理由で「自分に合った仕事を考えてください」と言われ、半年で退職に追い込まれた人がいました。(その方は挨拶や礼儀はきちんとしており、最初は「あなたのペースでいいですよ」と言われてうまくいっていましたが、次第に周囲の要求水準がどんどん

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カルビーの工場で女性管理職が次々と誕生したワケ

カルビーの工場で女性管理職が次々と誕生したワケ

従業員3,858人(単体、2021年3月31日現在)のうち44%を女性が占めるカルビー。ダイバーシティの最優先課題として女性活躍推進に取り組んできましたが、管理職として活躍する女性の多くは本社部門所属。2014年にカルビー初の女性工場長が誕生するも、生産部門(工場)での女性管理職登用がなかなか進まないのが実情でした。

ところが2022年4月、生産部門で新たに6人の女性管理職が誕生し、10年前(2

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企業が女性管理職を増やすとどんなメリットがあるのか? 10個挙げてみた!

企業が女性管理職を増やすとどんなメリットがあるのか? 10個挙げてみた!

1.今日の日経新聞記事より今日の日経新聞 朝刊の記事に以下のように、女性管理職を5割にするという記事がありました。

SDGsの中にも目標5「ジェンダー平等を実現しよう」という目標があることは、皆さんご存じだと思います。

まずは、この記事の概要をお話し、その後で、「企業が女性管理職を増やすメリット」について考えてみたいと思います。

2.コニカミノルタ、30年に女性管理職5割 まず海外拠点で【日

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なぜ組織や社会のダイバーシティは難しいのか? 〜「多様性」と「強さ」「大きさ」のジレンマ

なぜ組織や社会のダイバーシティは難しいのか? 〜「多様性」と「強さ」「大きさ」のジレンマ

お疲れさまです。uni'que若宮です。

このところ、「多様性」と「強さ」「大きさ」のジレンマについて考えていて、今日はちょっと現時点でのモヤモヤを書きたいと思います。

ジェンダー含め、ダイバーシティについては企業やイベントなどにお招きいただいて色々話したりすることも多いのですが、ダイバーシティが進まないのは単に個社や個人のやる気の問題だけでなく、社会や世界の構造的なジレンマがある気がして、最

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森元首相発言から自分の会社を見直そう。そもそも日本は劣等生。

森元首相発言から自分の会社を見直そう。そもそも日本は劣等生。

「男女平等」は国際的な優先事項2月3日(水)の日本オリンピック委員会(JOC)の臨時評議員会の場で、東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の発言から起きた騒動は、週末をはさんでも収まる兆しが見えない。「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる。女性は競争意識が強いから、誰か一人発言すると自分も言わないといけないと思うのだろう」という女性蔑視とも取れる発言内容に、国内だけではなく、国外か

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ワーキングペアレンツと無意識の偏見について

ワーキングペアレンツと無意識の偏見について

こんにちは。ワーキングペアレンツ向けハイクラス転職サービスwithworkを運営しています、上原です。

ちょっと前にこんなツイートをしたら、色々と反響をいただきました。

見えにくかったパパへの偏見
ワーママがぶつかるキャリアの壁についてはかなり顕在化してきており、「ガラスの天井」といった「女性が一定以上のキャリアに昇進できない課題」に対して、問題意識を持っている企業も増えてきた印象です。しかし

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「国際女性デー」は女性だけの日ではなく、みんなが「当事者」だからみんなで考えよう。 〜3/8 #国際女性デーによせて

「国際女性デー」は女性だけの日ではなく、みんなが「当事者」だからみんなで考えよう。 〜3/8 #国際女性デーによせて

お疲れさまです、uni'que若宮です。

来週の3/8は「国際女性デー」です。

 wikipediaによると、

1908年[50]アメリカ合衆国のニューヨークで、参政権のない女性労働者が労働条件の改善を要求してデモを起こした。これを受けドイツの社会主義者クララ・ツェトキンが、1910年にデンマークのコペンハーゲンで行なわれた国際社会主義者会議で「女性の政治的自由と平等のためにたたかう」記念の

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スタートアップピッチ優勝者にみる「男性性」と「女性性」~ピッチで圧倒的に勝つ技術~

スタートアップピッチ優勝者にみる「男性性」と「女性性」~ピッチで圧倒的に勝つ技術~

IVS那須2021に2021年11月21日(水)から11月23日(金)まで参加してきた。登壇も審査員でもなくベンチャーカンファレンスに、イチ参加者として行ったのは久しぶりかもしれない。
そもそも前回、IVS(インフィニティベンチャーズサミット)に参加したのは、3、4年前?ぐらいの台湾開催だった。「17(イチナナ)」のIPO?お祝いでシャンパンタワーが組まれるような華やかなディナーパーティを抜け出し

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「女性だからね…」というモヤッとした発言には、スキルの見える化が有効かもしれないと思った話

「女性だからね…」というモヤッとした発言には、スキルの見える化が有効かもしれないと思った話

  日本の女性管理職比率に注目が集まっています。努力義務では、先進国平均に到達が難しいのかもしれないという雰囲気にもなりつつあります。実際、下記の記事では、女性管理職比率を上げるために欧米で採用されている「女性登用義務化≒クオーター制度」についての言及もあります。記事中の、目標未達成の企業のコメントをみると、「そもそも女性管理職希望者がいないから」という寂しい意見も見られます。経済学の考え方でもあ

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ダイバーシティー&インクルージョンの制度充実の落とし穴

ダイバーシティー&インクルージョンの制度充実の落とし穴

ダイバーシティー&インクルージョンに力を入れているある企業のお話をきいた。「当社は制度が充実しています」という。資料には

などなど、数々の制度が並んでいる。
パッと見て、私は強い違和感を覚えた。
その場ではうまく説明できなかったが、違和感の元はこういうことだ。

こうしていろいろな切り口で「マイノリティー」をくくり出して定義づけて…をやればやるほど、「マジョリティー」の存在がくっきりと浮かび上が

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女性は家庭の責任者?

女性は家庭の責任者?

本日Business Insider Japanに「女性4割『もし私が男性だったら高キャリアに』と自信。男女不平等なのは職場より『家庭』」という記事が出た。同記事はLinkedIn Japanの調査をもとにしたもので、女性の社会進出を阻む大きな壁が家庭での責任であることが改めて示されている。

昨年私は依頼を受けて、「An Unconscious Bias: Why Japanese Women

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