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マネーの哲学:「お金」と清く正しく美しく向き合う知性

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全ての物質は時間と共にやがて朽ちる。しかし、増減こそすれど価値まで失わない「お金」は、「複利」と並ぶ人類史上最大の発明品といわれる。 20世紀初頭に「自由貨幣」を提唱したドイツの… もっと読む
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2017年12月の記事一覧

「コスパ思考」は人を貧しくする

「コスパ思考」は人を貧しくする

「先生、この授業って受ける意味あるんですか?」

こう聞く小学生が、最近増えているらしい。

「最近」といっても、内田樹さんの本でそのことを知ったのはもう4、5年は前のことだけれど。

小学生が先生に授業の意味を問う様子はショッキングだったが、ようは大人のマネなのだろう。

僕たち大人は、本質的にはこの小学生と同じことを毎日尋ね続けている。

「コストとリターンは見合いますか?」と。

職場の同僚

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F: ギャラの話。

F: ギャラの話。

この前、同じくフリーランスの知人から「ギャラってどう決めてますか」と聞かれた。それほど親しくもないのに斬り込んでくるなと思うと同時に、そういうことを無神経なまでに劇的に聞いてくるから親しくなれないのだとも感じた。

ただ説明をしながら自分でも「謎が解けた」ところはあるので、それはいい経験だったと思うことにする。

まずはクライアントとの関係。自分がその企業の姿勢を尊敬できれば条件はよくなくても引き

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