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マネーの哲学:「お金」と清く正しく美しく向き合う知性

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全ての物質は時間と共にやがて朽ちる。しかし、増減こそすれど価値まで失わない「お金」は、「複利」と並ぶ人類史上最大の発明品といわれる。 20世紀初頭に「自由貨幣」を提唱したドイツの… もっと読む
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2019年8月の記事一覧

会社経営8年目で融資を受けてみた

会社経営8年目で融資を受けてみた

こんにちは。トライエッジ(triedge.co.jp)を経営している中野です。

先日、会社としてとあまり大きな金額ではないのですが金融機関より融資を受けまして、そのさなかで感じたことなどを残しておこうと思います。

融資を受けたのは、創業時以来のことで久々だったのですが、結構貴重な体験をしたように思います。

会社経営されている方で、融資を受けたいと思っている方にとって参考になればと。とくに私の

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起業妻とサラリーマン夫による世帯収入の高め方

起業妻とサラリーマン夫による世帯収入の高め方

家計調査報告によると、日本の家庭の収入は、共働き世帯(46歳)で月額平均が60.1万円(ボーナス含む)だが、その内訳は世帯主(夫)の収入が44.1万円、配偶者(妻)が13.7万円となっている。妻が専業主婦の「夫のみ有業世帯」では50.2万円と、共働き世帯よりも10万円程度低くなる。統計は、一部の高年収世帯が平均値を引き上げるため、実際の一般世帯像は、これよりも低いというのが実感だろう。

これから

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新エリート層として浮上するキャッシュレス消費者の購買特性と貯蓄習慣

新エリート層として浮上するキャッシュレス消費者の購買特性と貯蓄習慣

古い世代の中では、クレジットカードは無駄遣いに繋がる、という固定概念が未だにあるかもしれないが、キャッシュレス決済を計画的に使う習慣を身につけた消費者は、現金払い派の消費者よりも貯蓄率は高くなることが、各種の調査統計から示されている。日々の支払い明細を一元管理して、無駄遣いをチェックしやすくなることや、ポイント還元効果も高いためだ。

40代の勤労世帯では、年間平均で約380万円の消費支出があるが

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スモール起業で役立つ、クラウドファンディングの「第5」の使い方

スモール起業で役立つ、クラウドファンディングの「第5」の使い方

ヤマト株式会社ご協力の元、立上げさせていただいた「アラビックヤマト玩具化プロジェクト」のクラウドファンディングが、本日8/28(水)23:59で終わります。→

2か月弱このプロジェクトをやってきて、とても勉強になりました。特に、クラウドファンディングって何なんだろう、ということを改めて深く考えさせられました。

商品を欲しい人にはちゃんと届けたいけど、どのくらいSNSで宣伝していいのかな、とか、

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金儲けが上手い人が考えていること

金儲けが上手い人が考えていること

多くの人がお金をたくさん稼いで快適に暮らしたいと考えていますが、なかなかそうはうまくいかないものです。石川啄木の『一握の砂』という歌集に

はたらけど
はたらけど猶わが生活楽にならざり
ぢっと手を見る

という句がありますが、本当にまったくその通りです。みんな毎日通勤電車に揺られて頑張っているというのに、どうにもお金というのはなかなか増えてくれないものです。これは一体どういうわけなのでしょうか?

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「富を得る」と「お金を稼ぐ」は何が違うのか?

「富を得る」と「お金を稼ぐ」は何が違うのか?

多くの人がこう思っています。

「別に大金持ちじゃなくてもいいから、あまり汲々とせずに日々の生活を送れる程度のお金持ちになりたい」

しかし、どうしてなかなか、これがうまくいかないものです。日本人は生真面目によく働くのに、なぜか多くの人が富を手にすることができないのです。周囲を見渡してもお金持ちの人ってあまりいませんし、世界の富豪ランキングに名を連ねている日本人もあまりいません。どうやら僕ら日本人

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NFTの法的なポイントをまとめてみた

NFTの法的なポイントをまとめてみた

NFT(Non-Fungible Token)を使ったサービスは増えてきています。僕が働いているBlockBaseでもNFTを重要テーマとして取り組んでいます。

今までNFTに関連するサービスを開発・リリースする中で得た法令面での知見を個人的に整理してみたいと思います。あくまで個人的な意見なので、間違っている可能性があることをご了承ください。

NFTとは?NFTとはNon-Fungible T

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〈経済論壇から〉消費増税の影響を分析 デジタル通貨の未来図は/日本企業に何が足りないか

〈経済論壇から〉消費増税の影響を分析 デジタル通貨の未来図は/日本企業に何が足りないか

8月もあっという間に過ぎ、今月経済論壇に登場した論考を紹介する「経済論壇から」では、複数の論者によって取り上げられた注目されたトピックスの中で、3つのテーマを取り上げています。
今月の論考として、
●10月に控えた消費税率の10%への引上げの影響に関する論考
 西村幸浩・大阪大学教授(経済セミナー8・9月号)
 小林航・千葉商科大学教授(経済セミナー8・9月号)
 敦賀貴之・大阪大学教授(週刊東洋

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若者は貯蓄一辺倒になるのだろうか

先日、中学生に授業をしたときに、ほぼ似たような反応を受けまして、お金はみんなほしいのだけど、なんで?と聞いたら、貯金がしたい、というのがほとんどの意見でした。

下記の記事も同じです。

世代効果なのかなと思いつつも、私は高校生くらいの頃は、欲しいものがありすぎて、日雇いのアルバイトとかまでしていたくらいなのですが、かくも貯蓄性向というのは強まっているのだと実感します。

しかし、この傾向はなんで

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ネガティブな印象で在職老齢年金の見直しを阻止

ネガティブな印象で在職老齢年金の見直しを阻止

在職老齢年金制度について、政府は廃止の検討を「骨太の方針」に盛り込んでいる。
廃止した場合の影響について、2019年財政検証は、「オプション試算B②」で試算している。

それによると、制度を完全に廃止すると、将来世代の給付水準が0.3~0.4ポイント低下する。
この試算には、おかしな点が2つある。

第1は、廃止の財源の調達方法だ。
財政検証では、年金全体の給付水準を切り下げることで調達するとして

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お金と時間、どちらが豊かなほうが幸せなのか?最新ニュースを心理学的に分析・解説する記事Vol.23

お金と時間、どちらが豊かなほうが幸せなのか?最新ニュースを心理学的に分析・解説する記事Vol.23

心理クリエイターであるちょっぺ〜(@kruchoro)が気になったニュースを心理的な分析・心理学の解説付きで紹介する記事です。心理学的・脳科学的な視点で物事を見ていきます。コメント最後のリンクは参考資料です。

お金と時間、どちらが豊かなほうが幸せなのか https://www.dhbr.net/articles/-/6101

お金で買えるものは結構他のものでも代用できます。しかし、時間はそうで

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マイナス金利政策とは?

マイナス金利政策とは?

近畿でライフプランデザイナーをしております、石野です。

今回は、今の日本経済を語る上で無視できない

「マイナス金利政策」
についてお伝えします。

マイナス金利とは、その字の如く、
お金を借りたら金利がもらえ、お金を貸したら金利を払う必要があります。

ええっ、私住宅ローン借りているけど、ローン金利を払っているよ!

そうです!マイナス金利政策はあくまで、日本銀行と金融機関の間で起こる取引のみ

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「減価償却」から解放することで、ユーザーの成功体験はもっとひろがる。

私の会社が展開しているサービスはいわゆる今流行り!?の「サブスクリプション型」サービスです。

起業当時はまだあまり一般的なワードではなく、会社を操業してもうすぐ4年ほどになりますが、この4年でかなりサブスクモデルのサービスが増え、サブスクという言葉も一般的になったように思います。

どうしてうちのサービスがサブスクなのかというと、提供しているサービスがソフトウェアだからです。ハードを提供している

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消費税の基本的な仕組みが変わることの大きな影響

消費税の基本的な仕組みが変わることの大きな影響

 ヨーロッパの付加価値税では、前段階税額控除の仕組みとしてインボイスが使われている。このため、税の転嫁が容易になり、合理的な税となっている。
 ところが、日本の消費税には、これまでインボイスがなかった。その代わりに、免税や簡易課税という特例が存在した。
 今回の消費税税率引き上げに伴い、これが変わり、最終的にはインボイスが導入される。これは、日本の商取引に多大の影響を与えるだろう。

◇インボイス

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