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諸悪と悲劇の根源=「奪う文化」と「負の連鎖」に立ち向かう

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人が奪う理由は、飢餓や喪失感に根差す本能のため。そして奪われた者は、恨みの矛先を奪った者、または他者に向ける。その繰り返しが、恩(pay)ではなく苦(pain)を送る(forwa… もっと読む
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2018年9月の記事一覧

「ニセ医学を撲滅する」という意気込みに対する違和感

写真家でがん患者の幡野広志さん(@hatanohiroshi ‏)の「ぼくが子どものころ、ほしかった親になる。」を読んだ。

幡野さんは1983年生まれ。1976年生まれの私より7つ若い。

2016年、お子さんの優くんが生まれた翌年、多発性骨髄腫という癌を発症し余命宣告を受けた。

そこから、「優くん」に伝えておきたい人生のヒントを書き残した、穏やかで優しい内容が盛り込まれた素敵な本。

この本

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なぜ嫌悪感を抱く表現であっても守らねばならないのか

なぜ嫌悪感を抱く表現であっても守らねばならないのか

 今回のノートはいつもよりかは短めになる……はず。というのも、正常な思考力を持ったオトナならば、直感的に理解できるような、とてもシンプルかつ当たり前の内容だからだ。
 という訳で、本日のテーマは「なぜ嫌悪感を抱く表現であっても守らねばならないのか」である。

嫌悪感を抱く表現であっても守らねばならない理由

特に重要なのは以下の3点だと思われる。

「特定の表現を弾圧してしまうと……」
(1) 表

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