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諸悪と悲劇の根源=「奪う文化」と「負の連鎖」に立ち向かう

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人が奪う理由は、飢餓や喪失感に根差す本能のため。そして奪われた者は、恨みの矛先を奪った者、または他者に向ける。その繰り返しが、恩(pay)ではなく苦(pain)を送る(forwa… もっと読む
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2019年5月の記事一覧

初夏に、「昭和と平成」の世界観を引きずり旧い「男」を押し付ける、「レベルの低いリベラル」に呆れつつ、歴史を少し語ってみる。

  やっと「初夏」と言う感じになってきました。まだまだ、夜は寒く気をつけないといけないですが、夜窓をあけっぱなしにしてると緑のカメムシやらハチやらカナブンやら、たまにタマムシやらが蛍光灯を頼りに集まってくるので、なんとなく賑やかで楽しくなってくるのです。もうすく、短い間ながらカゲロウが来る時期になるのが楽しみですね。

※この文章ははてなブログにも掲載しますが、一週間〜10日をめどにして、一部以外

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内定辞退は「謝りに行くべき」か?

内定辞退は「謝りに行くべき」か?

「気持ちを収めるため」の無駄な儀式この記事が話題になってますね。

タイトル見ただけですが、私もけんすうさんのこの意見に賛成で、お互い時間の無駄はやめたら? と思います。

けれど、日本には一定数、「手書きでないと失礼」「会わないと失礼」と考える人もいるんです。お互いの時間の無駄よりも、形式的な「気持ち」を優先させるんですね。

私は新卒で事故のクレームを受けるサービスセンターにいたのですが、

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フリーランスを「使い捨て」にするベンチャー企業の実態。 ウェブ制作X社が駆使するやり方とは。(エピソード1)

 ウェブ制作X社にて、プロジェクトマネージャー兼ウェブディレクターとして業務委託契約のもと常駐勤務をしていたフリーランスのAさんと、Web制作全般を担当していた元社員であるBさんがブラック企業ユニオンへと加盟しました。

 そして2019年5月20日に団体交渉を申し入れ、現在交渉中です。
 主な要求は、以下の通りです。

①Aさんの契約期間内(4月中1ヶ月分)の未払い報酬の請求
②Aさんに対する恫

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痴漢にあった時、人はどうすべきなのだろうか

痴漢にあった時、人はどうすべきなのだろうか

先日Twitterを見ていたら、こんなツイートが話題になっていた。
痴漢にあったら、安全ピンで刺しなさいと先生に教わったという旨の話だった。これに対してフェミニストとしての活動をされている方や多くの人が色んな議論をしていたのを見て
私も思うことがあったので、今日はそれについて書いておきたい。

私は痴漢にあった時に人を刺せるだろうか?私は外見が優れているとは全く言い難い外見で、しかもすでに30代を

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通り魔を作らない社会があるとしたら

通り魔を作らない社会があるとしたら

 「通り魔を作らない社会を作るより摘発することに力を注ぐ行政だ」という指摘を見かけました。妥当だと思います。ですが、より根本的には意思表示しにくい、声を上げられない社会の問題があると思います。

 食べ物の話題を中心に記事を書いていくつもりですが、食べ物の問題は汚染や社会、環境から来ています。そういったお話に触れざるを得ないことも多々あります。

 以前、SNSで良質な食品を扱う業者が減り、次第に

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遺族取材をやめたかったマスコミのひとりとして。

遺族取材をやめたかったマスコミのひとりとして。

毎日のように、悲惨な交通事故のニュースが目に入る。

母娘が亡くなってしまった池袋の事故のあの後はどうなっただろう(事故7ヶ月後にして書類送検となるらしいです/2019年11月追記)

そして、園児たちが巻き込まれる大きな事故もあった。
園長先生による記者会見が、さまざまないびつさを持っていた。そもそも園が会見をしなきゃいけなかったこと。事故当日の詳細を質問された園長先生。なぜ、いまここで、この方

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地獄への道は善意で舗装されている

こんばんは。
宏樹です♪

最近、良かれと思ってしたことが裏目にでることが多いです。
きちんと相手の求めているものを理解していない証拠ですね。
もっと的確に質問/見極めて、求めているものを提供しようと思います!

さて、そんな状況の僕にぴったりな言葉を見つけした!

地獄への道は善意で舗装されている
The road to hell is paved with good intentionsなかな

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デモクラシー(民主主義)からエモクラシー(感情主義)の時代へ?

デモクラシー(民主主義)からエモクラシー(感情主義)の時代へ?

デモクラシーから、エモクラシーへ。

「もはやデモクラシー(民主主義)の時代ではない。多数派よりも感情が、理性よりも感覚が重視されるエモクラシー(感情主義)の時代を生きている」

これは、英国出身の歴史学者ニーアル・ファーガソン氏が、1 月 27 日に The Times 紙に寄稿した記事("Feeling beats truth in our indignant ‘emocracy’)にあった言

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なぜ僕らは「不幸」だと感じるのだろうか?

なぜ僕らは「不幸」だと感じるのだろうか?

もっと疎外感が少ない世の中って、一体どうすれば実現できるんだろう...そんなことを考えながらアメリカに戻ってきました。

インターネットが普及して世界中の誰とでも瞬時に繋がれる世界が実現したというのに、より多くの人が疎外感を感じるようになったなんて、考えてみれば皮肉な話です。別に「昔の方がよかった」なんて思いませんが、自殺率の推移を見てみても、世の中は豊かになったはずなのに、不幸に感じる人の割合は

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「助けて」と言えない世の中。

「助けて」と言えない世の中。

筋トレやスポーツは命がかかっている。だから、医者ストップがかかる。他方で藝術(精神面が大きい)は限界がはっきり見えにくい。

精神的限界をギリギリまで追い込みすぎて、歯止めがきかないから、危うくても走り続けてしまう。

肉体面で闘っていく人達も凄いよ。普通じゃできないよ。

私は声を大にして、伝えたい。

クリエイターは、自分の限界を医師に決められるわけではない。限界を見定めながら、自分で決めるん

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ダブル・バインドという「心の牢屋の再生産」

ダブル・バインドという「心の牢屋の再生産」

ダブル・バインド(二重拘束)とは、人類学者のグレゴリー・ベイトソンの造語だが、わたしが最初にその言葉を知ったのは、催眠療法を学んでいる時に、稀代の天才催眠士、ミルトン・エリクソンがそれを応用した ポジティブ・ダブル・バインド(治療的二重拘束)としてだった。

本来ベイトソンが言い始めたダブル・バインドは、はっきりとネガティブな意味で、強者から弱者への(主に親から子供に対しての)、矛盾をはらんだコミ

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