27クラブ脱退ヘッダ

023. #恋人を喪った安田短歌 について その2 16年10月~12月

みんなの作歌ペースも落ち着きこのまま収束していくかと思われた2016年10月、安田短歌に彗星のごとくまほぴさんが登場した。10月12日にまほぴさんが発表した連作「11桁」があまりのエモさによって安田短歌タンカラー内で大ヒット(世にいう「安田タンカラー総辞職ビーム」)。これに刺激を受けて再び安田短歌を詠み始める人が再び増えはじめた。
この流れに追い風を吹かせるべく、僕はアンソロジー第二弾を制作。

10月19日にタグ開始1ヶ月を記念して神山くんとツイキャスを行なう。振り返ってみて思うのだが、ここまででまだ1ヶ月しか経っていないのだ。翌日には連作第3弾「銀河鉄道とその夜」を公開。

これ以降も継続的に詠み続けてはいたのだが、僕個人としてはペースが落ちる。ある程度、僕が安田短歌から見出していたテーマの射程が連作3つでほとんど描き切れてしまった感じがあったからかもしれない。

さて、2016年11月12日、友人から安田短歌についてある情報を知らされた。自身の個展で安田短歌を展示している人がいるというのだ。「て、展示!?」とビックリした僕は急きょ翌日にその展示を観に行くことにした。時間が合うのでまほぴさんも合流。
会場に行くと確かに展示されている詩歌の中に安田短歌が! 自分がハッシュタグで提案した短歌が、2か月弱で誰かの展示の一部になったということがあまりにも意味不明で、なんだかキツネにつままれた気分になった。
ちなみにこの展示を行なっていたのがもりただった。この日から約2年半の間に、もりたとは「東京のつらい場所」という企画を一緒にすることになり、しかも当時の職場が横断歩道を挟んだ向かい側だったので何度かランチにも行き、今やLINEで毎日食べた物を報告し合う相互監視ダイエット仲間になるほど親交を深めていくことになるのだが、2016年11月時点の僕ももりたもそんなことは知る由も無い。

その後、12月末までに十首連作を3つ発表した。それぞれ、ある一日を切り取るというコンセプトで作ってある。

これをもって、僕の中では一旦安田短歌に区切りがついた。「2016年は安田短歌のおかげでいろんな人に知り合えてよかったな…」なんてすっかり終わったものとして、ちょっとした感慨に浸っていたくらいだ。

ところが、安田短歌はここから更なる展開を見せる。年明け、唐突に安田短歌本の制作がスタートしてしまったからだ。

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