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2024年3月 月報

【報告・雑感】

「群像一年分の一年」が完結。実際に12月号を読み切ってから3ヶ月程経ってしまったが、なんとか文章の方も最後までたどり着いた。フォロワーさんもTwitterなどで言及してくれて嬉しい。
noteに書いた文章を少し校正・修正しつつ、12月号を読んでいた約1ヵ月間の日記をまとめてZINEにしたいなと思って、ただいま作業中。もしも形になったらお知らせします。

3月21日で32歳になった。3月21日=春分の日だと思っていたらそういうわけではないらしく、ここ数年は20日が春分の日で21日は平日というパターンが多い。今年も平日だったので普通に会社で仕事をした一日だった。32歳にもなると、誕生日のアニバーサリー感がかなり薄い。

工藤郁子さん・柿内正午さんの後押しもあって、LISTENというポッドキャスト配信サービスで声日記を始めた。「そろそろ過去」というタイトル。
1日5分~10分でその日あった事などを1トピック話す。台本やメモは作らず、これについて話そうかな、とだけぼんやり決めて話し始めると、喋っているうちに自分でも思ってもなかったことを思い出したりもしてちょっと面白い。とっさに決めたにしては「そろそろ過去」というのは、いいタイトルだな、とも思う。録音している時点では今だけど、それも喋ったそばから過去になってしまう。このニュアンスは文字日記よりも声日記のほうにより感じられる。日記というのはその一日の「時間」の記録だ。そして、音声録音というのも、その話している「時間」の記録物であり、ということは、声日記は時間によって時間を記録している。

3月も落語をよく見た。末広亭には2回。立川談吉さんのイリュージョンな新作のあとに、エルシャラカーニのカオスな漫才というこの日だけしか見られないようなヤバい流れを堪能したり、三遊亭萬橘師匠の爆笑な「権助魚」、春風亭昇也師匠が終わりそうと思ったら終わらないフェイントで盛り上げる「鎌倉飛脚」、春先の寒い夜に染みる桂伸衛門師匠の「文七元結」が印象的。国立映画アーカイブで和田誠展を見てから(充実の展示)、鈴本演芸場に行く日もあった。さん花師匠の「そば清」がそばを食う勢いがすごく、ダーク広和先生も久々に観れてほっこり。
渋谷らくごは立川吉笑さんの三題噺企画3daysのうち2回を観れた。特に3日目は前の3人からすでに最高に面白く、トリは吉笑さんが持っている技術の全てをつぎ込んで盛り上げまくって大団円という、渋谷らくごの中でもかなりの神回だった。玉川太福先生の「任侠流山動物園」もものすごくウケててすさまじかった。古今亭文菊師匠「文違い」、三遊亭青森さん「景清」も印象的。
ルート9fesは昼の部に参加。昔昔亭昇さん「新聞記事」、笑福亭茶光さん「手水廻し」という爆笑ネタの流れを受けて、人間国宝・五街道雲助師匠があくまで笑い話ですよという、朗らかで爽やかですらある「死神」。すごかった。三遊亭花金さん「あくび指南」、春風亭昇りんさん「私の花道」もがっつりウケてて満足度ばっちり。
と、ここまで書いてみて、今月こんなに落語観てたんだな……と驚く。

月末は友達のもりたの家の引っ越しを手伝いにいく。土日は泊まり込みで、2日間のほとんどを作業に費やした。筋肉痛のまま、新年度を迎えます。

32歳もみんなよろしく。

【今月の読了本リスト】

友田とん『先人は遅れてくる パリのガイドブックで東京の町を闊歩する 3』
石田夏穂『ケチる貴方』
小砂川チト『家庭用安心坑夫』
奥山さと『ちっとも懐かしくない町』
橋本亮二『音と言葉の日々』
大谷能生『平岡正明論』
武塙麻衣子『酒場の君2』

【今月の一曲】

誕生月に、年齢の歌。サンキュ。

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