TLの旅行記はとりあえずリンク開くけどたいしてちゃんと読まない

こんにちは。一週間ロシア旅行してきました。

さて、他人が書いた旅行記はオ~ッと思って開くけども大体目が滑るよね~旅行記に限った話でもないけどさ……これは自戒をこめた真理なのですが、エピソードトークって自分が思っているほど相手には臨場感がないんだよね。しんり学の授業でそう習った。フィクションにおける奇跡はプロットであるように、誰かの微に入り細を穿つフットステップは傍から聞いているだけではむずかしい。あと、いくら写真が壮麗でエモくて美しかったとしても、思い入れのない読者の身からすれば一度にいっぱい見るのも飽きちゃうよね~ウィンドウズの壁紙みたいなもので、どれだけ美しい夜景や大聖堂も2~3枚が私の集中力の限界ですね……

でこれがその一枚目




残機:★★☆


てゆうかさイギリスの学生ビザ取得するときにめっちゃ思ったんだけど、イギリスの学生ビザの取り方を取得するブログが世の中に多すぎて、しかもどのブログも「ぼくの場合は~~~~でした!!!!!ほかの場合は知りません!!!!!!ンンン!!!!!!!」みたいなやつばっかりでどれもめちゃめちゃあてにならないので役に立たないビザブログが世の中に飽和している。ビザのブログをやめよう。8月21日から一年間留学します

ロシア語初級Ⅰ、Ⅱ、ロシア語中級Ⅰを一緒に履修した同級生のお友達と一緒に先週成田を出発し、モスクワ2日間、深夜特急で移動してサンクトペテルブルグ3日間、そんで帰ってきました。大体半分の時間は移動に費やしてた気がするねえ~中継地のイスタンブール新国際空港もめっちゃきれいで広くて楽しかった。あと、宗教柄いろんな宗派の服装を見ることができて超おもしろかった

あと、トルコ映画はかなりおもしろくない



モスクワ、7月31日に70年ぶりの寒さを記録

避暑どころの話ではない。世界中の涼を強奪したかのような気温にマジで参りました。初日からセーター、パーカーに加えまさかの予備用のダウンジャケットを解禁、ガタガタ震えるのであった

前にウラジオストクを旅行した時にも十分感じたんですが、彼らは殆ど英語を理解せず、観光地の受付以外では意志の疎通は極めてむつかしい。しかしながら、一般人の人柄は優しいので空港の入国審査でバチバチに待たされた時に受付のいかちいお姉ちゃんが我々に何かしら語気強めに言ってきたとき前に並んでたおばさんが一生懸命なんて言ってたかロシア語で説明しようとしてくれた。ロスト・イン・トランスレーションではおれたち日本人はビルマーレイにがんばって片言でも英語を使おうと試みるが、やつらはこちらが理解していないと知っていてすらネイティブ相手のスピードのロシア語を崩そうとしない。いかちいお国柄だ。Duolingoをやりこんでいなかったらサヴァイヴできなかったと思う


モスクワでは半年前からアプリで言語交換をしていた日本好きの芸術史研究家のお姉さんに案内をお願いしていたのですが、このお姉さん turned out to be 私の知る限りにおいて最も教養のある人物であった。元美術館の学芸員をしていた彼女は美術館のすべての絵とその裏側のエピソードに通じ、ツアーガイドでもあった彼女は町のどの聖堂も一目見ただけで何世紀にたてられたものでどの時代のどの地域の影響を受けた建築様式なのかを見分けて逐一教えてくれるのであった。かと思えば我々をこどものおもちゃマーケットのビルの屋上に連れ出し、「ここがモスクワを一望するのにもっともふさわしい場所なんですよネ」などと宣う……お付き合いしているこちらが恥ずかしくなるほど知的な人なので、古文の「はづかし」の語源を身に染みて理解した。

日本の接客のほうが丁寧 丁寧 丁寧すぎておかしいんだい、とは薬局で働いていて常々思うが、ロシア接客様式のざっくばらんさはサイコー。いつ見ても不機嫌そうに自前のアイスをすくって食べているアイス屋のおばさん、りんごをかじりながらスマホをいじっている薬局のおねえさん、精肉売り場でソーセージ売るのそっちのけでTinderにいそしむお兄ちゃん、客には目もくれずレジの機械でYouTubeを見ているおねえさん、この国を働き方改革のモデルにしたほうがいいな~やっぱりおみせってこうじゃなくっちゃね。レジにネットフリックスをつけてほしい


さて質問です。きさまはまだ読んでいるんでしょうか。「今、何問目?」私はいつもはあえて斜に構えて読者のキモチを気にしないというスタンスをとっているのですが(なぜなら、そのほうがかっこいいから)、人の目を惹くためにタイトルに不必要に大それたアンチテーゼを持ってきてしまった分聞かざるを得ない。ワサップト~キョ~!マイメンたちよ……


これはТОКИО cityとゆう不名誉な名前のストリップクラブ と、ファイトクラブの広告

ロシアでは今ファイトクラブが再公開されているらしい。

とゆうか私に集中力がかなりないから人の旅行記がちゃんと読めないのかな……もしそうだとしたら、私が自分が人にブログ読ませてるくせに人のを読めないと公言するかなりひどいやつになってしまうな。いや、旅行記は特別だよな。知ってる人が書いたからこそとても興味を持って開くけど、もし知らん人だったらそもそも開かない。で、そういう個人の日記をビザ取得方法で釣り上げて読ませるのがビザのブログ。自分ちの壁にでも丁寧 丁寧 丁寧に書いてなさい



他人ちの壁

ま~難しいところだよね~これは。ばえ~な写真がいっぱいとれるから人にはめっちゃ見せたいけど、私の唯一無二の思い入れが貴公に紐づけされていなければその写真はインターネットに数多あるBOTの垂れ流すびゅーちふると何ら変わりはないし、ようするに我が家のニューフェイスは他ん家にとってはフリー画像ベイベーよね~特に旅行に関しては語らせていただきたいことやキモチがたくさん沸いてしまうのは当然の感情だしな。ま、ほんとは全然好きに書けばいいんだよな。読み手は読み手で勝手に読んだり読まなかったりするわけだし。あくまでウケを狙うならWATCH OUT……という感じです。全然いっぱい書いてください。旅行記を書いてるマイメン、ごめんね(読者への丁寧な配慮)(日和っていてダサい)

てかさ「ばえ」って単語は実に興味深い。連濁(「やまばと」や「ゆうぐれどき」など、二つ以上の単語が合わさると後者の頭の清音が濁音になること)が起きて前半の「インスタ」が落ちたあとも残り、さらに「インスタ映え」の時は「インスタ映えする」と〈名詞+する〉の形(歯磨きする、的な)で活用していたのに前者が落ちたとたん元の動詞「映える」と同じ形で「ばえる」と活用され始めるあたり、すごく日本語~!!!という感じがしてラブ。留学生の友達が立川のことを「たちがわ」と読んでいて、連濁の過剰般化じゃ~ん!とテンションが上がったことがある。まさにインスタが滅びあと何十世紀かしたらたぶん「ばえ」の濁音の語源が【インスタ~】のほかにいくつか推測されて諸説あり!って言われると思うんだよね。それってすっごくフューチャーでわくわくするよね~~。


私の集中力のなさは筋金入りで、オーディオで曲を聴きながら「どれ、曲でも聴こうかな……」と思ってスマホで曲をかけたりする。課題図書とかもどうしてもちゃんと読めないことがある。目次とあとがきだけ読んで4000字のレポートを仕上げたことがある。要領の良さが邪魔をして集中力が育たないのである。坂の上の雲でも秋山真之が「あしは要領がよすぎて学問に向かんのじゃ」とかなんとかゆって大学を中退し海軍入りを果たすのですが、私も海軍入りを果たそうかな

好奇心が強すぎてすぐ環境と思考に気が散って目の前のことが持続できないんだよね。と、書くとちょっとそれ系の天才みたいでいいよね~。持続できないあまり、ロシア旅行からかなり外れてきてしまった。ということでよかったものを3位から発表します

3位

フードコートのバーガーキングで独身さよならパーティーを開催している女の子たちのテーブル

真ん中のガールズのテーブル、右奥にほんのりとウェディングベールが見えるでしょうか。
独身さよならパーティーとゆうのは海外ドラマで見たことがあるかもしれませんが、結婚式の前日に新郎新婦がそれぞれの男・女友達だけで羽目を外すパーティーのことで、ウィキによると大体ストリップに行くのが定番らしい。ТОКИО city……でもさフードコートでバチェロレッテパーティーって超よくない?きっと溜まり場だったんでしょうね……

2位

おおざっぱすぎる誇大広告


縮尺の差か?マッシュルームが小指の先ほどしかない。こんなちっちゃいマッシュルームあんの?紅茶もそうだが、ロシアのやつは「お湯を適当に入れて4,5分待ちな~」みたいなざっくりさで、日本のカップ麺みたいに最適な状態で食べさせようとする気概が一切感じられなくてよい。道を歩いていても長靴に花を活けてあるし、どこかずれている謎のストリートアートがアイラブユー

そういえば飛行機で黒人コミュニティについての映画を見たらすべてのfワードに規制がかかっていたので会話の約半分がミュートされており、視聴をあきらめた

1位

道端で若者たちがジーンズ履いてダンスパーティー

夜景を歩いててなんか爆音のイタリア語のチルアウトの音楽が聞こえるなとおもたら道端で無数のカップルたちがめちゃめちゃに踊ってた。超感動した。路肩には100台くらいバイクが止まっている。まだ月曜だとゆうのにヤンキーどもは超楽しそうだ。寒いからみんなジーンズ履いてた。なんて世俗的で幻想的なんだ

やつらはすぐ道端でパーティーをおっぱじめるので、酒瓶とかがこうゆう風に道路に置かれていてかなり映えだ。


さいごにモスクワを案内してくれたお姉さんが依然話してくれたうつくしいひゆの話。言語交換中に習った構文を使って「好きな芸術家は誰?」とたわむれに聞いたときに、ひとりには決められません、と前置きして彼女は、「歴史家にとって芸術史とはひとつなぎの真珠の首飾り。どれか一つだけを取り沙汰してしまうと、ネックレスはちぎれてしまいます。私たちはただそのひとつなぎのつながりを慈しむのです」と語ってくれた。そのあとにこっそりと、ほんとは私は清少納言が好きよ、と舌を出した絵文字をつけ足したのであった。

ほんとはあと100こくらい話すことがあるけど、あとは個別に一人ずつ話すので集団面接はここまでだ。さらば

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