好きなアプリを発表

こんにちは。昨年アプリストアの国籍を変更したんですが(郷に入っては郷に従うスタイル)、野良アプリを片っ端から試すのが趣味の私が視野をさらにグローバルに広げて面白いアプリをたくさん見つけたので、以前から使っていたものも併せて発表しようと思います。

留学ブログはやらないんですけども(わたくしの生活がいかにキラキラしておられるのか、はたまたしていないのか、こういった事情を発信するのが気恥ずかしいため)、こうやって何かしら発表していくうちに私の生活が垣間見えるんじゃないでしょうか。見えたとて…

Insight timer 座禅

集中力がまるでなく、ときめかない文章を読むのがとても苦手なので今学期の成績をKonmariする前に抜本的解決を図ろうと今年の頭から座禅をはじめました。
マインドフルネス、さすがめっちゃグローバルに人気なんだな~とアプリ数やインストール数を眺めながら思いました。ただ、結構セルフインプルーブメント だとか不眠治療だとかのプラスワンの効能とセットになってるやつが多いんだな。東洋のスピリチュアリティはこうしてカジュアルに取り入れられているのか~と思うと宗教社会学。

さてInsight timerについてですが、面白いのは25000件にわたる音源の豊富さと、自分に合った音源を探すフィルターの精密さ。

大きく3つのカテゴリーからフィルターをセットできるんですが、

①Benefits これは不眠や健康、アンガーマネジメント、人間関係など効能に応じた篩。「あなたのストレスは宇宙から見るとちっぽけなものです…」みたいな語り口のトークのやつが多い。 

②Practices これはメディテーション中の心のありようの種類で、意識に集中したり自分を客観的に見つめてみたり、マントラをお坊さんと一緒にひたすら唱えたりチャクラを開いたりする。 

③Origins これには大きく2種類あって、科学発祥のやつ(脳科学や心理学、アスリート用のスポーツサイエンスなど)と伝統的なやつ(ヒンドゥー教とか仏教とか、シャーマニズムやスーフィズム、神道、イスラム教など、とても広く細分化されている)から選べる。科学カテゴリが伝統より先に来るあたり、やっぱり’科学的に証明’されてるやつが好まれやすいのかしらなど思うなど。

画像3

またフィルターをかける際に「スピリチュアル・宗教系を表示しない」というコマンドがついているのも、そうゆうのを信じない人や自分の宗教以外のものに煩わされたくない人への配慮なのかな~と思うとダイバーシティやなと思います。私はもっぱら「大いなる力を丹田に感じてください…」よりはマントラとかを唱える系の聞くからにオーセンティックっぽい方に惹かれるので(隙あらば解脱しようと思っているため)いろんな宗派に毎日浮気しまくってます。おもしろいのが気に入った音源の僧や講演者をフォローしたりDMを送ったりできる仕組みで、フォローするとその人が上げた新しい音源がタイムラインに上がってくる。

フォローできるのは音源の人だけでなく、一般ユーザーどうしもお互い交流できるようになっている。DMを送ったり、タイムラインに友達の瞑想記録が流れてくる。アプリ内にはコミュニティもたくさんあり、「ベジタリアンの瞑想グループ」「一緒に悪い気を払いましょう」「仏教」「ペットと瞑想」など誰でもグループを作ることができて、メンバーが討論や悩みなどをポストしコメントしあう、メディテーション版のフェイスブックみたいなことになってます。すご!小さい社会がここにもできている。

画像1

コミュニティはむろん英語がダントツ多いのに次いでブラジル(スピリチュアリティが盛んな国。日本の新宗教とも親和性が高くてたくさん支部があるのよ)のコミュも結構多い。面白いのが膨大なコンテンツ量とは裏腹にヒンディー語のコミュニティは一つしかないことなんですね。彼らがこれ系のアプリをオーセンティックととらえていないのか、イングリッシュリテラシーを生かしてまるきり英語コミュニティの方に流れているのか。引き続き調査を続けていきたいと思います。

Slowly 文通

いろいろグロ~バルなコミュニケーションアプリやサイトをジプシーしていたわたくしがいち推すコミュニケーションアプリです。

一番大きい特色は、リアルタイムでバチバチやりあうチャットと違って、文通がコンセプトなので自分のメッセージが届くまでにタイムラグがあること。お互いの二国間の距離に応じて、本物の手紙が届くまでにかかる時間とおんなじだけかかるんですね。たとえばイギリスからだと国内は一時間で届きますが、ロシアには13時間くらい、日本にはまる1日かかるんですよ。わ~ロマンチック…発送の通知はその場で来るので、それが届くまでの間とてもわくわくできる。誰かから手紙が送られてくるのを待つ数時間ってすごく贅沢でステキな時間よね~

画像12

自分のアカウントには趣味や興味のほかに、自分の母語や流ちょうな言語、興味のある言語をセッティングする機能がついていて、英語やそれ以外の語学学習にはとてももってこい。マッチング語学学習に特化したアプリはほとんどがチャット形式なのでうお~間に合わね~!ネイティブめ!!となりながらフルスロットルで辞書を引くサバイバル感がそれはそれで人を強くしますが、このアプリでは相手を気にせず送られてきた手紙をじっくり読み解いたり自分のぶんを丁寧に推敲できるので、初心者やこういう形の言語交換が向いている人もたくさんいるんじゃないでしょうか。

画像13

これはホームページから拾った

送る手紙には切手を貼れるようになっていて(無料ですよ)、自分の国の名所や名物の切手が数種類割り当てられるんですが、相手が送ってくれたスタンプを集めるいろんな国のコレクション機能も付いていてつい火がつくかわいらしい誂え。あと、自分のアイコンは写真じゃなくてアバターだし(これが数年前のアップデートで肌や髪の色や服装などいろんなのを選べるようになった。ダイバーシティ~)ほぼテキストベースで写真を添付するには相手の承認がいるので出会い系とは程遠く、変な人がほぼいないのがとても強みだな~と思います。ちょっと中二が入っちゃってるティーンの女の子はそれなりにいるけども!

月並みですがSNSのスピードで生きているわたくしたちが、相手からの返事がゆっくり時間をかけて空を飛んでくるのを待つという現代ではめったに味わえなくなってしまったコミュニケーションのコンセプトを通じて、なんだか自分の時間の使い方を内省できるような気がするアプリです。平安~


ReaderPro 速読

速読を極めるアプリ。私は日本語はめちゃめちゃに読むのが早い方なんですが、それでもやっぱりえいご~の学術論文を読むのはまだえっちらおっちらという感じなので、底上げを図るべく脳にいいアプリを始めました。たくさんえいごをよんでえいごをよむスピードをあげるぞ!とはならない王道をゆかぬ怠惰さが私の持ち味

脳トレのような感じで、爆速で流れてくる単語を目で追ったり数字の中から特定の数列を探したり、あと文章読んで内容のクイズに答えるやつもちょっとある。キホン的には、文章を頭の中で音読するのをやめて塊でとらえていきましょう、あと周辺視野を鍛えて一度に入ってくる情報量を増やしましょう、という大学受験の英文読解のじゅぎょうで聞きはしたけどどうやってやるねんみたいなことをトレーニングを通じて強制的にできるようにしていくアプリですね。


画像2

これは間違い探し

今のところあまり論文を読むスピードが加速した実感はありませんが(爆)数列の中から奇数を探し出すのがうまくなったり周辺視野が広がった気がします。長期的にみていきましょう。ていうかさ~こういう訓練で脳が拡張されていく幻覚ってやっぱりかっこいいですよね。”脳”っていうのがもうかっこいいよね。ハンターハンターみたいなね。帰国するころにはスパイみたいに一瞬で文書を読みとって暗記しちゃえるようになるかも!?結局のところわたくしもまだ中二。中二過ぎて課金しちゃったよ~

画像4

ま、いくら脳を鍛えたところでつまるところ語彙力の壁には勝てないので、ここでわたくしがいち推す2019年リリースのベストアプリはWordUpとゆう単語アプリです。これは留学ブログではないのであまりえいご~のお勉強の話をするのはいかほどかーーといったところですが、これはマジでおすすめだからね

WordUp 英単語

WordUpとは現存する単語アプリの中で無料状態でのパフォーマンスが一番キレのいいアプリです。まず21000単語をてって~てきに頻度順に並べたうえで、頭から「わかる」「わからん」により分けてわからん単語を学習するんですが、全単語に最近のニュースや映画、ドラマのワンシーン(ちゃんと再生できる)、洋楽、有名人の名言からなる使用例がついているので、どのように使われているのかつかみつつのイメージと一体化した単語の習得ができる。
わたしは映画が大好きなので、セリフの中で出てきた単語が一番覚えやすい私にとってはありがたや…といった感じですし、洋楽はその場で単語を含むバースを視聴できるという今までにない画期的なデータベース。ちょさく権とかでいろいろ大変だったんじゃないかと思うと頭が下がりますね。そういえば地の利を活かし今年のオスカー賞ノミネートをあらかたもう観たので発表がとても楽しみです!!!ワンハリじゃなくてフォードvsフェラーリが選ばれたらシネマ再盛といった感じで興奮しちゃうな~~~


画像9

画像10

あと、「わからん」に振り分けた単語をその場で学習し終えたのち、次の日にはもう一回同じ単語を「わかるか?」と聞かれる。それで「わかる」に入れると3日後、一週間後、一か月後…と忘却曲線に沿ってまた登場する。繰り返すが、無料でここまでしてくれる単語アプリは今までになかった。アプリウォッチャーの私が言うので間違いない。

昨年末のアップデートでは「映画・ドラマの準備」という新機能が追加された。これは映画やドラマのスクリプトに出てくる全部の単語のうち、まだ自分が学習していない単語を集めてきてくれるというやつで、ドラマ一話見る前に知らん単語を一通り押さえておくと、なんと習った単語がドラマに即出てくる!早い!かしこい!

ちなみに今一番はまっているドラマは「ピーキー・ブラインダーズ」です。イギリスのマフィアものなんですが、このドラマの主人公がかっこよすぎる影響でトルコ系の床屋がイギリスで勢力を伸ばしつつあるらしい

画像11

あと最近出てきたアプリなので(昨年リリース)まだまだバグもありますがアップデートのたびに改善されてよい機能がバンバン追加されていくので見守るのも楽しいし、あと一回アプデの時にデータが吹っ飛んだおりにダメもとで「助けてくだチャイ…」とメールしたらめちゃ丁寧な返事が来て直してもらったし、その際に熱い思いを語ったのを契機に「そういえばうちで働いてみるかい?」って誘われたので機会をつかめ!千載一遇のアメリカンドリーム!みたいな切れ端を感じてちょっとドキドキしちゃったよね。アメリカじゃなくてイギリスの会社だし夏には帰るのでお断りしてしまいましたが…

幾多の単語アプリを試しては投げ、試しては投げしてきたわたくしが半年間褒めに褒めながら取っ組み合い続けられているアプリなので太鼓判を押します。TOEIC用とかにはそういういい単語帳がたくさん出ているのでそっちがいいと思いますが、映画とかコミュニケーション用のえいご~が上手になりたい人におススメ。私の無料サブスク期間が伸びるリンクはこちら!↓

https://i.wrdp.app/7DC7SK

Too Good To Go フードロス

デンマーク発祥のフードロス削減アプリ。閉店間際の加盟店がその日売れ残った商品を詰め合わせて格安で提供するというサービスです。大体店頭で売られていた価格の三~四分の一が相場で、むろん売れ残りなので何が入っているかは受け取って開けるまでわからないというもの。(ただカフェとかお店によっては「そこの当日期限の棚からいくら分まで持ってきな~」と選ばせてくれる)アプリ決済なので、売り切れる前にアプリで注文して、お店が指定した時間帯には受け取りに行くだけ


画像5

画像6

加盟店にしてみればもともと廃棄する予定だった食品なので少しでも還元されたらうれしいし、利用者にしてみればえり好みしなければ賞味期限が切れているわけでもないレストランクオリティの食べ物が手に入るのでウィンウィンこの上なし。

画像7

環境と食品廃棄への意識の高さを感じるし、何より単純にロンドン価格に痛めつけられたお財布にとってもやさしいので、いろんなお店の開拓もかねて自炊がめんどくさいときにフル活用しています。ま、これは日本で手に入るアプリではないので、おススメのアプリというわけではなく留学生活しているわたくし…という自慢です。日本にも類似のサービスがあるらしいですね。試したら教えてください


Radio Garden ラジオ

いろんな国のラジオ放送局を一堂に集めたアプリはごまんとあるんですが、そんななかでこのアプリの良さは局の選び方。地球を三次元的にとらえた地図の上に地方局のドットがまぶしてあって(これが庭の種ということらしい)カーソルを合わせることで縦横無尽に世界中のラジオにチューニングできるのです。グーグルマップを使っておりどこまでも拡大もできるので特定の町のお目当ての地方局を探し放題だし、地球儀を回して気になった地域の種を気ままに拾い上げてみることもできる。

画像8

地球儀の緑には国境線が描かれていないので地球、どこまでもひとつ…と思いを馳せつつも、隣り合う二つの緑の局ががまるで違う言葉で放送していることに気づくとそこに宿る言語社会と見えざるボーダーラインのヒ・ミ・ツに迫りたくもなるというもの。ある意味一番手っ取り早くそれぞれの国の言語事情を肌で体感することができるので、言語好きには垂涎ですよね~
あと北アフリカは局が少ないとかサウジアラビアには礼拝専用の局があるとか中国のインターネットラジオは公開されていないとかそういったこともわかる。

思えば最初に外国語のしんぴに触れた気がしたのは、基礎英語のために買ってもらったラジオをなんとはなしにいじってたら偶然チューニングが合わさった在日米軍向け放送(AFN Tokyo, American Force Network)だったように思います。

AFNの任務は海外基地在住の軍人軍属とその家族向へテレビとラジオを通した情報やエンターテイメントの提供であり、モットーはWe Bring You Home.(Wikipedia)

うわーかっけ~~~それまでももちろん映画や洋楽は人並み程度にたしなんでいたのでもちろん「日本の外では誰かしらが英語をしゃべっているらしい」くらいのことはじょ~しきとして重々わかっていたわけですけども、純ジャパの私に世界はまだ狭く、映画のようなエンターテインメントや宿題のプリントではなく、英語をナチュラルにしゃべって生きている人だけに向けられた英語の放送(しかも日本の放送局)というまったくの異文化に耳だけ突然トリップしてしまったようなあのぞわぞわした感覚をたまに思い出す。そんな原風景がわたしの異言語へのあこがれの底にあるのかもしれませんね…

ロシア語についても、インターネットでおススメしてもらって初めてロシア語として意識して聞いた音楽の異文化ゾワ~感はいまだに聞くたびに蘇る。東欧ポップの絶妙なオリエンタルとウェスタンのボーダーライン上の雰囲気なんなんでしょうねスキだわ…(のちに、彼らはロシア人でなくウクライナのグループだと知ったのだが)非英語圏のラジオ聞いてて知ってる曲流れてくるとアガる。

これが初めて聞いた曲

一通り趣味に任せて世界の音楽を浚った今となってはあの時のようなシビれる異文化聴覚体験をすることはめっきりなくなってしまいましたが、見知らぬ言語への直感的なときめきはなくしたくないな~とおもいました!


イギリスにもついに本日コロナウイルスが上陸いたしました。お大事にお過ごしください。かしこ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?