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2024年の中学受験がほぼ終わって、親御さんはきっとほっとされていると思います。

私がサポートしているご家庭でも、結果が出揃いました。

ほとんどのご家庭がボリュームゾーンでしたが、
持ち偏差値よりも+5〜7を第一志望にされていました。

なので、第一志望は残念だったというご家庭が多く、ほとんどは第二志望(持ち偏差値+2〜3)の学校に決まりました。

中には、第一志望は複数回受験を利用して2回目で受かったのに、第二志望は2回受けてもダメだったというご家庭も。第一志望に受かっているから結果オーライですが。

過去問の相性って本当に大事だと思いましたね。
過去問の相性が悪い学校で合格を取っているパターンは私の周りではゼロでした。
そして、全落ちというのもなく、みなさん第二志望校までには収まったのでほっとしました。

2024年の戦士たち、本当によく頑張りました。
親御さんもサポートお疲れ様でした!

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今回は、塾の先生方へのお願いを書いてみます。
我が子の時も感じたけど、後輩さんのサポートをして強く感じたことです。

塾にとって宣伝となる実績が大事なのはよくわかっています。
それでもなお、言わせていただきたいのです。

優秀児の特徴として素直であることを挙げる方も多いと思います。
別に否定はしないけれど、私が思う優秀児は、みなさん「わがまま」です。
人に対してというより、自分の欲望や自分のこだわりを通すという意味で。
自分で考えて、自分に必要だと思うこと、自分がやりたいことを通すイメージです。
勉強が得意なので、そのやりたいことが、勉強に関することだというわけです。

ボリュゾっ子は、そうはいきません。
やりたいのはゲームだったり遊びだったり。
勉強が嫌いなわけでもないけど、そんなに熱中してやりたいわけでもない。
だから、勉強に集中できる時間もそう長くはありません。
それでも頑張るのは、親が喜んでくれるし褒めてくれるから…というお子さんは多いです。
優秀児に比べて主体性がなくなるのは、上記のような心情だからかな…という気もします。

もちろん、優秀児には優秀児にしかわからない厳しい戦いがあります。
でも、ボリュゾっ子にはそのゾーンにいる人にしかわからない葛藤があるのです。

好きでもないことを頑張るって大人でも相当しんどいです。
しかも、お金がもらえるわけでもないし、頑張る期間も3年以上と長い場合がほとんど。

だからこそ、親や塾の先生の伴走が必要なんです。

各塾は、御三家や最難関クラスの合格実績を大事にしているし、
どの親も最初は夢見ちゃいますけど、1年もすれば抜きん出る子の存在に気づきます。

優秀児のほとんどはどの塾に入っても優秀児

塾が育てた優秀児なんてほんの一握りです。
きっと、彼らはどの塾に入っても結果を残したと思います。

塾の力が本当に試されるのはボリュゾの結果だと思います。

ボリュゾの子は、第一志望の合格ボーダーラインにいることが多いと思います。
それを、押し込む力があるかどうか。
塾の力は本来そこにあると思うんです。

SAPIXやグノーブルなら、偏差値40の子がどこへ進学したか。
四谷や日能研なら偏差値50の子がどこへ進学したか。
その結果を聞きたいし、見せてほしいなと思います。
開成に何人入ったとかでは測れない、塾の本当の力を見せてほしい。

合格不合格を全部塾のせいにするわけではないですが、
最後、どこまで寄り添ってくれるか…それはすごく大事だと思います。

ボリュゾっ子には、応援団が必要です。
「自分を」大事に思って信じて応援してくれる人が必要なんです。
冠特訓にも入れない、自分専用の特訓はしてもらえない、
そんな中で頑張らなくてはならないボリュゾっ子を支えてほしいです。
塾の先生方、どうかお願いします!

受験生が巣立ち、各塾では新6年生がスタートする頃だと思います。
各塾のボリュゾっ子を支えてください!
よろしくお願いします。






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