ふにー

暮らしと本とお花。

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夢は、人生そのものだと思ってた。

私には、夢があった。 そして多分、私を知る人の多くは、その夢が何であるかを知っていると思う。 私にとって、夢は人生そのものだと、そう思っていた。 でも、掴みかけたその夢を、私は自ら手放した。 2001年9月11日。 私が9歳の時。 飛行機が高層ビルに突入していくあまりにも恐ろしい映像をTVで観て、衝撃を受けた。 怖くて堪らなくて、それでもその後の報道を見聞きして、次に湧いてきた感情は「なんで」だった。 なんで自分の命を犠牲にしてまで、こんな恐ろしいことをしてし

    • おうち居酒屋

      ぐりとぐらの、この歌が好き。 「♪僕らの名前はぐりとぐら、世界で一番好きなのはお料理すること食べること、ぐりぐら、ぐりぐら」 休日にゆっくりごはんを作って食べることが、今の私にとってすごく好きな時間だなって思う。昨年おしながきを書いて週末のおうち居酒屋を始めるようになってから、ますますそう思うようになった。 おしながきを書くだけで、なんだかお料理が美味しそうに見えてくるから不思議。 長芋のクミン焼きは、野口真紀さんのレシピ。簡単で好評。ピーマンといえば肉詰めと思っていた

      • 落ち込む暇もなかった。でも、週末はきちんとごはんを食べた。

        もうすぐ5月が終わる。 2021年も、あとひと月で半分終わり。 この半年、仕事で色々あった。 しんどかったはずなのに、対応しなきゃいけないことが色々ありすぎて。 なんだか、落ち込む暇もなかった。 残業続きで、平日は夜ごはんを食べられないこともあったし、たまに早く帰れても残りものをつまんだりとか、雑炊とか適当に済ませちゃうことばかりだった。疲れている日に限って、日用品のストックは切れるし(日用品ってなんで同じタイミングでなくなるんだろう)、洗濯物を干しながら寝落ちしたこと

        • 自分への優しさは、周りへの優しさだと思う。

          溢れる情報。 ぴりぴりした空気。 渦巻く批判。 不安な気持ちや疲労感を溜め込んだ人たち。 こんなご時世だからこそ、思ってる。 日常をきちんと大切にして、自分にも周りにもささやかな優しさを配っていけたらいいなって。 危機感はもちろん重要で、出来ることにしっかり取り組んでいく必要はあるけど、過度な情報摂取は心も身体も疲弊させてしまう。 ぴりぴりするの、仕方ないなって思う。 未曾有の事態で、問題が山積みで、苦しんでいる人がいっぱいで、こんなんじゃみんな疲れちゃうよ。 でも、

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        夢は、人生そのものだと思ってた。

          大分といふところ

          先ほど大分の祖母と祖父の話を書いたけど、ゆっくり大分駅の周りを歩いたら楽しかったっていう話もさせてほしい。 まず、カモシカ書店。 本屋さん特集の雑誌や本でよく見かけていて、ずっと行きたいなと思っていた場所。 入ると、古書や映画のパンフレットがずらーっと並べられていて。 そして、素敵な階段が出迎えてくれる。 本箱の中の本を見つめたり、ポスターを眺めたりしていて、中々階段を登れませんでした。 ようやく入口。 ドアの先には、新書や古書が混ざって並べられている大きな

          大分といふところ

          変わらないことって、きっとある。

          先月、大分に行った。 祖母に会いに。 忙しさを理由にもう約2年も会いに行けてなかったから、時間のあるうちにと思って、久しぶりに会いに行った。 祖母は今、介護施設にお世話になっている。 以前会った時は、元気だったけれど、会わない間に認知症が進み、目も見えなくなった。最近は精神的に不安定になることも多くて、記憶も曖昧になっていると聞いていた。 時折電話で話すと、声は元気そうに聞こえるけれど、足繁く施設に通っている母から聞く話がいつもあまりにも深刻で、だから私は、穏やかにい

          変わらないことって、きっとある。

          飲み会に行かないと壊れる人間関係なんて、もういらない。

          私は、下戸だ。 けれど、前の職場でそのことを知る人はほとんどいなかった。 上司に誘われた飲み会を断る勇気も、「私はウーロン茶で」と言う度胸も、なかったから。 前の職場は、お酒が大好きな人たちの集団で、飲み会がとても多かった。飲み会に参加するのは当然という空気があって、あまり参加しない人や飲めない人はノリが悪いよね〜と言われてしまうような傾向があった。 だから、仕事を円滑に進めたくて、場の空気を壊したくなくて、誘われた飲み会にはきちんと参加したし、本当は1〜2杯が限界

          飲み会に行かないと壊れる人間関係なんて、もういらない。

          私の好きなもの

          自己紹介は苦手だけど、好きなものについてなら書けるかもと思ったので。 徒然なるままに書こうと思います。 本のある空間が好きです。 本屋さん、図書館、書庫、ブックカフェ。 全部すき。 本が並んでいるのを見るだけで、わくわくする。 帯や文庫本の裏に書いてあるあらすじやPOPをじっくり眺めたり、本の並び方や配置を観察したり、こんな場所にこんな本を置いているの!って感激したりしていると、あっという間に時が過ぎる。 本を買ったり借りたりした後に、喫茶店で温かいコーヒー片手にじっく

          私の好きなもの

          王道のハッピーエンドよりも

          曖昧さが残る物語の結末が、好きだ。 自分であれこれ想像することが出来るから。 近頃、ドラマや映画の最終回であのシーンをもっとはっきり描いてほしかったとか、この登場人物たちがくっついてほしかったとか、結末がよく分からなくてもやもやするとか…概して納得いかなかったという声を聞くことが多い。 王道のハッピーエンド、分かりやすい伏線回収、全てを明らかにする結末。 大きな声じゃ言えないけれど(と言いながら公共の場で書いとるやんって感じやけど)、なんでそんなに白黒はっきりつけ

          王道のハッピーエンドよりも