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不思議な出会い。

先週、相方と買い物に出た折、私は或るスーパーの敷地内にある花屋さんで、一鉢のミニバラを見つけました。

その花屋さんの隣には銀行のATMがあって、私はそこに用事があって、並んでいたんです。並んで順番を待つ間、花屋さんの店先の花たちを眺めるのも楽しかったりします。

冬がやってきて、しかももうすぐ師走。つまり、クリスマスとか年越しとかがやって来るんですよね。この時期になると、シクラメンの大鉢や、ポインセチアなんかが店先をにぎやかにしています。私は、園芸に(ひいては植物に)興味を持つのが遅かったのでよくわからんのですが、年末にシクラメンだのポインセチアだのが定番になったのって、何時からなんでしょうね? あ、あとは胡蝶蘭かな? 

これらを一通りやってみた時期もあります。でも、素人が(しかも、その時は今振り返ると、やはりいい加減な気持ちでした)中途半端に手を出すには、これらはいささか難しかった。なので、「もう、シクラメンもポインセチアも、胡蝶蘭も懲りたわ!」と、背中を向けたのでした。

ところが、今年。園芸系ユーチューバーで、自称”園芸超人”のカーメン君の動画を観ていて、どうにもムズムズしてきました。それで、性懲りもなく、ガーデンシクラメンを育て始めたのでした(耐寒性があること、割に育てやすそうなことで、ガーデンシクラメンになりました。室内用のシクラメンや後の2つは、やる気になりませんでした。観ているだけで充分です(^^;)。

閑話休題。

朝方にガーデンシクラメンの植え付けを終わらせたことで、なんとなく気持ちが明るくなっていたんでしょう。私は、見つけたミニバラの鉢にくぎ付けになりました。”ミニバラ”とお店のお手製のPOPにはあるんですが、我が家のどのミニバラよりも大きいんですね。葉の茂りも旺盛だし、全体として元気に見えました。

しかも! お値段が下がっていたんです。¥980の価格だったものが、¥500になっています。そういえば、今月の初めにこの花屋さんの前を通りかかった時、「ミニバラ ¥980」と出ていたことを思い出しました。

「これで、どうして”見切り品”??」

私は首をかしげました。それほど、そのミニバラは魅力的に見えたんです。

お迎えしようかな。銀行の用事が終わって、改めてバラの鉢を眺めながら、迷っているところへ、相方が合流したので、バラの鉢を指さしました。

「これで、¥500だってよ! なんでだとおもう?」

そう問う私に、相方は実にクールに返してきました。

「お迎えしたら、わかるんじゃない?」

そのあと、スーパーの建物の中にある本屋に用があったので、そこへ行きました。各々のお目当てのものを見つけて、店内を少しうろつきながら、私は「あのバラ、どうしよう・・・」と、迷っていました。実はこの後、少し遠回りして、先月できたJAの直売店に小松菜を買いに行くので、バラを持ち歩くことにもためらいがありました。暖かい日でしたから、長い間持ち歩いて、バラが傷むのも嫌だったんですよね。

結局、その時は連れて帰りませんでした。いささか後ろ髪を引かれている私を見かねてか、相方が「明日、仕事帰りにまだあったら、買ってきてあげるよ」と言ってくれました。けれど、次の日相方から帰宅前の電話で、「あのバラ、なかったよ」との報告。いい株だったので、誰かがお迎えしたんだな。そう思った私は、疲れているのにわざわざお店に行ってくれた彼女に感謝して、忘れることにしたんです。

私が今日見つけたのは、このなかったはずのバラの鉢だったんです。今日はスーパーに買い物があったので、まずそこでの用事を済ませました。そのあと花屋さんに行くと、まだあるんですよね。もうここまでになったら、お迎えするしかない! 私は意を決してバラを持ちました。そのうえで、チェッカーベリーというこれまた気になっていた鉢物の植物を一鉢選んで、連れて帰ることにしました。

会計を済ませるとき、バラが相方が来た時は見つからなかった、という話をしたのですが、どうもお店の方と話がかみ合いませんでした。何となく腑に落ちない気分はあったのですが、まだ買い物はあったので、お金を払って、次のお店に行きました(小松菜をゲットしに行ったのですね)。

買い物を済ませて、帰宅しました。部屋にバラを持ちこんで(チェッカーベリーは外の方がいいらしいので、庭に置いてきたんです。植え替えをしなくちゃいけませんしね)、袋から出しました。

ふと、言葉が落ちてきました。

「このバラは、お前さんが好きで、お前さんを選んだのさ」

鳥さんとの出会いなんかでもそういうこと、あるのですが、そうか。植物でもご縁はあるのか。相性もあるのか。突然、腑に落ちたのでした。

そこまで見込まれちゃったのなら、これは頑張らなきゃいかんですね。このバラにはちゃんと品種のラベルが付いていたんですが、なんと! 京成バラ園が育てたものだそうです。数年前、同じお店からお迎えした、やはり京成バラ園のミニバラをコガネムシの幼虫にダメにされた経験を持つ私。どうやら、リベンジできると見込まれて、やってきてくれたようです。期待を裏切らないように、対策練ります、はい。

すべての命はつながっていて、ご縁もつながっているのかもしれません。今回のかわいいペンギンさんたちが滑り台をしている様が、そうしたつながりを表している気がしたので、頂いてきた私です。

明日が今週の暖かさのピークだとか。皆様、くれぐれもご自愛くださいませm(__)m💕💛


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