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やっと、遠出してきました♬

もっと早く書くつもりでいたんですが、いろいろありまして。やっと、書けます♬


今からだと、半月以上前のことです。

先月の17日の日曜日の午後、初めて、国立音楽大学のある、玉川上水駅まで、小旅行してきました。

本当を言えば、行くつもりがなかったのです。けれど、仙台に行く予定がダメになり、急遽予定を変更したのでした。

国立音楽大学の名前を出したので、勘の鋭い方はお気づきでしょう。大学主催のオペラの公演があったのです。しかも、その指揮をされるのが、最愛のマエストロ・山下一史さんだったのです(ちなみに、仙台行きも、山下さんが指揮をされる、仙台フィルのコンサートに参加するつもりだったのでした)。

オペラは、私は苦手です。声楽が、どうも性に合わないところがあって。2年前に、東京の日生劇場で、初めてオペラ観たんですけれど、いやはや忙しくて! 原語で歌われるのですから、私などは意味が分かりません。開催する側も、そうした聴き手の側の苦手意識がわかっているようで、最近では日本語の字幕がついています。

ですが、舞台を観ながら、字幕も読まなきゃいけません。しかも、私の場合、山下さんの指揮だから出かけているので、山下さんの姿も追いかけたいのです。何処にポイントを置けばいいのかわからないまま、必死で追いかけているうちに、フィナーレ。普通のオーケストラのコンサートの3倍は、疲れる感じです。

加えて、よく上演されるオペラって、何故か、女性が徹底的に痛めつけられて、死んでゆく悲劇が多いんです。悲劇自体が好きではない私、それもあって、オペラを敬遠してきました。

ですが! 今回の場合、2か月近く遠出ができず、ストレスが滞留して、体調不良にまでなった私、意を決して、玉川上水まで旅に出ることにしました。上演作品が、モーツァルトの作品だということもあります。なにより、生の山下一史が観たかったんですよねぇ。

当日は、あいにくの雨。比較的しっかり降っていたので、傘を持たざるを得ませんでした(私は、雨自体は嫌いではないのですが、傘を持つのが好きじゃないんですよ)。

事前に調べたところでは、電車を乗り継いで、ほぼ2時間半の道行きです。新京成線→JR線→西武新宿線。大まかにいえば、この流れです。西武鉄道は、あまりご縁がなく、ほとんど初体験に近い。乗換駅をメモして、出発です!

前夜、あまり眠れなかったことや雨模様のこともあってか、少し、身体は重かったのですが、乗り換えが予想以上にスムーズで、助かりました。ただ、緊急事態宣言も解除されたばかりでしたから、いやはや、人が多かった! おかげで、いささか人酔いしたようです。なにしろ、2か月以上、都内に出てませんでしたから。

それでも、西武新宿線に乗ると、妙に気持ちが高揚して、ドキドキしてきました。乗車駅の高田馬場で確認したところ、私が乗った電車は、玉川上水駅まで直行する急行でした。車内の電光掲示板でも、そういう表示がされています。けれど、如何せん、ほとんど利用したことのない路線ですから、鉄道マニアではない私、無事つけるかどうか、不安が混じっちゃったわけです。

ただ、昨年、やはり初めて、千葉県の野田市に、山下さんが指揮する、千葉交響楽団のコンサートを聴きに出かけたとき気が付いたのですが、私はこの初めての場所に出かけるときの、不安交じりのドキドキが嫌いじゃないらしい。表面では不安に思っているけれど、実は、興味津々で、行く手に何が待っているのか、ワクワクしている部分があるらしいのですねぇ。子供のころ、学校の修学旅行とか遠足以外は、旅をしたことがなかったので、出かけること自体、うれしいようです。

雨が降っているので、車窓の風景は、明るくはありませんでした。けれど、割にのどかな景色が多く、「これで、本当に東京?」と、いささか不思議な気分になることも、少なくありませんでした。東京の西の方面は、私にはほぼ未知の世界です。コンサートだったり、友人の個展だったりで都内に出ることが圧倒的に多い私は、23区内ですら、訪れたことのない場所がありますからね(コンサートホールですら、有名なホールで行ったことのない会場、少なくありません)。

上京した直後は東京の中野に住んでいましたが、それも最初の2年だけ。今年で上京して31年目ですが、後の歳月は、すべて千葉での生活です。たぶん今後も、千葉県民でいるんでしょうね。

5年前に山下さんが千葉響の音楽監督に就任されてから、山下さんを追いかける形で、千葉のあちこちに行くようになりました。さすがに、日本全国追いかけられはしませんが、それでも、山下さんが指揮されるコンサートにできる限り参加することで、私は自分でもかつては想像もしなかったほど、あちこちに出かけるようになりました。

目的もなく、ふらりと出かけることは、泊りがけで遠方にでも行かないと、私には厳しいのですが(インコもいますのですね)、”山下一史の追っかけ”という明快な目的ができれば、行き先がはっきりするので、喜び勇んで旅の準備をする私です。

方向音痴の私に、玉川上水駅のある街の道案内は、決して親切ではなかった。国立音大へは徒歩7分、と、大学のホームページにはありましたが、目印がなかったので、若干迷いました。初めての街でのお約束、でしょうかね。幸い、同じ方向に行く人も少なくなく、見当をつけてついて行ったら、無事到着しました。

オペラについては、長くなったので、またの機会にしますが、それでも、「モーツァルトのオペラなら、良いかもしれない」と感じました。悲劇性が強くなかったからかもしれません。ただ、出来れば、やはり山下さんの指揮で、日本語のオペラを観たいなぁ、と、思いました。熱烈に指揮されているマエストロの背中に、そう願ったことです。日本語なら、字幕いりませんし(でも、歌に乗せると、違うのかなぁ?)。

そういいつつ、来年の1月末、山下さんの指揮で、また、オペラ観る予定なんですけれどね。

時間が空いちゃって、やはり、臨場感に欠ける部分はありますね。でも、これが、私の今年度後半のコンサート通いの再開でもありました。コンサートの雰囲気に久しぶりに触れて、元気になって帰ってきました、はい。

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